石井聖岳(絵本作家)

絵本作家をしています。(いしいきよたか)と読みます。新刊「オレじてんしゃ!」(ほるぷ出…

石井聖岳(絵本作家)

絵本作家をしています。(いしいきよたか)と読みます。新刊「オレじてんしゃ!」(ほるぷ出版)が7月にでます https://ishikoro.jp/

マガジン

  • 絵本ができるまで?制作日記

    絵本ができるまでの制作過程をリアルタイムに報告する! たぶん三日坊主!!絵本作家の日常

最近の記事

絵本制作15「オレじてんしゃ!」完成報告

絵本「オレじてんしゃ!」無事に一冊の絵本になりました。本当は7月末には絵本になっていたのですが、燃え尽きてしまってnoteもほったらかし、、苦笑。 いろいろと私生活にも変化があったのですが、まあとにかく絵本を出すことができてよかったです。まだ若干燃え尽きています。 「オレじてんしゃ!」どこかで見かけたら、手にとって見てみてください。よろしくお願いします。

    • 絵本制作14色校チェック

      や、やっとここまできたか。 先日色校の2回目を見てきました。 印刷の事をどこまで考えて原画を描くのかは、なかなか難しい問題です。 「印刷も計算して原画を描いてる」 という作家さんもいるし 「もう気にしてない。とにかく原画を気持ちよく描く」 という作家さんもいます。 自分は原画を描く時に印刷のことまで計算できる知識もないので、原画は原画で頑張る、という感じです。金色、銀色、蛍光色はNG、というのは教えてもらったことがあるかな。それぐらい汗。 今回は青が難しくなかなか出な

      • 絵本制作13 誰が言ってるのか?問題

        5月⚪︎日 出版社へ行って、細部の修正を打ち合わせした。もう後は色校を見て、印刷されるのを待つだけかなあ〜と思っていたがけっこうたくさん修正部分があり、、汗。ご迷惑をおかけしてしまった、反省。 これは誰が言ってるのか? 編集者さんに 「これって、厳密に言うと誰が言ってるセリフなんですか?」 と、テキストの曖昧さを指摘される。 「えーっと、だ、誰?」 絵本を読む時に気持ちのいい言い回しになるようには考えてたけど、厳密に誰?とまでは考えてなかったので、目から鱗の指摘である。

        • ホオポノポノと絵を描いて生きてゆくこと

          絵を描く仕事をしたい、という夢がかなって頑張ってきた。 20年なんとかやってこれたけど、ここ数年ガクッと仕事の依頼が減った。自分でも自分の絵のパワーが落ちているのが分かる。なんとか騙し騙し切り抜てきた、苦肉の策で絵柄を変えたりもした、、そんな数年。他の人がなんと言おうが、自分のなかでは、そういう数年なのだ!! もうしんどい。絵を描くのが。 そういう思いと、仕事も減ってどうしよう?、が混ぜこぜになって春からバイトを始めた。20年ぶりのバイト。 ずっとひとりで絵を描いてきた

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        • 絵本ができるまで?制作日記
          16本

        記事

          絵本制作12 描き上がったぞ

          絵本の原画がやっと描き上がりました。絵本を作るぞ!と最初に宣言した記事が2018年。その一年前ぐらいに編集者さんからの依頼があったので約4年。な、長かった。 大変だったポイントその1 ラフが描き上がるまでまったくのゼロの状態から、最初のラフが出来るまでが第一関門。アイデアが浮かばない、自分でも面白くないと分かっているものが目の前に表れる、それにずっと向き合う、でも日々の生活もある、他にやることもある、その中でラフを作り続ける、これはつらい、、。 自分は、noteに書いたり

          絵本制作12 描き上がったぞ

          絵本制作11マラソンのように

          自作絵本の原画制作、やっと終わりが見えてきたぜ、、。ぜえぜえ。絵本を描こうと思ったら32ページだと15見開き。それに扉のページやら表紙周りを合わせると19枚ぐらい。なかなか勢いだけでかける量じゃない。 いや、昔はそれでも勢いで描けた!若かったから。決め切り直前にうおーーって描いてた。 (オレは四日で描いた。誰にも言うなよって言ってた先輩いたな、、) でも今はもう無理。最近はなるべく波のないように、マラソンのようにコツコツと描けるためにどうしたらいいのかを考えています。 グラ

          絵本制作11マラソンのように

          絵本制作10再開

          去年のコロちゃん騒動でスケジュールが狂い、滞っていた絵本の原画制作をやっと再開しました。いろいろあったとはいえ、全て自分の責任、、ああ。いい絵が描けるのも大事だけど、フリーランスは自己管理能力もかなり必要ですね!(他人事) まずは、ささっといい加減に描いたラフの清書という苦行から。自転車描くのが本当に難しい。手書きだとどうにもしっくりこず、途中からデジタル(ipadpro)で修正しました。ipadproだとサイズ感がイマイチ分からないので大きめの液タブ買おうか迷い中です。

