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葛藤型(不安型)の愛着障害について

今回は、
「葛藤型(不安型)の愛着障害とはなにか」
についてお話ししたいと思います。



なぜなら、
「人との関係を結ぶことが どうも苦手」
という人のなかには
愛着障害が隠れている可能性が高いからです。


過去にとらわれる友達

これは、保育園からの幼なじみで、かれこれ30年近く付き合いのある友人の話なんですが…
お互い結婚し、子どもが生まれて2年ぶりに会ったら
彼女からの話は、彼女の母親に対する不満や学生時代の不満など
とにかく他人に対する恨みつらみばかりだったんです。


「小学校の頃、○○ちゃんに『のろま』って言われたことがあったんだよねぇ。あれ、すごく嫌だったなぁ」とか
「お母さんは妹のことは怒らないのに、わたしには冷たい」とか。


他にも学生時代の出来事を こと細かに話す彼女。
回避型愛着障害で、過去の記憶が抜けているわたしにとっては衝撃でした。

「え、小学校時代のそんな些細なことまで覚えてるの⁉」
彼女のお母さんのエピソードを聴いても協力的だと感じるし、
正直わたしは「ちょっと求め過ぎじゃない?…」と思いました。



過去に悲しい思いをしたかもしれないけれど
今は理解のある優しい旦那さんと、かわいい子ども達もいるんだから
「幸せなことに目を向けないのはもったいないな」と。


葛藤型(不安型)愛着障害の特徴


彼女のように、幼いころ葛藤型(不安型)の愛着を
身につけると、
次のような特徴をもちます。


〇日常的に怒りや恨みなど、ネガティブな感情に身をゆだねてしまう
〇「愛されたい」「受け入れられたい」「認めてもらいたい」気持ちが非常に強い
〇拒絶されたり、見捨てられることに極めて敏感
〇他人からは愛情に飢えているかのように見えていることが多い
〇すぐ恋愛関係になりやすい
〇べったりとした依存関係を好む



それはなぜか...
ずばり、幼いころ 気まぐれな親(養育者)に
優しくされたり冷たくされたりと、一貫性のない対応をされたからです。



親自身が不安定だと、子どもは親が感じている不安と混乱を
同じように共有し、
親のなかの情緒不安定という問題を受けついでしまうのです。



どういうことかというと...
生後4か月で空腹状態の赤ちゃんと
その母親の場面を想像してみてください。


:お腹が空いた!ミルクを飲ませて(という気持ちで泣く)。

母親:赤ちゃんが泣いているわ→ミルクをあげなきゃ!
(と思ってすぐに飲ませることもある)
でも時々「うまくこの子をなだめられるかしら」と心配、不安になる
→その結果、苦虫を嚙みつぶしたような顔で赤ちゃんを抱きあげる
→今感じているストレスが、仕事中に上司に怒られたときのストレスを思い出し、さらに自分の母親にしかりつけられた時のことを思いだす




いかがですか?
あるときは欲求に応じてもらえ
またある時は応じてもらえない。

寄り添われたり
寄り添われなかったりする。


すると、

子どもは親がどう反応するか分からないから
常に緊張していなくてはならないし、
いつも気を緩めることができない。
「わたしのために一貫してそばにいてくれる人がいる」
とは思えなくなる
んです。



そんな不安定な環境の中で
「よく育ったね」「よく生きてきたね」と
自分を褒めて抱きしめてあげたくなりませんか?


わたし自身の体験から
愛着障害について知ったことで
自分を褒めてあげたり
愛おしく思えるようになったので、

まずは「愛着障害とは何か」を知ることが大切だと思い、
お伝えしました。



愛着障害について

ちなみに、愛着のパターンは
回避型・葛藤型・混乱型の3種類あります
(分け方については諸説あり)
また、必ずしも1つの型に当てはまるわけではなく
混ざっていることもあるので
他の型についてもぜひ知っておいていただきたいと思います。



回避型の愛着障害↓


混乱型の愛着障害について↓



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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