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【2024年の米国株式市場相場見通し】- Part 2

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本日のアナリストは、🇺🇸アメリカを拠点に活動しているローレンス・フラー氏です。

自己紹介

フラー氏は、Investlingoにて、米国マクロ経済・大型株に関する執筆を担当しています。

フラー氏は、1993年に、メリルリンチ証券でファイナンシャル・コンサルタントとしてキャリアをスタートしました。その後、ファースト・ユニオン・ブローカレッジ、モルガン・スタンレー証券、INGグループで同職を務め、30年以上にわたり個人投資家顧客の投資ポートフォリオを管理しており、2005年には、Fuller Asset Management LLCを設立しております。

更に、2013年より、米国金融ニュースサイト「Seeking Alpha」にて、米国投資家に対して、マクロ経済・投資リサーチの提供を開始し、現在では、14,000人以上のフォロワーがおります。また、フラー氏は、ノースカロライナ大学チャペルヒル校を卒業し、政治学の学士号を取得しております。

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最新のレポート紹介

【2024年の米国株式市場相場見通し】- Part 2

Ticker: SPY / 2731文字 / 所要時間6分程度 / 強気

サマリー

  • 今年最も重要な変数は、成長の急速な減少を回避するために、FRBが短期金利を中立ゾーンに向けてどれだけ急速に引き下げるかである。

  • しかし、原則としてソフトランディングが私のメインシナリオであることに変わりはなく、2024年も強気相場が続くことを想定している。

FRBは重要な変数

2023年、私は投資家に対し、FRBが何をするかに注目し、パウエル議長を含むFRB高官の発言は無視するよう忠告した。

なぜなら、FRBは期待を管理するためにタカ派的なレトリックを織り交ぜているからである。

FRBが政策面で手の内を見せることはなく、それは2024年も変わらないだろう。

最新の経済予測では、FRBは今年3回の25ベーシスポイントの利下げを見込んでいる。

しかし、私は、CMEのFed Funds先物市場に反映されている投資家のコンセンサスと一致する6回の利下げを期待している。

現時点では、投資家はインフレ率の低下を裏付ける経済データの弱含みを期待しており、そうなればFRBは今年3月までに利下げを開始できるだろう。

年が進むにつれ、FRBのインフレ目標が視野に入ってくるため、その焦点は成長の持続性に対する懸念に移っていくだろう。

従って、今年の市場と経済のパフォーマンスにとって鍵となるのは、FRBが基準金利を中立的な水準(私は3~3.5%と見ている)に近づけるため、どの程度のペースで利下げを行うかである。