          絵本制作09原画へ

          その後、なんとか絵本ラフのOKがでて、いよいよ原画制作に突入しました。途中コロナの影響でスケジュールが狂ってしまい、大幅に遅れてしまいましたがのそのそと進めています。自分は原画が1番時間がかかり、精神的にもキツイです。その理由はだたひとつ! 「自分の絵に全く自信がない!」 「見るのもイヤ!笑」 見るのもイヤなものを、ずっーっと目の前にして作業してたらそりゃ時間もかかるわなあ。 ラフが出来たら、後はそれに沿って原画を描くだけ、絵の具塗ってくだけ、という感覚の作家さんもいる

          絵本制作09原画へ

          流行りの

          あれ?なんで河童を模写したんだっけ?忘れた。アマビエさまにしたらよかった。模写は楽しいな。描いた人の気持ちが伝わってくる。模写を通して会話している気持ちになれる。 保育園休園が延長になり、今日も朝から息子の泣き声と怒鳴り声。おお鎮まりたまえ〜。

          ipadで絵を描く練習。procreateで。

          ipadで絵を描く練習。procreateで。

          絵本制作08甘えたくなるね

          前回のラフを直して、打ち合わせ。もう後は細部を直していけば原画に進めるかなと思っていたが、結構直しが入った。最初は、そんなにたくさん直す箇所があるかなと思っていたけれど、編集者と話をしていくうちに、なるほどなるほどと納得。 「絵本講座みたいだ!お金を払ってでもこの話を聞きたいぞ!」 と思ってしまった。優秀な編集者さんと仕事をすると、ついつい甘えたくなってしまうなあ〜。嬉しくもあるが甘えてばかりだと、自分で作品をまとめ上げる力がつかないので、なかなか悩ましい。 まだまだラ

          絵本制作08甘えたくなるね

          絵本制作07 打ち合わせ、細部を修正しつつ、締め切りもできた

          編集者さんとの打ち合わせ。 後半の展開は、もう少し修正することになりそうだが 大筋の流れはこれでオッケーということだ。 修正部分も、だんだんと細かくなり細部を詰めていく感じに。 出版社の意向やカラー、編集者さんとの相性によっては ギリギリの妥協点をお互い探り合うこともあるので、 今回のように、打ち合わせを重ねる度に 絵本がどんどん良くなっていくのは素直に嬉しいし、作っていて楽しい。 「今度の企画会議にかけて、営業を説得したいので」 と、次のラフの直しの締め切りも設定され

          絵本制作07 打ち合わせ、細部を修正しつつ、締め切りもできた

          絵本制作06 もう描き直したぞ!

          前回の打ち合わせでアドバイスをもらい、どどどーと一気にストーリーが頭のなかで動き出した。筆が走る。キャラクターの性格や方向性がハッキリとしたからだろう、 「こういうシーンなら、こんなこと言うはず」 「だったらこの場面も、こんなことするはず」 という具合に、いくらでもお話が湧いてくる。う、嬉しい。楽しい。 前回のラフができるまでに半年以上かかっていたのに、今回は1週間で書き直しが完了。すぐに編集者さんに連絡してラフを送った。 「いいですね!編集会議にかけてみます」 とのお

          絵本制作06 もう描き直したぞ!

          絵本制作05 作り直し

          編集者さんと打ち合わせをした。なんとか最後まで書きあげた絵本のラフを、見てもらった。 「いまのラフではふたつの要素が混在しているから、整理したほうがよいのでは?」 というアドバイスをいただいた。 今回は自分の好きな世界、ジャンルの絵本。どうしても 「あれも言いたい、これも好き、あの要素も欠かせない」 と、めいいっぱい詰め込んでしまい、結果どの要素も中途半端な印象になってしまったようだ。絵本はページ数も少ないからなおさらだ。 「そうか〜どの場面も好きなんだけどな、、」 す

          絵本制作05 作り直し

          絵本制作04ラフができた

          ひーひー言いながらやっと絵本のラフが書けた。 前回の制作日記が1月。ここ半年以上、少し書いては 「うわー面白くねえ〜!」 と、書き直し、また少し書いては 「やっぱり面白くねえ〜!」 の繰り返しだった。面白くないってことが分かっているのに、それにずっと向き合っていくのはとても辛い。なんども途中で放り投げたくなる。 それでも 「なんとしてでも形にしたい!」 という気持ちと 「というか仕事がない!本当にやばい!」 という危機感もあって、なんとか32ページのラフができた。さっそく担

          絵本制作04ラフができた