見出し画像

ママがいない夜と子どもたち【子育てエッセイ】

仕事復帰1日目の朝。1歳1ヵ月の第二子が発熱した。38.2。

子どものことを最優先したい気持ちとは裏腹に、急いで職場に謝罪の電話をかけた。欠勤はできなかった。16時から19時まで仕事になった。



結局、退勤した時間は19:20。それからおうちに帰り、玄関のドアを開ける前にスマホから寝室のカメラの様子を見た。19:45、第二子はもう眠っていた。

なるべく音を立てないように玄関のドアを開ける。玄関の電気はつけない。すぐそばの寝室に光が漏れて、子どもたちの睡眠の邪魔になるからだ。世の長時間労働の父親たちは、こんな気持ちで毎日おうちに帰っていたのかな、と想像する。頭が下がる思いだ。

忍び足で洗面所に向かって、ようやく電気をつける。保育園で働いてきた服を脱ぎ捨て、洗濯機の中に放り込み、手を洗って、鏡を見た。

「ママがいない」

第二子の声が聞こえた気がした。


まだ、ぱっぱ、と、わんわん、しか言わないけど、きっと「ママがいない」違和感を感じていたことだろう。だから、こんな幻聴が聞こえる。



38.2の熱があって、午前中はひたすら抱っこで過ごして、そのまま一日中ママと一緒だと思っていたかな。だとしたら、夕方から寝るその瞬間までママがいないことに、さみしさを感じていたのかな。それともパパがいたから大丈夫だったかな。どんな気持ちで眠ったのかな。

そんなことを思いながら、洗面所でひとしきり泣いた。仕事も子育ても半端に思えて情けなくなった。



専業主婦の選択は我が家には取れない。私も働く必要があることはわかっている。仕事も嫌なわけではない。むしろ保育士の仕事は好きなくらいだ。

でも、発熱した子どものそばにもいられないなんて。と思うと、母としての私はつらいと感じてしまう。子どものしんどいときには、そばにいてあげたかったと思ってしまう。



フォローしているnoteのクリエイターさんの記事では、子どもの体調不良等で仕事を欠勤した日は1年間で約30日ほどあったそうだ。

我が家の場合は年子で今年が保育園入園の初年度。きっと30日よりたくさん体調を崩すだろう。保育園を休むだろう。

その時に、自分がどう思うか、子どものそばにいたいと思うのか、それとも仕事をしてお金を稼がなきゃと思うのか、仕事の責任を果たしたいと思うのか。自分を観察して、これからの働き方について考えていきたい。



明日もいい1日になりますように。




この記事が参加している募集

育児日記

いただいたサポートは、毎日をハッピーにするものに使わせていただきたいと思っています♪