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【米国株投資】データドッグ / DDOG:驚異的な成長と足元の営業利益の改善が魅力的なクラウド関連テクノロジー企業

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本日のアナリストは、🇺🇸米国を拠点に活動しているドノヴァン・ジョーンズ氏です。

自己紹介

ジョーンズ氏は、米国を拠点とする株式リサーチのスペシャリストであり、15年にわたり、米国のソフトウェア関連企業やIPO企業の投資を分析してきた経験を持っております。

主に、「高成長テクノロジー銘柄」、「消費者関連銘柄」、「資本財・サービス関連銘柄」、「メディア関連関連」、「ライフサイエンス銘柄」に焦点を当て、ファンダメンタル分析を用いて企業分析を行っています。

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最新のレポート紹介

データドッグ / DDOG:驚異的な成長と足元の営業利益の改善が魅力的なクラウド関連テクノロジー企業

Ticker: DDOG / 2621文字 / 所要時間6分程度 / 強気

サマリー

  • データドッグはクラウド上のオブザーバビリティ(可観測性)とセキュリティ技術を世界中の企業に提供するテクノロジー企業である。

  • 同社は目覚ましい収益成長を遂げ、営業利益も改善傾向にある。

  • 妥当なバリュエーションと継続的成長の見込みから、私は同社に対して「強気」に見ている。

データドッグについて

データドッグ(Datadog:DDOG)はクラウド上のオブザーバビリティ(可観測性)とセキュリティ・ソフトウェアを世界中の企業に販売しているテクノロジー企業である。

同社のトップラインの収益成長は引き続き目覚ましく、営業損失はほぼ解消している。

以上より、継続的な収益成長と営業業績の改善に伴い、同社に対する私の見通しは、「強気」である。

概要と市場

2010年にオリヴィエ・ポメルCEOとアレクシス・レコック氏によって設立されたデータドッグは、クラウド・スケールのアプリケーション向けオブザーバビリティ(可観測性)サービス分野のリーディング・カンパニーである。

具体的には、サーバー、データベース、ツール、サービスを監視するSaaSベースのデータ分析プラットフォームを提供している。

ポメル氏とレコック氏は、Wireless Generation社での経験を経て、開発者とシステム管理チーム間の摩擦を軽減することを目的に同社を立ち上げた。

オブザーバビリティプラットフォーム市場は、 今後数年で大きく成長すると予測されており、2022年の市場規模は22億ドルで、2032年には年平均成長率8.2%で56億ドルに達すると予測されている。

主要企業と製品

  • Splunk:2003年に設立されたこの分野のパイオニアであるSplunkは、現在も多くの顧客ベースと収益を持つ重要なプレーヤーである。

  • New Relic:2008年に設立されたニューレリックは、クラウド生まれの観測可能性ソリューションで知られている。

  • Dynatrace:2005年設立:2005年に設立されたDynatraceは、当初はAPMにフォーカスしていたが、現在は幅広い観測可能性プラットフォームを提供している。

  • Elastic:Elastic Stackで知られるElasticは、オープンソースのソフトウェアで有名になった。

その他の競合には、IBM、VMware、Micro Focus、AppDynamics、Zebrium、StackState、Epsagon、Sumo Logic、Logz.io、Moogsoft、BigPanda、Grafana Labsなどがあり、それぞれがオブザーバビリティとAIOpsの分野でユニークな機能を提供している。

市場のトレンドと原動力

  • クラウド技術とデジタル化の採用の増加。

  • アプリケーションパフォーマンス管理(APM)分野の成長。

  • データ分析とオブザーバビリティを強化するためのAIと機械学習の進歩。

成長をリードする市場セグメント

  • クラウドベースのオブザーバビリティソリューション。

  • ログ管理とデータ分析のためのAI主導型プラットフォーム。

  • アプリケーション・セキュリティとパフォーマンス監視に特化したソリューション

最近の財務動向

四半期別総売上高(紫色の線:Total Revenue)は、最近の四半期で目覚ましい上昇を続けている。

四半期別営業利益(青色の線:Operating Income)は、2022年にマイナスに急落したが、2023年には収支均衡に向けて前進している。

四半期別売上総利益(紫色の線:Gross Profit)は上昇を続けている。四半期別総売上高に占める販売費および一般管理費(青色の線:Selling General & Admin Expenses, Total)の割合は上昇しているが、その割合は売上総利益よりも緩やかであり、プラスの結果となっている。

また、希薄化後一株当たり利益(紫色の線:EPS)は比較的狭い範囲で変動しており、直近の四半期ではプラスに転じている。

(上記グラフのデータはすべて百万USD単位・GAAPベース)

さらに、過去12ヶ月で、同社の株価は52.5%上昇したのに対し、iシェアーズ・エクスパンデッド・テクノロジー・ソフトウェアETF (IGV)の上昇率は52.2%となっている。

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バリュエーションとその他の指標

以下は、同社に関連するバリュエーションの表である。

(出典:FinChat.io)

成長、利益、フリー・キャッシュ・フローに余裕のある前提を用いたDCF法(ディスカウントキャッシュフロー法)に基づくと、同社の株価は、現在の113.55ドルに対し、約139.28ドルで評価されることになり、下表の通り、潜在的に現在過小評価されている可能性がある。

また、40%ルールとは、ソフトウェア業界の経験則であり、売上高成長率とEBITDA成長率の合計が40%以上であれば、その企業は、ソフトウェア企業として、許容できる成長とEBITDAの軌道に乗っていることを示すものである。

下表のように、同社の直近の調整前40%ルールの計算値は、2023年第3四半期決算時点で26.3%であった。

データドッグに関するコメント

アナリストとの直近の決算電話会議において、経営陣は次のように述べている。

収益の伸び:第3四半期の売上高は前年同期比25%増の5億4,800万ドルに達し、当社のガイダンス範囲を上回った。特に、新規顧客の予約の大幅な伸びと既存アカウントの拡大がこの増収を牽引した。

受注残:残存履行義務(RPO)は14億5,000万ドルで、前年比54%増となった。これには複数年契約の増加も含まれており、将来の収益パイプラインが強固であることを示している。

コスト削減:効率的なクラウドコスト管理により、売上総利益率は82.3%に改善した。営業費用は前年比17%増となったが、これは不透明な環境に対応するための支出抑制を反映したものである。

キャッシュフロー:1億3,800万ドルのフリーキャッシュフローを生み出し、そのマージンは25%であった。これは健全な収益性と効率的な資本活用を示している。

貸借対照表項目:同社の現金、現金同等物、有価証券は23億ドルで、流動性が高いことが分かる。

売上高ガイダンス:第4四半期の売上高は5億6,400万ドルから5億6,800万ドルとなる見込みで、継続的な成長を示している。2023年度の売上は21億300万ドルから21億700万ドルと予想される。

国際事業:北米市場、海外市場ともに前四半期比で同程度の増収となり、バランスの取れたグローバル展開を示唆。

トレンド:経営陣は、初期の最適化事業者(optimizer)における利用増が安定していること、およびクラウド最適化活動が緩やかな傾向にあることを指摘した。

市場のアナリストは、最適化前の水準に近い顧客利用の伸び、企業顧客の獲得と拡大が引き続き好調であること、AIと大規模言語モデル(LLM)がビジネスに与える影響と可能性の拡大、連邦政府セクターの拡大に注力していることについて、同社首脳に質問していた。

以上より、同社の継続的なトップライン(売上高)の成長軌道、営業利益の改善、力強いフリー・キャッシュ・フローの創出、妥当なバリュエーションを考慮すると、同社に対する私の見通しは「強気」である。

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