いたばくし

東京板橋区出身のアラサー社会人。 ロック・映画・プロ野球が暮らしの三本柱です。思い出を…

いたばくし

東京板橋区出身のアラサー社会人。 ロック・映画・プロ野球が暮らしの三本柱です。思い出を文章にして埋葬してあげようと思います。 【受賞歴】 #映画にまつわる思い出(WOWOW公式お題企画)受賞 4Gamer × ファミ通 × ゲームの電撃「ちょっと元気がでるエピソード」特別賞

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僕が書きたいと思う理由【自己紹介】

noteを始めてから自己紹介をしていなかったので、僕が何者なのかについて書こうと思います。 はじめまして、いたばくしと申します。noteではエッセイを中心に記事を書いています。現在は妻と二人暮らし、東京は板橋区という場所で育ったアラサー男です。 ロック・映画・埼玉西武ライオンズが暮らしの三本柱です。そのほか、旅行とビールと散歩が好きです。 ①noteを始めたきっかけ 小さな頃から創作全般が、特に文章を書くことが好きでした。小学校では架空の物語を作文用紙に書いて友達に読ん

    • 桜の森の八分咲きの下

      春が苦手だ。 正確に言うと年度の切り替わる時期、3月後半から4月頭くらいが苦手だ。 つまり僕は環境が変化することが嫌いなのだ。今の部署の仕事にこれといった思い入れは無いが、僕にとっては思い入れのある仕事をするよりも慣れた環境で慣れた仕事をこなすことの方が何倍も大切なのである。 身体に染み付いたルーティンの中に仕事が落とし込まれ、生活の中で仕事がほとんど無色透明な存在になるのが僕の理想だ。 環境が変わる春という季節に、僕はまるで死刑囚が刑の執行を待つような心持ちで人事異動の

      • 『祖父がくれた1000円とシャマランの映画』がWOWOW公式noteさんの公式お題 #映画にまつわる思い出で受賞5作品に選ばれました😭 https://note.wowow.co.jp/n/n01a21a1bbf3b noteで賞をいただくのは初めて。細々と続けてきてよかった…! おじいちゃんありがとうー!!

        • 祖父がくれた1000円とシャマランの映画

          少年時代、僕は親からおこづかいというものを貰ったことがなかった。 家が特別に貧乏だったとかいうわけではない。親がおこづかいを支給するシステムが無かったのだ。 親の代わりに僕におこづかいをくれたのは祖父だった。 祖父の家は車で20分ほどの距離にあり、月に一回程度は家族(父、母、僕と妹)で顔を見せにいっていた。 祖父の家を訪ね、お互いの近況を報告しあって帰るのが毎月のルーティーンだった。 僕たち家族が帰る頃になると、決まって祖父は僕に声をかけた。 「ゆうちゃん(僕の名前)

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        • 桜の森の八分咲きの下

        • 『祖父がくれた1000円とシャマランの映画』がWOWOW公式noteさんの公式お題 #映画にまつわる思い出で受賞5作品に選ばれました😭 https://note.wowow.co.jp/n/n01a21a1bbf3b noteで賞をいただくのは初めて。細々と続けてきてよかった…! おじいちゃんありがとうー!!

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        記事

          1991年生まれの僕と同い年のアルバムの話③Loveless/My Bloody Valentine

          大学受験よりも高校受験のほうが何倍もしんどかった。 都立の志望校を目指すには内申点が足りないと言われた。内申点の1点は500点満点の筆記試験の6点分に相当するらしい。中学の授業科目は9科目あるから、例えば内申点がオール4の人とオール5の人では試験を受ける前からすでに50点ほどの差が開いていることになる。 だから不器用ながらに少しでも内申点を稼ごうと勉強を頑張った。しかしテストの点数が必ずしも内申点には直結しない。特にどの科目も「関心・意欲・態度」という項目の評価が悪かった。

