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おうちで楽しむアイリッシュ

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セッションやケーリーだけがアイリッシュの楽しみ方?本を読んだり、動画を見たり、歴史を知ったり。アイルランドを知る方法は沢山あります。アイルランドをお家で知れるマガジン、はじめまし… もっと読む
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アイルランド音楽・ダンスを愛する僕たちに"今"できること

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の流行により、セッションやケーリーなどのアイリッシュ関係の各種イベントが中止・延期が続いています。 こうした状況がいつまで続くのか。 セッションやケーリーを以前のように楽しめる日々は戻ってくるのか。 生演奏が主軸にあるアイルランド音楽・ダンスはどうしてもコロナとの相性が悪い。 残念ながら、コロナとの戦いは長期戦になりそうです。 それでも、僕たちはアイルランド音楽・ダンスを愛している。 この文章では、COVID-19の感染を

アイルランドの劇作家たち Vol.5 ブライアン・フリール

これはおたくが推しについて書いている推しの応援記事です。 初めましての方、アイルランド演劇初心者の方はVol.0をみてもらえると。 随分久しぶりの更新になってしまいました。ていうかしばらく見ないうちにnoteいろいろ仕様が変わってるやんけ…。 今回は知る人ぞ知る現代アイルランド演劇の代表的劇作家、ブライアン・フリールを紹介しよう。アイルランドのチェーホフ、と称されていて、わたしが個人的に大好きな劇作家の一人でもある。 日本でも時々上演されるので、やっぱりそれなりに人気な

FisdaN参加

若さゆえの過ちを始めた文字を書いたことがない素人の感想です 日本最大のケーリーイベントFisdaN 3回目にして初参加してきました。 9/23〜25のうち、23と24の2日間参加した感想です。 FisdaN Fisda◯のNは長野市のN。 今回の会場はダンスホール鹿鳴館。長野駅から善光寺に向かう途中右側に曲がるとある権堂の商店街のアーケード。入ってすぐ左手の路地に曲がると赤煉瓦で出来たダンスホールの鹿鳴館がある。螺旋の階段をワクワクした気持ちで登ると素敵な会場だ。 F

9/2 Liveコラム〜アイルランド音楽ライブ木村穂波、福島開、瀧澤晴美、杉野文俊〜

演奏の機会も減り、音楽を語る機会も減り、音楽との向き合い方を迷走し、若さゆえの過ちを始めました 文字を書いたことがない素人の感想です 会場まで 祖師ヶ谷大蔵。声に出して読みたくなるこのかんじ、ここがライブの地だ。 駅前のウルトラマン像を横目に舗装された綺麗な商店街を歩む。小綺麗な生活感がこれから目の当たりにするライブを想起させる。 ひたすら直進。不安になるくらいで目当ての素敵な看板が見あたる。看板奥の階段へ案内が続く。 店舗横の細い階段を登っていくと、2階の先に開け離れ

グループ編〜アイリッシュミュージック音源帳〜

はじめに知っているグループをリスト化しました。自分が知っている範囲なので偏りがある点、ご容赦ください。 シリーズとして"アイリッシュミュージック音源帳"としてますが、商業的括りの"ケルト音楽グループ"の方が名称としてはマッチしたリストかと思います。割合としてはアイルランド音楽が多いです。 海外グループを記載していますが、お気に入りを見つけましたら、アイルランド音楽と認識する前に出身地や活動を調べていただきたいです。 様々な他ジャンル由来のアプローチや土地毎の違いがあるな

【体験レポート】Adult Sean Nos Dance Summer Camp 2020 by Edwina Guckian

この記事では2020年8月のオンラインイベント「Adult Sean Nos Dance Summer Camp 2020」の体験記録をまとめます。 末尾に習ったステップを踊った動画を載せます。10分あれば見られます。動画の説明文に目次も作ってあるので必要な箇所だけ見られます。 オンラインイベントの設定レベルは「beginners and advanced dancers」とありますが、実際はシャンノース初心者〜中級者と思われます。シャンノース初めての方は以下の記事を読ん

[書評]奈加靖子『緑の国の物語』

奈加靖子『緑の国の物語』(愛育出版、2021) アイルランド歌集。12曲の解説、手書きの楽譜、訳詞に絵 (柏木リエ) がついた大型の本。原語で唄った CD が附属する。CD の歌とハープは奈加靖子、ピアノは永田雅代、録音は塙一郎。 本は3章に分かれ、各章に4曲が配される。 第1章は「季節はめぐり たどりついた愛のかたち」の題で、Thomas Moore (1779-1852) の〈夏の名残りの薔薇〉(The Last Rose of Summer, 'Irish Mel

