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#397 これからの時代を乗り越えていく「強い組織」とは?

 今の学校教育体制では教員は多数の生徒の対応をしなければなりません。少子化が叫ばれる中でも、学級や部活など10 〜40名の児童・生徒を1人の教員で担わなければならない。それは一つの組織として存在し、児童・生徒の学びを促すより良い組織を生み出す力(つまりマネジメント力)が必要となってくる。現代においては、児童・生徒の主体性・個別最適化学習など、彼らの多様性を叫ばれる中、より良い組織を生み出す力の定義も変わってきていると言えます。

 一方、社会に目を向けて見ると、前時代の価値観が未だ根強く存在する「組織」も存在する。先日、知り合いと会食をする中で、その人は勤め先の組織体制について愚痴をこぼしていました。それはまさにトップダウン。管理職の意思決定の元に下された指示を従順にこなす。疑問を持たず、彼らの価値観に応じて、自身の行動を行う。それはあくまで機械としての労働を求められているとのことでした。

 会社側の意見を聞いていないので、どこまでその人の言葉が正しいのかはわかりません。しかし、事実なのは、その知り合いの方が、その体制に対して窮屈さを感じていると言うこと。自分が一人の人間ではなく、「資本」として見られていることに対する違和感を持っているのではないでしょうか。

 それは学校教育にも繋がる感覚。教員という権威が児童・生徒を服従させる時代が確かに存在し、その価値観がそのまま社会を作っていく。その会社は、時代の象徴なのかもしれません。今学校教育に求められるのは、権威ではなく尊敬であるように思う。教員と児童・生徒という記号を脱ぎ捨て、一人のひととして付き合っていく感覚。これが未来の学校像であり、未来の社会像であるのだと思います。

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