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チェコ人お義母さんからのレシピ伝授

Ahoj! マンジェルカです。

チェコは緊急事態宣言が発令されて大変な状況にありますが、私の住むド田舎の町ではあまり緊張感がありません。

そもそも人口が少ないのと、出歩いている人がそこまでいないからかもしれませんが、それでも屋内に入る時はみんな必ずマスクを着けています

出掛けるところもないので、いつもと変わらず家事をしてお茶をすすりながらのんびりしていると、義母から突然メッセージが届きました。

「今度そっちに行くからこの買い物リストにあるもの用意しておいてね!」

なんてこったい。ついに姑のお宅訪問的なイベントが発生するのかと思いきや私にレシピを教えに来るとのこと。(車ですぐのところに住んでいます)

料理とお菓子作りが好きなお義母さんから直々にレシピを教わるのはとても有難いのですが、お義母さんは英語がしゃべれないので、夫が仕事で不在の中どうやってコミュニケーションをとればいいのか早々に不安を感じていました

とりあえず言われた材料を用意して、当日ワクワクドキドキしながら待っていると外から車のクラクションが。き、きたーーーーー。

ハグして、挨拶もそこそこに。時間がないから!と早速生地を作り始めます。義母に言われた材料は冷蔵庫にあるので出していると「材料は作る1時間前に出しておくこと」と、以後覚えておきます。。

まだ慣れないキッチンの棚を漁って計りを探していると、目を離している間に義母が材料をどんどんボウルに追加していきます。

お義母さーーーん!!!

キッチンスケールありますよ!

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(恐らく祖母が使っていた)ヴィンテージ物ですけど!

Made in チェコスロバキアですけど!

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使わなくて大丈夫、だいたいで良いのよ」と言われ、急いでパッケージに書かれている内容量を見ながらボウルに入った分を計算してメモしていく私。

薄力粉    ・・・ 500g
バター    ・・・ 100gぐらい?
砂糖     ・・・ 小さじ1杯
牛乳     ・・・ 恐らく300mlほど
生イースト  ・・・ 10g...かな
卵黄     ・・・ 2個
塩      ・・・ 適量
ポピーシード ・・・ 適量
クミンシード ・・・ 適量

今回作ったのはVdolky(ヴドルキ)という名前のパンです。ネット検索するとドーナツ状のパンに生クリームが乗っているものが出てきますが、教えてもらったのは住んでいる地方特有のレシピで甘くないものでした。

牛乳(少々)・砂糖・薄力粉(少々)・生イーストを一つのボウルに入れてイーストが起きるのを待っている間に、残りの牛乳と卵黄を混ぜ、別の器でバターを溶かします。(「溶かすけど、熱いのはダメ!」と何度も念を押されました)

ふるった小麦粉の中に塩とイーストを入れて軽く混ぜ、牛乳・卵黄とバターを少しずつ加えながら生地がまとまるまで混ぜます。ある程度まとまってきたら後は表面がツルンとなるまでひたすら捏ねる。

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捏ねまくったあとはボウルに布巾をかぶせて1時間ほど生地を寝かせます。当然ですが、待ってる間に会話をしないといけないわけで、つたないチェコ語で「何か飲む?」と聞いて「大丈夫よ」、会話終了。

他に何かしゃべれることはないかと模索していたら、義母から面白動画を見せてもらいました。セリフが無い動画だったので私でも楽しめるよう義母が探したのかと思うと優しさにジーン。。

私も旅行中の写真や、旦那の変顔写真を見せたりして意外と早く時間が進んでくれました。

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布巾をどかすと寝かせた生地が倍に膨れ上がっていました。軽く捏ねて、生地を少しだけ手に取り、丸めてオーブン皿へ乗せます。

真ん中をへこませて生地を外側へ押し広げたら表面に水を刷毛で塗って、塩・ポピーシード・クミンシードを混ぜたものをトッピングします。

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予め160℃ぐらいに余熱しておいたオーブンで15分ほど焼けば出来上がり!

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熱い内に溶かしたバターで表面をコーティングします。冷めても美味しいですが、出来立てが格別なんです。外はサクサク中はふんわりでほどよい塩気にクミンの香りが良く合います。

「私もお姑さんに教わったレシピなの」と言われて代々伝わってきたレシピを教えてもらえたことが嬉しかったです。

今度は甘いお菓子のレシピも教えにくるね、と義母は楽しそうに帰っていきました。

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