【アンケート作りました】日本というフィールドにおけるアイルランド伝統音楽について

☘️はじめにみなさん、年末年始いかがお過ごしですか? 私はアイルランドで一人過ごす年越しです。日本の友達と連絡を取り合うのがささやかな楽しみではありますが、もともと、一人の時間が全然平気なタイプなので、論文を読んだり、録音の整理をしたり、作曲にチャレンジしてみたり、……実は結構充実しています。 そんな充実時間(笑)に、「日本におけるアイルランド伝統音楽の現場について」というアンケートを作りました☺️ アンケートの冒頭文にも書いたのですが、私がアイルランドの音楽を始めるきっ

アイリッシュパブ公演 「白と黒」 アフタートーク

去る11月21日日曜日、神奈川県日吉にあるオブライエンズ・アイリッシュパブで演劇企画CaLにパブ公演が行われました。初日にして楽日、昼と夕方の2回こっきり。 ご時世により席数は少なめでしたが満員御礼。公演後2週間経ちましたが、大きな問題もなく無事終えられました。 この記事では、本番後の夜にあった「アフタートーク」でお話にあった本公演の裏話をまとめます。 公演を終えてーー公演を終えて、反響や手応えなどはありましたか? 吉平「アイリッシュパブの大きな特徴の一つである『空間の

音楽でパブへ行こう!収録

Podcastで配信中のリンク先セッション音源に参加しました。 Apple Podcast https://apple.co/3IkljGO Spotify https://spoti.fi/3prTFz7 曲が気になる方向けに参考に当日出た曲リストを作成しました。たぶん合ってると思います。 ()内は収録されているFoinn Seisiún Bookのナンバーです。 AppleMusic等にも音源が配信されています。 Foinn Seisiún Book1

アイルランドの大学院生活と日々のこと:須貝知世・瀧澤晴美

リムリック大学はアイルランド伝統音楽が学べるアイルランドの国立大学です。2013年にリムリック大学大学院を修了された須貝知世さん、そして在学中の瀧澤晴美さんに大学院生活や日々の過ごし方を伺いました。 *この記事はポッドキャスト「旅するライナーノーツ」の第6回からリムリック大学大学院に関するエピソードを抽出し、再編集したものです。 アイルランド留学のきっかけーーリムリック大学大学院へ留学されたきっかけを教えてください 須貝「はじめは大学の語学留学でした。リムリック大学附属

演劇企画CaL「白と黒」を観て、"俺にも台詞とギネスくれよ"と思った観客の話

演劇企画CaLさんの、「白と黒」という演劇を見てきたのですが、これがめちゃくちゃ良かったので、何が良かったのかをひとりのアイルランド好きとして書き留めておきたいと思います。 ●ストーリー この演劇のストーリーは至ってシンプルというか、誤解を恐れず言えばほぼないと言っても過言ではありません。 アイリッシュパブのバーテンダーと、常連である「おけいさん」と「はづきさん」、そして新しく常連になった「ふらさん」の4人が、ひたすら日常会話を繰り広げるだけの話です。 もちろんストー

緊急開催!9/26(日) 13:30~ シャン・ノースを踊ろう! with 堀円花さん

*有料記事ですが、無料でお読みいただけます こんにちは!CCÉ Japan(アイルランド音楽家協会日本支部)です。 9/26(日)ソロダンスのシャン・ノースのオンラインワークショップを実施します!初めての方も、最近踊れていなくて寂しい...という方も、ぜひこの機会に一緒に踊りましょう! 内容は、まず短めのステップの流れ(8バーズのステップをつなげたシークエンス)から始め、参加者の皆さんの様子を見て、他のステップの練習を実施する予定です。 ※今回はオンラインのみの開催と

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ノーサンバランドの民俗音楽の歴史

ローマ時代の遺跡ハドリアヌス長城や、映画ハリーポッターのロケにも使われたアルニック城(Alnwick Catsle)は、イングランドとスコットランドが国境をめぐって争っていた中世を代表する城です。そのような古城が点在するイギリス北東部はノーサンバランドと呼ばれ、独特の景観と、豊かな伝統が残る地域です。そんなボーダー(国境)の音楽をさっそく見ていきましょう。

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