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アートインスタレーションで感じる、LEXUSデザインに込められた「気配」

LEXUSのモノづくりでは、クルマという高い精度と技術によって走行するマシンをつくるという意識は当然ながら、そこで過ごす時間や体験をより豊かなものにしたいという思いをデザインすることも、LEXUSらしい表現のひとつだと考えられています。
 
しかしながら、デザインは制作の過程で練磨され、完成した製品としてお客さまにお届けするため、そこに至るまでの試行錯誤が直接的にお客さまの目に触れることはほとんどありません。
 
そこで今回、INTERSECT 1Fガレージでは、LEXUSが追求するモノづくりへの思いを感じていただける機会として、“五感をデザインする”アートインスタレーション「Kehai(気配)の森」を開催しています。


手がけたのは、LEXUSの車両先行開発を担当する国際色豊かなCMF(Color・Material・Finish)デザイナーチーム。クルマのなかで過ごす時間の体験や感覚のデザインを担い、視覚、触覚、嗅覚など五感に関するあらゆる側面から、LEXUSならではの上質な移動体験の創出を追求しています。

そんなチームが創り上げた本展で体験できるのは、クルマの枠を超えて創造した作品の数々です。


たとえば、空間の中央にあり、最初に目に飛び込んでくる「Allure(魅惑)」。美しい3次曲線を描く、まるでラビオリのような形状のオブジェが、空気の流れや訪れる人たちの動きによってモビールのようにゆるやかに動きます。あるマテリアルには透明な部分があり、またあるマテリアルは密度が高く光を通しにくいというように、違ったテクスチャーのオブジェを混ぜることで、光の反射にさまざまな変化をもたらしています。
 
また、ぜひ作品を見上げてみてください。ゆらめく光が黒い天井部分に反射し、複雑な曲線と連なり、無限に広がるような錯覚に陥り、次第に奥に引き込まれるような感覚を覚えます。ゆらゆら・キラキラと動きながら、まるでこの不思議な「森」のなかへと皆さんを導いているようです。


「Mesmerizing(魅了)」は、明け方の水面のような光が神秘的。背後にあるのは同じテキスタイルでも「Allure(魅惑)」とはまた違う、妖艶な光を生み出しています。


たゆたうような柔らかな質感を伴う「Imaginative(思索)」は、風をはらんだフレアスカートのような形状と動きが印象的な造形です。レンズを通して光に強弱をつけ、さらに光を当てる部分にさまざまなモチーフを施したことで、ゆっくりと回転するオブジェの動作とともに、時には山々の連なりのような、時にはオーロラのようなドラマチックな光の動きをもたらします。
 
光を当てる部分のモチーフには、LEXUSでおなじみのあの形も。ぜひ探してみてください。

作品に近づいて、下を覗き込むように見るのもおすすめです。不思議な青い光が広がり、それが落ちてくるような感覚は、離れて見るときとはまた違う光の動きと没入感を楽しむことができます。


フラワーベースのような、赤と緑のオブジェがあるのは「Ephemeral(刹那)」。均衡ではない形にしたことで、背後のテキスタイルに映し出される光と陰影が複雑な模様を描きます。風が当たることで回転する様子は、クルマを運転しているときに感じる風のような、自然のなかにある心地よい不規則な動きをイメージしています。

オブジェだけでなく、空間を囲み、作品を回遊するような動線をつくり出しているテキスタイルにも注目です。銅やステンレスといった金属とウールなどを編み合わせたテキスタイルは、クルマのボディのような固い金属も柔らかいものと合わせることで、新たな触感や視覚的な変化を生み出すことができるということを感じさせます。当たった光を柔らかな質感にして戻してくれる、そんな森のなかの木漏れ日に触れているような温かさが空間に宿ります。クルマの空間やデザインにも、そんな心休まる感覚があればというデザイナーの思いが伝わってくるようです。
 
どれも一見クルマとはまったく異なるもののように見えて、じつは言葉や機能では表せないクルマに込められた「気配」から生まれた表現です。作品に順路はありません。展示タイトルのとおり、「森」のなかを探求するように自由に「気配」を楽しんでください。訪れる方1人ひとりの動きによって光や風(動き)の加減が変わり、その瞬間にしかない表情が生まれるのもこの作品の面白さです。期間は7月5日まで。ぜひINTERSECTで体験いただき、皆さんとの出会いで変化する作品をお楽しみください。


オリジナル光るカクテルドリンク「Kehai(気配)の森」

アートインスタレーションの展示に合わせて、その世界観が味わえるオリジナルドリンク「Kehai(気配)の森」(アルコール/ノンアルコール)を各500円(税込)でご提供しています。

グラスは専用のテーブルが発生させている磁界に入ると光る仕組みで、LEXUS車にも採用されている豊田合成株式会社の磁界共振式ワイヤレス給電を使っています。


赤く艶やかに光るのは、さくらんぼリキュールにウォッカを加えてソーダアップしたアルコールドリンク。凍らせて砕き入れたラズベリーが甘酸っぱく、新鮮な口当たりで楽しいアクセントに。華やかに香るアーモンドシロップや、隠し味にカカオビネガーを加えて。


明るく黄色に光るノンアルコールドリンクは高知県産の果肉入りグレープフルーツジュースに、カカオパルプを合わせ、トニックアップ。ココナッツシロップを効かせ、よりトロピカルな味わいに仕上げています。

どちらのドリンクにもカカオを隠し味として「気配」を忍ばせています。そして、いずれも味と見た目で、アートの世界観を気軽にお楽しみいただけるような一杯。ぜひ飲み進めるなかで、それぞれに込められた「気配」を感じていただきながら、光と炭酸による輝きと、混ぜるときに氷がぶつかり合うことできらめく美しい様子をぜひご堪能ください。

オリジナル光るカクテルドリンクの専用テーブルを設置しているのはカフェスペースのなかでもガレージの真正面。ドリンクのご提供は日が沈み始める17:30〜時間限定です。より不思議な雰囲気が漂う空間を特等席でご鑑賞いただけますので、ぜひこちらも合わせてご利用してみませんか?


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