居酒枕

「G式過剰neo、G式過剰Petit」は、99〜03年に断続的に発表していたWEBコラ…

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「G式過剰neo、G式過剰Petit」は、99〜03年に断続的に発表していたWEBコラム「G式過剰」のリブート版。「neo」は追記改稿、新規投稿など取り混ぜて2000字程度の記事を毎週末投稿予定。「putit」は文量やネタが「neo」より"プチ"な感じで不定期投稿の予定です。

マガジン

  • G式過剰neo

    「G式過剰neo」は、99〜03年に断続的に発表していたWEBコラム「G式過剰」のリブート版です。日々に感じた雑感や妄想を好き勝手に綴っています。 基本、毎週末ごとの投稿を目標としておりますので、週末の暇つぶしがてらにお読みいただければ。 なお、投稿記事は新規投稿のほか過去作の投稿となりますが過去作については初出時期からの時代の変化をふまえて追記改稿などを行っています。

  • G式過剰Petit

    「G式過剰Petit」は、WEBコラム「G式過剰neo」の姉妹版です。日々の感想や記録中心の(文量的にもネタ的にも)プチな雑記になっています。 日々のゆらぎの中での経験を書き連ねているので、基本、不定期投稿となりますので、ご了承ください。

最近の記事

霊感があろうとなかろうと怖いときは怖い

その昔、旅行先で出会った経験である。 友人たちと四国をめぐる旅。寺を参拝し温泉に浸かり暴飲暴食し、とまあ楽しい旅ではあった。 親しい友人たちとの旅でも自分の時間は作りたいので、宿はビジネスホテルのシングルルームである。 小粋な創作小料理屋で瀬戸内の美味美酒を堪能し、翌日も続く珍道中に備えて英気を養うべく、各自それぞれ部屋に散らばっていく。 へべれけになった自分は心地よい気分のままベッドに倒れこみ、普通ならば朝まで泥酔するところだったのだが。 がしかし。 こんな夢を見た

    • 【度々紀行】沼津への日帰り旅

      今回の旅の一番の目的は浜の観音さんで知られる千本・長谷寺の大祭、観音大曼荼羅の御開帳でした。 静岡には布観音という仏画?があります。数十メートルの高さにもなろうかという巨大な帆布に観音様を描き記したものですが、これが年に一度、御開帳。 サイズ的にみると奈良の大仏よりも大きかったりするわけで、圧倒されること必須。誰もが壮観で圧巻の出会いを感じることができる。そんな存在なのです。 (ところで、この布観音。自分が知るかぎりでは静岡の3つの寺にいらっしゃる。というか静岡の3つの寺

      • 始発の電車:乗っている人たち:車窓の景色:車中で思うこと

        遠出をするときはなるべく現地での時間を有効に使いたい。だから始発電車に乗る機会もそこそこある。 自分の場合、始発電車はだいたい5時あたりになろうか。 始発電車に乗る前は「そんなにはやい時間に電車に乗っている人なんかそうそういないだろうな」と思っていた。が、実際に乗ってみてびっくり。思っている以上に人は乗っているものだった。これにはちょっと驚いた。 確かに満席状態になるようなことはないが、座席はそこそこ埋まっていたりする。 どんな人が乗ってきているのかしらと見るともなく見

        • お花見チェアリングが楽しかった話。あるいは理想の花見についての自分語り

          2024年春。 三寒四温とは名ばかりの肌寒い天候が続くかと思えば、もうすでに夏じゃね?的な暑さになったりと、まあ天気に翻弄されまくってはいたが、それでも桜のシーズンはやってきた。 例年よりもはやい開花なのでは? といった当初の予測から大幅に遅れていた桜も満開、こりゃ花見に出かけなきゃならんでしょう。てなわけで、キャンプチェアを背負ってお花見チェアリングに出発である。 この時期の鎌倉はそこかしこで桜が咲いていて花見のポイントには事欠かない。 たとえばド定番中の定番である段

        霊感があろうとなかろうと怖いときは怖い

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        • G式過剰neo
          18本
        • G式過剰Petit
          14本