          1991年生まれの僕と同い年のアルバムの話③Loveless/My Bloody Valentine

          1991年生まれの僕と同い年のアルバムの話②Screamadelica/Primal Scream

          中学から高校にかけてブックオフの500円のCDの棚を漁るのが好きだった。 新品のアルバムを買うと2500円とか3000円とかするので、それだけで月の小遣いの大半を消費してしまう。だから当時の僕にとって500円というのは持続可能なディグの限界価格だった。 ブックオフの500円のCDの棚には独特の哀愁がある。並んでいるアルバムの大半は流通量が飽和していたり、既に「旬」を過ぎてしまった感のある作品である。 しかしブックオフにこのコーナーがあったおかげでNew Found Glor

          1991年生まれの僕と同い年のアルバムの話②Screamadelica/Primal Scream

          何も成し遂げていない僕は

          27歳か28歳の頃、友人と飲んだときに何気なく尋ねられた。 「まだ結婚しないの?」と。 現在の妻とは当時から結婚するつもりで付き合っていたし、それとなくお互いの状況が落ち着いたら結婚の話を出そうと思っていた。だから何のためらいもなく答えれば良かったのだが、酒の勢いでふと本音が口から出た。 「まだ俺、何も成し遂げてないからなあ。」 おそらくその当時尽力していた音楽活動のことを思って言ったのだと思う。 マイペースで3年ほど続けていたユニットがアルバム制作を終え、レコ発企画な

          何も成し遂げていない僕は

          1991年生まれの僕と同い年のアルバムの話①Out of Time/R.E.M.

          高校生の頃、R.E.M.というバンドの名前を知ったのは雑誌『ロッキング・オン』の記事がきっかけだった。記事の中でアルバム『Out Of Time』が名盤として紹介され、USオルタナティブの先駆者だとか、政治的なメッセージを投げかける歌詞がすごいとか、とにかく絶賛されていた。 金が無かった学生時代、板橋区立の図書館で奇跡的にR.E.Mのベスト盤を借りること成功した僕は、彼らの代表曲である『Losing My Religion』を聴いて率直に思った。 「なんて暗くて地味な曲な

          1991年生まれの僕と同い年のアルバムの話①Out of Time/R.E.M.

          毎週ショートショートnote『ドローンの課長』

          「今井課長と高橋さんが二人きりで地下倉庫に入っていくところ、見ちゃったんだよ。」 「私も。二人が地下から上がってきてさ、高橋さんが『課長の、すごかったです……』ってうっとりした顔で言ってたの。」 今井課長は既婚者で子供もいる。二人の不倫の噂は社内に広まっていた。 不倫の現場を確かめてみたい。 僕はちょっとした野次馬根性で、昼休みに部署を抜け出した二人の後をこっそりと追いかけた。 すると二人は普段は人気の少ない地下2階へと降り、倉庫の中へと入っていった。 やはりこの倉

          毎週ショートショートnote『ドローンの課長』

          毎週ショートショートnote『会員制の粉雪』

          アロハ。ここはハワイ島だ。 日頃は日本で会社経営に忙しい俺は、年末年始の休暇はこのハワイで過ごすと決めている。 ところでハプナ・ビーチの目の前に人工スキー場があるなんて驚いたろ?ここは去年オープンしたばかりの会員制のスキー場なんだ。最も、ここの会費を払えるのはセレブだけだと思うけどね。 いやあ、常夏の島でビーチを眺めながらスキーをするなんて最高の贅沢だな。これがセレブの遊び方ってやつさ。 そういえば、会員の中でもVIPしか滑れないコースがあるらしい。なんせ、最新の設備を

