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「孤独と闘え。」


寺山修司著・「あゝ、荒野」を読んだ。

ジャズのように即興描写で埋めたとあとがきで書いてあったけど、読みにくさは無かったし長編小説になっても寺山修司独特のワードセンスは最高だった。

この小説に出てくる登場人物はそれぞれどこか孤独を感じているんだよね。

それを表現する言葉には虚しさや儚さを感じるけど共感してしまうところが多かったな。

特に、優しいのに不器用な性格のバリカン健二が

コンプレックスや弱さと闘う中で感じる孤独はスゴかった。

そしてなによりラストがヤバすぎた。

俺はだいたいネタバレが入ったアウトプットをしているけど、

あまりにもヤバすぎたからラストのネタバレは書かないでおく。笑

だから、読んで欲しい。


俺はこの小説を読んで

もっと孤独と闘おう

と思った。

というか、闘うしかないなと気合が入った。


結構前に群れるなと投稿したことあるけど(これも寺山修司から。)、


結局、今より強くなりたかったり何かを成し遂げたかったり結果を出したかったら孤独と闘うしかないんだよね。

だって、強くなるには自己研鑽するしかないでしょ。

当たり前だけど自己研鑽は自分でやるしかないんだよ。

例えば、バッティングが上手くなりたかったら素振りをするでしょ。

素振りって自分がやるから上達するわけで、他人が素振りしても自分は上達しないでしょ。

もちろん、バッティングを上達させるには一人じゃできない練習もあるよ。

だけど、一人じゃ出来ない練習はだいたい皆もやるんだよ。

もっと言うと、皆と同じ練習をやったって突き抜けられないんだよ。

皆と同じ練習をやったあとで、一人で素振りをするから突き抜けられるわけだ。

その時に孤独と闘えず、周りに流されたらダメなんだ。

孤独と闘って、黙々とバットを振る奴が一番強いんだ。


チームを組むことは大切だとは思うけど、

チームプレーって言葉をどこかで勘違いして

「個」を伸ばそうとせず群れて弱くなっている集団は多いんじゃないかな。

そんなのチームじゃないから。

ハッキリ言ってただの雑魚だ。


結果を出したいとか、今よりもっと良い人生にしたいとか

つまり、現実を変えたい願望があるのに

孤独とも闘えないんだったら厳しいでしょ。

群れて周りの雰囲気に流されておいて自分の人生を歩めるわけがないんだよね。


俺は孤独と闘えと書いているわけで別に勝てとは書いていない。

もちろん、勝つことに越したことはないけど

そもそも孤独と闘おうとすらしない奴が多いと感じるからだ。

勝ち負けじゃなく(恐らく負けるけど)、

孤独と闘うことではじめて見えてくるものがあるんだ。

孤独になると、葛藤とか迷いとか不安不満とか色んなものが出てくるけどそれと闘って乗りこなきゃいけない。

それに負けると待っているのは今までの人生だ。

別に今までの人生でも生きていけるから良いんだ。と思うならそれでもいいけどね。

どう考えたってくだらないパーティや飲み会に行くやつより、

周りに流されないで黙々とバットを振るやつの方が結果を出すに決まっているでしょ。


現実を変えたかったら

孤独と闘え。



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