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直感がはたらいて決めた、日本への帰国


先月の頭。仕事先を変えた。

オーストラリア・ヌーサはリゾート地で、ほとんどが観光業(ホスピタリティ)に依存しているので、ピークをすぎると閑散期に入る。そのタイミングが2月だった。なので、私が働いてるカフェとレストランもその影響を受け、出勤2時間前に、1週間分のシフトがキャンセルになるということが起きた。

「もしかしたら、これは生活を変えるチャンスかもしれない」と思い、早速隣街でレジュメを配ったり、Facebookで仕事を探したり、知り合いや友達に「仕事を探しているよ~」というのを伝え、新しい仕事先を探し続けていた。すると、たどり着いたのが、まさかの「タイル貼り」の仕事だった(笑)

タイル貼りの様子

床や壁に専用の糊を塗って、フラットになるよう、他のタイルと高さを合わせながら1枚1枚丁寧に置き、乾かし、仕上げる仕事。63歳のおじいちゃんのアシスタントとして働くことになった。出勤前に一緒にコーヒーを飲んで、coldplay・the carpentersの曲を聴きながら、せっせとタイルを貼っていく。不思議と居心地がよく、初日から帰りの車で二人して欠伸を連発していた。

coffee ☕️🌿‬

私はこの場所に呼ばれたのかもしれない、と思ったのが、なんと彼が私の祖父とそっくりなのだ。ルックスも、えんぴつを耳にかける仕草も、考えるときの手の位置も、「アイスクリームを食べに行くか」と私に尋ねるときも。私の祖父が大工さんだったのもあり、一緒にいてリンクするものが多い。

そのせいか、必然的に祖父を思い出すようになった。「きっと、おじいちゃんは私に会いたがっているかもしれない」。この間あったときも、「ななちゃん。海外に行くな。ワシの傍におれ」と、寂しそうにしていたから、今一番私に会いたがっているのは、祖父かもしれないと思った。

それまでは、オーストラリアのvisaが切れたら、別の国へそのまま行こうと考えていたが、あとどれくらい一緒に過ごせるか分からないことを考えると、日本に帰国して、いつもより長く時間を共にしようと思うようになった。祖父だけでなく、両親や兄の家族、従姉妹や親戚、地元や学生時代の友人も。

いつも帰省するときは、ゆっくりとご飯を食べたり、お茶したり、な時間を過ごしているけど、今回はみんなで面白いこと、ワクワクすることをしたい、と思っている。どうなるか分からないけど、繋がりや愛を感じて、違う誰かに繋げるような、豊かな時間にしたい。

日本に帰るのが楽しみになった。早くみんなにあって、「ただいま~」って言って、ぎゅーってハグがしたい。それまでは、今の街ですごす時間を大切にしたい。おじいちゃんとの仕事できる時間も。

my love,
nanaka



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