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小麦アレルギーでも頑張らない食事:シンプルな料理で得る時間【子育てエッセイ】

我が家の第二子ちびにーくんは、小麦・卵アレルギーだ。

しかも小麦に関しては、パンくず1カケラで嘔吐するほど。体が真っ赤に染まり、たくさんの発疹が出て、痒みや不快感があるのか、ずっと泣き続ける。


そんなわけで、我が家は家族全員が家で小麦製品を食べない。私は料理が苦手なのにもかかわらず、毎晩レシピを検索しながら、小麦を抜いた食事を毎日毎食用意し続けている。

そして、悲しきかな。料理を頑張れば頑張るほど、息子は食べなかった。



こんなに努力しているのに、なんで食べてくれないの?

口にはしなかったけど、正直、何度もこの言葉が頭をよぎった。



いつの間にか、私は、小麦アレルギーの息子に対して「戦っている」気持ちになっていた。小麦製品も卵製品も食べられない。そんな中で、栄養価を考えてたくさんの食材を食べさせていかなければならない。格闘。攻防戦。四苦八苦。そんなワードが浮かんでいた。



アレルギーは本人も家族も苦しいもの。苦労するもの。

そういう思い込みがあったんだと思う。



ずっとこのまま苦しい思いをし続けるの?
苦労し続けなければならないの?

そう思って、今の見方を思い切って変えてみることにした。私が変えた見方は、

アレルギーを通して第二子は私に楽していいよって伝えてくれているのではないか、ということ。



小麦アレルギーの息子は、夜な夜な必死で検索して見つけた渾身のアレルギー対応のレシピの料理を食べなかった。肉じゃが。にんじんしりしり。葉物野菜の白和え。など。

でも、ただの白米、ただ茹でただけの野菜や生野菜、ただ茹でただけの肉・魚はよく食べた。

必死になって料理をしていたけど、第二子が喜ぶものは本当は私でも作ることができる簡単な料理だった。

「料理、頑張らなくていいよ。」

そう第二子が言っているような気がした。



「こんなに努力しているのに、なんで食べてくれないの?」と思っていた自分が恥ずかしい。「手をかけた料理は食べない。手抜き料理は食べる。…これは、料理を頑張らなくていいよ!ということだ!!!」と今は、めちゃめちゃ前向きにとらえられている。

よその人がみたらびっくりするくらいの我が家の食事は簡素になった。

我が家の食事は、

茹でただけの鮭
コーンフレーク
ヨーグルト
トマト
きゅうり
牛乳

おにぎり
アンパンマンポテト
茹でただけの鶏肉
トマト
アボカド
バナナ

白ごはん
野菜お味噌汁
温野菜
とうふ

こんなかんじ。


用意する時間は15分とかからない。

一般的には、食事の用意は30分くらい時間がかかってもいい家事タスクだろう。料理苦手民の私は夕飯は1時間くらいかけて作っていたことも多かった。

でも、今の我が家は15分。
ゆとりとなって得た時間は、子どもたちと一緒に絵本を読む。子どもたちを抱きしめる。子どもたちのお話を聞く時間にあてている。



頑張れば頑張るほど食べない息子と向き合うことは攻防戦、戦だとばかり思っていた。でも、それは私の見方がそうあるだけで、ちょっと見方を変えれば違った景色を見ることができる。

苦しいとき、苦労が絶えないとき、「見方を変えること」を意識して、うまいことやっていきたい。



明日もいい1日になりますように。


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