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這う

闇に溶け込む指先。
触れる冷たい石の床。
先は見えず、ただ感覚に従い、
足下は遠い闇の中。

時間の経過と、
心の中の不安が、唯一の友。
道はこれで良いのか。
疑問が私の身体を更にひきずる。

光も方向も無い。
旅の終わりが見たいのか、
扉が現れるのが怖いのか、
振り子が止まらない。

突然の何かは、まだ訪れない。
前か後ろかわからないが、
動き続ける。暗闇の中を。
私は誰にも見えない。


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