        記事

          【夢記録】雑居ビルの病院で声をかけられる夢を見た

          雑居ビルの廊下を友人(現実にはいない)と歩いている。 ビルには内科病院が入っていて廊下に面した大きなガラス窓からは院内での診察の様子が見える。 自分はそれをなんとなく眺めながら病院の前を通ろうとする。 ガラス窓に続くかたちで病院の入口がある。扉が開けっ放しのオープンタイプで、中は広いエントランスである。 病院の中から、歳は20代前半にみえる若いチャラめの医師が出てきて「ちょっと寄っていきませんか」と声をかけてくる。 自分は、そういえば内科に用事があったなあという気が

          【夢記録】雑居ビルの病院で声をかけられる夢を見た

          トイレで見かけるちょっとした行動に関する個人的見解

          自分は、神経質でも几帳面でもないし、どちらかといえば鷹揚でズボラだと思う。だからあまりひと様のことは気にしないほうだと思っている。 が、それはネガティブな捉えかたはしないという意味であって、ひと様の行動自体はけっこう見ちゃっているのだ。あまりいい趣味ではないなと自覚はしているのだけれど。で、些細なことが気になってしまう。 さて、そんな気になる案件のひとつに男子トイレでよく見かける光景がある。 小用をたすべく便器の前に立つひとがいるとする。 そして、そのひと。いざ用をたそ

          トイレで見かけるちょっとした行動に関する個人的見解

          【鑑賞日記】小金沢健人×佐野繁次郎ドローイング/シネマを観に行った

          小金沢健人×佐野繁次郎ドローイング/シネマ @神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 素描って、油彩水彩等々のガッチリ描きあげられた作品よりも魅力的にみえると、いつも思っています。 思うに、素描は描き込み度合いがあまりなく、いい意味で手が抜かれて描かれている(観念的な)余白が多い作品なので、鑑賞者はその描かれていない隙間部分を無意識のうちに脳内補完しながら観ることになる。 結果、自分がもっとも理想的な線をそこに当てはめたものが作品として認識することになるわけで、それはどうしても

          【鑑賞日記】小金沢健人×佐野繁次郎ドローイング/シネマを観に行った

          【鑑賞日記】第8回横浜トリエンナーレを観に行った

          第8回横浜トリエンナーレ「野草:いま、ここで⽣きてる」 @横浜美術館ほか 3年前の7回展はコロナ禍真っ只中の開催で、自分もヘンに構えて観てしまったという感じはあったのでした。具体的には「負けない、元気を、明るく」といった感覚をどうしてもフィルターとして持ってしまっての鑑賞となっていた。 もとより、アート界においてもコロナの影響は大きく、いまだにその残滓はあるよなあ、と思っています。 そして今回。一応のアフターコロナではあっても、4年間の閉塞が作品になんらか現れているんじゃ

          【鑑賞日記】第8回横浜トリエンナーレを観に行った

          美術館の作品解説パネルは子ども向けの方が良い

          美術展覧会に行ったときにいつも思う。作品解説パネルってどうしてあんなに読みづらいのだろう。 自分は美術が好きだ。だから美術館の展覧会にも結構な数、行っている。 まだ若かりし頃は「作品は自分で感じるものがすべて。解説なんかしゃらくさい!」と、イキって作品解説は読まないという鑑賞スタイルだったが、そのうちいつの頃からか、作品を味わうための最低限の情報は必要じゃないかと思いはじめた。 作者がいつ頃制作したのかをみて作調の変遷を読み解いてみる、何を使って制作したのかマチエールを

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          【研究と実践】表現者・ファンと炎上社会-女性と性表現2-に参加した

          【オンラインシンポジウム】表現者・ファンと炎上社会 - 女性と性表現2 - 「公共編」Day.1 /「現場編」Day.2 女性と性表現というタイトルですが、むしろ表現そのものに対する偏見などに対してどう考えていくべきか、どう対応していくべきか、という話となっており、ようするに人権ってなんだろうということを強く考える機会になりました。 「Day.1 公共編」で特に気になったのは、公共性とは何か公共とは何か、という点。 公共とは、単純に考えると「不特定多数がアクセスするこ