FRBが金融引き締めを長引かせすぎれば、ソフトランディングと強気相場が弱まってしまう可能性がある。

そして、これは私のメイン・シナリオではない。

私には、パウエル議長はソフトランディングを自分の遺産にしたいと考えているように思える。

だから、彼は引き締めには消極的だったが、緩和政策に積極的になることを期待している。

変化率は改善し続ける

絶対値よりも数字の変化率に注目することは、市場を予測する上で常に最良のアプローチであると考える。

そして、昨年も投資家にとってはそうであった。

それは、ディスインフレのトレンドが一貫して軌道に乗っており、景気拡大が健在であることを物語っていた。

この1年で最も重要な数値はインフレ率で、1年半前の高水準から減速を続けている。

クリーブランド連銀のインフレーション・ナウキャスティング・モデルによると、コア個人消費支出(PCE)価格指数は12月の3%から1月には2.8%に低下した。

以上より、FRBの目標は目前であることが分かる。

今年最も重要な数字は経済成長率である。

そのため、インフレ率にはあまり注目せず、インフレ調整後の小売売上高と個人消費支出の前年比伸び率に注目する。

景気拡大を維持するためには、これらの面でプラス成長を維持する必要がある。

労働市場が軟化し、賃金の伸びが冷え込むなか、これは困難なことだが、だからこそソフトランディングは実現しにくいのである。

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【2024年の米国株式市場相場見通し】- Part 1

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強気相場は続くだろう

S&P500種構成企業の2023年の売上高成長率はわずか2.3%で、収益成長率は1%を下回ると予想されている。

つまり、昨年の株価の上昇は、完全にバリュエーションの上昇によるものだったと言えるだろう。

バリュエーションの上昇は、長期金利の低下とインフレ率の着実な低下を受けたものだった。

しかし、2024年にはこうした追い風は吹かないだろう。

そのため、収益が新たなカタリストとなる必要があり、市場のコンセンサスでは2024年に売上高は5.5%増、収益面では11.5%の成長が見込まれている。

これはソフトランディングのシナリオとしては高い数字に見えるかもしれない。

しかし、中央銀行の利下げサイクルは世界的な現象であり、海外由来の売上高を押し上げるのに役立つはずであると見ている。

生産性も向上し、利益率は現在の水準近くを維持できるだろう。

S&P500種株価指数が今年、史上最高値を更新することは間違いなく、年末までに5,400ドルを突破する可能性もあると私は信じている。

今年のS&P500の強気相場の燃料は、投資家が総額約6兆ドルのマネー・マーケット資産を再配分することにあると見ている。

マネー・マーケットの資産は現在、5%を超える利回りを享受している。

しかし、FRBが短期金利を引き下げ始めると、それも長くは続かないだろう。

私は、マネー・マーケット・ファンドから株式への大量流出を期待している訳ではない。

ただ、年が明ければ、6兆ドルの内の1兆~2兆ドルのマネー・マーケット上の資産が、低下するマネー・マーケット金利よりも良い利回りを提供する株式や債券に向かうだろうと予想している。

成功への道

2024年を迎えるにあたり、私が経済と市場について楽観的な見方をしていることを踏まえれば、なぜ私は、足元、楽観でありながらも慎重な見方をしているのだろうか?

私達は、S&P500種株価指数が9週連続で上昇するというパラボリックな上昇で2023年を締めくくった。

そして、この9週連続での上昇は、2004年以来の快挙である。

同時に債券市場も驚異的な上昇を見せ、10年物国債利回りはわずか10週間で5%近辺から3.79%の低水準まで急落した。

さらに、S&P1500構成銘柄の90%以上が50日移動平均線を上回って取引されているのだ。

昨夏、弱気派が大きな争点とした市場の幅の欠如(マグニフィセント・セブンのような1部の銘柄しか上昇していないこと)は、もはや見られない。

それどころか、足元の上昇する銘柄数には目を見張るものがあり、今後6~12ヵ月の株式市場のパフォーマンスにとって、極めて良い兆しとなっていると見ている。

とはいえ、極端な買われすぎの状態は解消されつつあるのも事実である。

おそらく今後数週間は水面下で推移するだろうが、その後は、この驚異的な上昇を受け、一定の利益確定売りを見る展開となる可能性が高いと見ている。

ただし、経済と市場のファンダメンタルズが健全であり続け、変化率が改善し続けるのであれば、どのようなプルバックも買いのチャンスとなると見ている。

私は今のところ上述のように考えており、だからこそ今年はややディフェンシブな姿勢でスタートしているのである。

もうひとつの懸念材料は、11月の選挙である。

もし4年前と同じような結果になれば、選挙を前にしてボラティリティが高まるだろう。

結果が出た後は、さらに変動が大きくなるかもしれない。

ただし、私は、政治により自身の投資戦略を台無しにされたくはない。

その為、私は常に積極的であれ保守的であれ、より良いリターンをもたらすようなポジションを取ることに努めるだろう。

現在、どのようなポジションを取るべきかを判断するのは時期尚早だが、今年後半に入れば、それはクリアになってくるだろうと見ている。

したがって、2024年後半に未知の要素が山積していることを考えると、必要な調整局面を除けば、現時点では、2024年前半に楽観的になることは、2024年後半に楽観的になるよりもずっと自信があるというのが本音である。

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