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放射線治療の完了と、大麻の “スケジュール” 変更が意味すること
4月9日に始まった放射線治療の 16回のセッションが 5月2日で終了し、乳がんの治療が一通り完了しました。幸い、放射線を当てた部分の皮膚がうっすらと赤くなっている程度で副作用もほとんどなく元気です。デルモゾールG軟膏というステロイドと抗生物質含有の薬を処方され、一日最低2回は塗ってくださいと指示されて使用していますが、私は同時に、抗炎症作用のある CBD と CBG オイルも外用薬として併用してい
もっとみるリック・シンプソンのこと
医療大麻、特に、大麻によるがん治療について関心のある人なら、リック・シンプソンという名前を一度は聞いたことがあると思います。
以前の記事で、カンナビノイドが持つ抗がん作用に関する研究は 1970年代にはすでに行われており、1975年にはアメリカの国立がん研究所が『カンナビノイドの抗腫瘍作用』と題された論文を発表したということを書きました。
当時このニュースは報道もされましたが、あまり真面目に受
"ドージング・スペシャリスト”という存在
アメリカでは州によって医療大麻が合法である、と聞くと、それはつまり病院で医師が医療大麻を処方するということだと考える人が多いと思いますが、実はそうではありません。 アメリカでは今も連邦法では大麻は一切禁じられており、そのため、大学の附属病院や公的資本が入っている病院の医師が医療大麻を「処方」することはありません。ある患者の疾病の治療や症状緩和に大麻が有効である可能性がある、と医師が判断した場合、医
もっとみる医療大麻をがん治療に取り入れる目的 その2:がんを治す
前回の記事では、大麻ががんの標準治療による副作用の緩和に有用であるということをお伝えしました。近年の研究では、副作用を抑えるだけでなく、悪性腫瘍の「治療」にも効果がある可能性が明らかになりつつあります。
カンナビノイドの抗がん作用:基礎研究からわかること
実は、大麻によるがん治療の研究の歴史は意外と古く、最初の論文は、1975年にアメリカの国立がん研究所が発表した『カンナビノイドの抗腫瘍作用』