shi-mayu*

統合失調症書店員。障害者雇用で書店勤務。書店員としてだったり、精神疾患当事者としてだっ…

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統合失調症書店員。障害者雇用で書店勤務。書店員としてだったり、精神疾患当事者としてだったり、ひとりのにんげんとしてだったり、思うことをつらつらと書き綴っていこうかな、なんて。

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職場の書店が閉店しました。

こんにちは。 9ヶ月ぶりの更新です。 2024年3月31日に職場の書店が閉店しました。 最終日はたくさんのお客様が名残惜しそうにご来店くださいました。 私がずっと推してきた本たちは、最終的に全て売り切れまして、こんな綺麗なラストを迎えられるなんてと驚きました。そして、これ以上このお店で売れないことが寂しくて、ちょっと泣きました。 『しろがねの葉』の販売数1000冊突破から1年経たずに閉店を迎えてしまい、「あんなに売ったのになぜ」という気持ちも強く残っています。 これで

    • 『しろがねの葉』1000冊

      『しろがねの葉』の販売数が1000冊を超えました。 あぁ、もう、感無量。 まさか、初回配本1冊の本を、その後1000冊も売れるとは思いませんでした(そう、きっと誰も想像していません)。 その1冊を即買って読んで、店頭分手配してPOP作って。 追加分の店頭在庫が僅かになった頃に直木賞候補になり、売り切れ、お問合せがちらほら。 直木賞選考会の2日前からお客様からの注文が入り始め、直木賞受賞後は爆発的な注文殺到でした。お問い合わせのほとんどが『しろがねの葉』、常に誰かしらがお問合

      • 『世界滅亡国家史』

        『世界滅亡国家史』 ギデオン・デフォーさん(サンマーク出版) こんな理由で、こんな簡単に国家って滅亡しちゃうの??? いや、そもそも国家ってこんな簡単に生まれるもの?! という、始終驚きに満ちた本だった。 もちろん、いろいろ端折ってわかりやすく書いてある。 それにしても、だ。 国家を続けていくことの難しさを知る。 あまり詳しくは書かないので、とりあえず帯を読んでほしい。 この本を読まずにはいられなくなるでしょう。

        • 『魚神(いおがみ)』

          『魚神(いおがみ)』 千早茜さん(集英社) 誰かとの関係を保つのはなかなかに難しいことだろう。 10年前まで、私は自身にとって不要だと思う関係はどんどん断つ人間で、連絡不可にしていた。 とにかく苦手な人、嫌いな人との関係を続ける気力も体力もなかったのだ。続けるための持久力より、一時的に瞬発力を使う方が楽だった。 若さに加えて精神疾患の状態が悪かったこともあり、ザクザクと関係を切っていたのもあるだろうとは思う。 今でこそそんなに簡単に関係を断つことはしなくなったけれど。

        職場の書店が閉店しました。

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          書店員のポケット

          こんにちはー! 気づけばとてもお久しぶりですね。 前回の記事、昨年10月のようで…… 店舗の人員削減的なものがあり、個々の負担が増えたことでお家に帰ってもヘロヘロで何もする気が起きない状態になっていた頃ですね。 そのまま年を越し、直木賞に我らが石見銀山を舞台にした作品である『しろがねの葉』が選ばれたことでお店がてんやわんやでした。あの頃2週間で3ヶ月分くらい働いた気がします。家に帰れば本屋大賞二次投票は向けてのノミネート作読書という感じで、なんの余裕もありませんでしたね。 2

          書店員のポケット

          『赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。』

          『赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。』 青柳碧人さん(双葉社) 名探偵赤ずきん再び。 今回は相棒がいます。 ワトソンくん役はなんと! ピノキオくんです。 今回このピノキオくんのファンが多く生まれるのでは?!と私は予想します。 だってかわいい。 物語は赤ずきんちゃんが自身にかけられた冤罪を解くところから始まります。 えええ!なんで赤ずきんちゃんが疑われているの!!という驚きと、ピノキオを「拾う」ってそゆこと!!という衝撃から旅はスタートします。 今回も冴え渡る赤ずき

