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中華鍋を育てる楽しみ


ある時期、僕には中華鍋を育てる趣味があった。
中華鍋が成長していく過程を見るのがとても楽しい。


そう。中華鍋。
中華鍋は育てることで油馴染みがよくなり、使いやすい中華鍋になっていく。


僕が持っていたのは以下のようなオーソドックスな片手中華鍋で、当時一人暮らしをしていたときはとにかく炒飯を作るのことにハマっていた。


ただし、手入れの仕方は色々あって
結構めんどくさい。


また中華鍋は洗剤で洗うことができない。
なぜなら錆びるからだ。そのため、基本的には水洗い。


YouTubeで中華鍋の育て方を研究していたところ、中華料理屋さんでは


このような↓竹のたわしを使って洗っていたため、僕も購入。


中華屋さんでもないのに
ササラを買って中華鍋を洗う日々。


中華鍋を育てていくと
少しずつ脂が表面にコーティングされていくような感じになり、油馴染みが良くなってくる。


油馴染みの良い中華鍋で作るチャーハンも美味くなっているように感じた。


しかし、悲劇が起きる。


ある日、前に付き合っていた彼女が僕が仕事中に中華鍋を使って料理をしてくれていた。帰宅したら料理が完成されていて、洗い物も完了されていた。


中華鍋も当然洗われており


まさか…!!!


と嫌な予感が…


僕「この中華鍋、洗剤で洗った?」


前彼女「もちろん、洗剤で洗ったよ」


………

……


その時の僕の心象風景


もちろん現実世界ではこんなことは言えず…


また前彼女も中華鍋を洗剤で洗ってはいけないことを知らなかっただろうから、怒ることができなかった。


一応、中華鍋の表面を確認してみると
やっぱり油の塗膜が剥がれちゃってる。


あーあーあー、全部剥がれちゃってる
どうすんのこれ。割と長いこと育てたのに。


子供やペットを育てたことがないし、中華鍋と比較するのがナンセンスだが、育てた子供やペットに嫌な事されたらこんな感情なんだろうなと感じた。


でも起きてしまったことは仕方がない。
悲しいが気を取り直して、ゼロリセットされた中華鍋を改めて育て始めた。


そんな中華鍋を育てる趣味も
引っ越しを機に中華鍋を捨てたことでなくなった。


みなさん、中華鍋を育てるの
なかなか面白い趣味なので興味がある方はどうぞ。

中華鍋を育てる趣味はやめてしまったが、現在は革靴を育てる趣味にハマっています。中華鍋を育てる趣味より趣味としての歴史は深く、ブーツや革靴の革が少しずつ柔らかくなったり、経年変化によって変わっていくのが楽しいです。今度また革靴を育てる趣味についても書きたいと思います。

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