          毎週ショートショートnote『会員制の粉雪』

          から揚げの走馬灯

          埼玉県の郊外に住んでいる。先日、通勤電車が人身事故のせいで運転を見合わせてしまったので、やむを得ず自転車で家と職場を往復した。 行きはなんとかなっても、問題は帰りだ。冬の夜道は都会のそれとは比べものにならないほどに暗い。畑と工場の間を縫う県道を自転車で走っていると、まばらな街灯の心許なさが冬の寒さを増幅させる。向かい風を受けて耳がちぎれるように冷たくなり、はたして本当に家にたどりつくのだろうかという不安が押し寄せてきた。しかしその不安にはどこか懐かしさがあって、とある少年時代

          から揚げの走馬灯

          休日日記④「区立」の石神井公園

          土曜日 朝起きると両方の耳からワイヤレスイヤホンがこぼれ落ちていた。片方はベッドの枕元で見つけたが、もう片方がどうしても見つからない。 こりゃベッドの下に落としたな、と思って腹を括った。妻が起きたのを見計らってベッドの下を覗き込み、朝から懐中電灯で暗闇を照らしていると時間感覚が狂いそうになった。 久々に覗き込んだベッドの下は埃まみれで、最近見かけないと思っていた軍手が落ちていたりした。この空間は僕の家の中にありながらも外界に閉ざされた未知の空間であり、僕は毎晩その未知の空

          休日日記④「区立」の石神井公園

          休日日記③不死鳥の既視感

          金曜日 プロ野球のポストシーズンを傍目に、僕が贔屓にしている埼玉西武ライオンズは早々にシーズンを終えている。結果はパリーグの5位だったが、いっそのこと最下位で終わった方がスッキリした気がしてしまう。 それほど今年は不甲斐ないシーズンだった。とにかく打てない点が入らない。特に5,6月あたりの試合が酷くて、髙橋光成、平良、今井といった先発陣がどれだけ好投してもそれに応えられない打線に呆れてしまった。終わってみればシーズン435得点はリーグ最下位、12球団でも中日に次いでワース

          休日日記③不死鳥の既視感

          『過剰な接遇』について考えた

          ひねくれた人間の戯言だと思って読んでいただきたいのだけれど、僕は過剰な接遇というものが苦手だ。 たとえばよく利用する近所のスーパーの話。 このスーパーでは、レジ担当の店員さんが最初に必ずお辞儀をして、「いらっしゃいませ」と言う決まりになっているらしい。どの店員さんであってもお辞儀の角度は常に一定で、両手はおへその上あたりに置かれ、客の目を見て「いらっしゃいませ」を言ってくれる。実に徹底された接遇サービスだと思う。 ところがこのスーパーのレジにはよく行列ができる。しかしどれ

          『過剰な接遇』について考えた

          【ネタバレ注意】『君たちはどう生きるか』を観て感動した

          事前の広報を一切しなかったことで話題になったジブリ最新作の『君たちはどう生きるか』 レビューを見るかぎり賛否両論といった感じで、身の回りの人も「よくわからなかった」と言っていまして、正直そこまで楽しみにもしていなかったのですが……。(特別ジブリが好きというわけではないし) いざ鑑賞してみたらこれが素晴らしかった。80歳を過ぎてこの映画を作る宮崎駿監督には敬意しかないです。 ということで、以下、短いですがネタバレ注意のレビューを書いてみました。 ※本当にネタバレ厳禁の映画だと

          【ネタバレ注意】『君たちはどう生きるか』を観て感動した

          ちいさな夏の花火

          「さんかく公園で夏祭りがあるから行こうぜ」 マンションの前にある駐車場で、プラスチックバットを振りながら友人の近本が言った。 「え、なにそれ!行きたい!」 真っ先に反応したのは駐車場の後ろの方で守っていた堀田だった。 ピッチャーの僕が放ったゴムボールは、ワンバウンドして近本の足に当たり、ゆっくりと僕の方に戻ってきた。 それは小学6年生の夏休みだった。広いスペースが少ない板橋の住宅街では、狭い道路やマンションのエントランス、そして駐車場までもが遊び場になった。メンバーが2

          ちいさな夏の花火