          『赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。』

          『方舟』

          『方舟』夕木春央さん(講談社) エグい。 驚きすぎて、読み終えてから手足の震えが止まらず力も入らなくてペンケースのファスナーすら開けられなくて思わず笑いました。 マジかよ。初めてだよ。

          『方舟』

          『しろがねの葉』

          『しろがねの葉』千早茜さん(新潮社) 綺麗なPOP作りたいなーって作業始めたのに、やたらギラギラしたPOPに仕上がりました笑 綺麗だからよいのです✨✨

          『しろがねの葉』

          今朝の夢

          10人くらいのグループ(今考えると知ってる人も知らない人もいた)で、ディズニーシーに行っていた。そしてその中にナムさんがいた。 BTSのメンバーという有名人ではなく、普通に一般人の友達だった。でもナムさんだった。 喋りながら何かを触ると壊れるし(だからお土産屋さん入れなかった)、話す内容はとてもいいことを言っていた(起きた瞬間は一部覚えていたのにもう覚えてない夢あるある)。やはりナムさんである。 良いこと言いながらめっちゃ物壊す。 アトラクションとかには乗らず、ただただパー

          今朝の夢

          自家製アボカド 3度目の収穫に向けて

          自家製アボカド 3度目の収穫に向けて

          『世の中に悪い人はいない』

          『世の中に悪い人はいない』 ウォン・ジェフンさん(KADOKAWA) この前に読んだ本からの頭の切り替えがうまくいってなかったのか、読み始めはなかなか内容が頭に入ってこなかったのだけど、読み進めるうちにじわじわ効いてきた。 傷つけたり傷つけられたり、勝手に傷ついたりと生きているだけで何かしらの傷が生じるのが人間。 帯にもあるように不思議な話がちょこちょこと。表題作はSFちっくなファンタジー。 このタイトルそういう意味だったの?!ってなったわー。でも、そうだね、“ニンゲン”が

          『世の中に悪い人はいない』

          BTSが読んだ本フェア

          BTSのメンバーはたくさん本を読んでいるのです。 本って趣味や思考にたくさん影響を与えるものだし、彼らのことを好きなら彼らに影響を与えている本も読んでみようよ。 という、今大人気の彼らを読書のきっかけにしようというBTSと本への愛に溢れたフェア。(単なる公私混同じゃないよ!色々考えてやったよ!) もともとこの時期にやる予定ではいたのだけど、微妙なタイミングでソロ活動に専念するという発表もありどうするかちょっと迷った。 でも、ソロ活動こそ個々人の思考や趣味が出てくるはず!とい

          BTSが読んだ本フェア

          『その本は』

          『その本は』 ヨシタケシンスケさん/又吉直樹さん (ポプラ社) 好きだわー 又吉さんもヨシタケさんも好きだわー ヨシタケさんの方に闇感というか 又吉さんの方にほっこり感多めというか いいね、アラビアンナイト 最後はふふふ どうなっちゃうのかね笑

          『その本は』

          『汝の名』

          『汝の名』 明野照葉さん(中央公論新社) 再販の頃にTwitterで未来屋書店の福原さんがお薦めしていて(帯コメもだね!)気になって買っていたのだけど、すぐ読まなくて読み始めてからドラマ放送中だということを知ったりしてなんだかタイムリーね、なんて思ったり。 人と人との繋がりは変わっていくし、愛は強すぎると歪みが生まれる。 歴史に名を残さなくとも、悪女って至る所にいるのかもしれない。こわい。 通勤時に読んでいたのだけど、朝読むには胃がキリキリする……でもおもしろかった。

          『汝の名』

          色の名前がとてもかわいい♡

          色の名前がとてもかわいい♡

          ナテジュさん

          『花を見るように君を見る』 『愛だけが残る』 ナテジュさん[訳 黒河星子さん] (かんき出版) 恋愛のことはよくわからんので、家族とか友達に対する愛に当てはめて読んだよ。 誰かを愛しいと思う気持ちは全世界共通。 愛についての詩をここまで多様に書き続けるナテジュさんすごく溢れるどころか溺れそうなくらいの愛の持ち主なんだろうな。

          ナテジュさん