          【研究と実践】表現者・ファンと炎上社会-女性と性表現2-に参加した

          【鑑賞日記】ユニット甲子園 2024を見た

          LoveLive! Series Presents ユニット甲子園 2024 @配信観覧 よかった。 煎じつめるとその一言に尽きるのですが、それだとこの感情が伝わらないので、あらためて思ったことなどをまとまりもなく綴ってみます。 まずは、各グループ、各ユニットが精一杯のパフォーマンスを魅せてくれたこと自体が素敵ではあったのですが、ラブライブシリーズの魅力/エモさは、そのメンバー(とキャスト)がときを重ねることによって生まれる(メタ的なところも含めての)物語性の表出にある

          【鑑賞日記】ユニット甲子園 2024を見た

          好きなことを仕事にするチャンスは絶対に逃してはいけない

          たとえば働く場所を選ぶとき。 たとえば異動の希望を出すとき。 あなたが自身の仕事を選択する機会は思っているよりも少なくない。 そしてそんなときには、さまざまなアドバイスや忠告を受けるものだ。 よく言われる言葉がある。 好きなことを仕事にすると辛いことも多いし大変だよ。 好きなことも嫌いになってしまうかもしれないよ。 だから好きなことを仕事にするのはやめておいた方がいいよ。 典型的なアドバイスだろう。自分も言われたことがあるし、正直、そう言ってしまったこともある。 確

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          【鑑賞日記】ブルターニュの光と風展を見に行った

          ブルターニュの光と風 @豊橋市美術博物館 フランスの一地方である「ブルターニュ」を起点にしてフランス近代絵画の歴史を俯瞰するという企画でした。 ロマン派あたりから後期印象派を経由して近代絵画まで、といったラインナップ。展示作品規模はそんなに大きくはなく、そして(作家は知っていても)有名どころの作品はないものの、見応えも十分あり、ちょうどいいサイズ感の展覧会だったかなあ。 フランス美術史におけるブルターニュというまちの位置付けについては寡聞にして知らなかったのですが、けっ

          【鑑賞日記】ブルターニュの光と風展を見に行った

          蕎麦とうどん、どちらが好き? ということより先に考えるべき論点

          『そば』と『うどん』、どちらがいいか? まあよくある論争である。 特にカップ麺という舞台でこの論争は繰り広げられている。 もっと具体的に言えば『天ぷらそば』と『きつねうどん』のどちらが優れているか、だ。 ある意味、いたずらに争いを煽ってるんじゃないか? なんかの炎上商法なんじゃないのか? と思わなくもないが、それだけこのふたつのカップ麺がポピュラーだということなのだろう。 麺ものという観点からみれば、ほかにもさまざまなトッピングがあるにも関わらずこの組み合わせはやはり

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          【鑑賞日記】「空気の人/分光する庭」展を見に行った

          空気の人/分光する庭 @座間市役所 会場が座間市役所であるという点が面白いと思い行ってみたのです。 で。実は、近年増えてきている、”アート展示のための会場ではない施設を活用した、現代アートの展覧会”なのかな、と思いつつ行ったのですが、そんな安直ではなかった。 主催が座間市地域福祉課、企画主旨も「孤独や孤立に向き合う相談者たちの個性と向き合うため」という、アートの文脈ではなく、福祉の文脈からの企画で、実にユニークな成り立ちの展覧会だったのでした。 そもそも、アートではな

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          肉まんを食べてみて気がついた〜昔と今の違いというか変化?

          先だって中華街に出かけたときのこと。 昼めし時だし腹も減っている。ただし時間があまりなかった。 というわけで、普段は買い食い的な食事はあまりしないのだけれど、たまにはそれもアリか。というわけで、肉まんを買い、公園へ。 おいしかったですよ。もう一個買ってもよかったと思いましたよ。 ただね、心の底から満足かというと、ちょっと考えてしまう。 なんか違うんですよ、自分が食べたかった肉まんとは。自分の頭の中にある肉まんのイメージとはちょっと違う。 今回食べたのは、ふっくら柔ら

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