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【本要約】武器より一冊の本をください


2022/1/12

マララの声

私が「 勉強したい 」という思いを、銃で撃つことはできない。

すべての人に平和と教育を。教育こそ、ただ一つの解決策。

強くて怖い大人の男たちに逆らって、自分たちの権利を守る。自分の信念を守ろうと命がけで声を上げた。「女の子には教育を受ける権利を認めない」という大人の男たちから、銃で撃たれて、瀕死の重傷を負った。それでも、マララは負けなかった。再び立ち上がり、声を上げた。

・瀕死の目に遭いながらも、死を恐れずに声を上げること、決死の覚悟、ただ、自分の信念を貫く魂の叫びだ。
・女の子が、教育を受ける権利と、表現の自由を、ペンという武器を持って立ち上がった。
・銃という武器に、学ぶ自由を殺されないために。生命をかけた。

たった一人の命がけの魂の叫びは、世界を圧巻した。

私たちは、命をかけることなんて、できない。
だから、命がけの言葉の重みを、心で受ける。
身体じゃ支えられない、命の重み、魂で共鳴する。

・平和
・教育
・平等

マララデーは、私 ( マララ ) の日ではない。※ 以下:私 = マララ
権利を求めて声を上げたすべての女性、すべての少年少女の日である。

私の役割は、自分の権利を主張することではなく、声なき人々の声を伝えることにある。

・自分たちの権利
・平和に暮らす権利
・威厳のある取り扱いを受ける権利
・均等な機会を得る権利
・教育を受ける権利

権利を求めて闘ってきた人々に他ならない。

タリバンは銃弾で、私たちを黙らせようとした、目的を潰し、意志を挫こうとした。それによって、私の人生が変わった。弱さや恐怖、絶望が死に絶え、その代わりに、強さと力、勇気が生まれた。私の意志も、希望も、夢も変わっていない。

私は、誰も「敵だ」と思っていない。タリバンに対して復讐心もない。私は、あらゆる子どもの教育を受ける権利を訴えている。タリバンの子どもたちにも「教育を受けて欲しい」と思っている。私を撃ったタリバン兵すら憎んでいない。

・それこそが、マホメット、キリスト、釈迦から学んだ思いやりの心である。
・それこそが、マーティンルーサーキング、ネルソンマンデラ、ムハンマドアリジンナーから受け継いだ変革の伝統である。
・それこそが、ガンジー、バシャ・カーン、マザーテレサから学んだ非暴力の哲学である。
・そして、それこそ、私が父と母から学んだ寛容の心である。

マララの父は言った、
「 大人の男がマララを撃ったのではない、イデオロギー ( 思想 ) が撃ったのだ 」
マララは言った
「 自分を撃った人を恨んでいない 」
父親の思想を受け継いでいるからこその発言である。

私の魂からも「 平和を愛し、万人を愛しなさい 」という声が聞こえてくる。

・光の大切さがわかるのは、暗闇に閉ざされた時である。
・声の大切さがわかるのは、声を閉ざされた時である。

銃を目にした時、ペンと本の大切さに気付いた。
「ペンは剣よりも強し」という諺は、本当だった。

私たちは、平和と教育を目指す旅を続けてゆく。誰も私たちを止めることはできない。私たちは、自らの権利を求めて声を上げ、その声を通じて変化をもたらす。私たちは言葉の力と強さを信じている。

私たちの言葉で世界を変えることができる。

一人の子ども
一人の教師
一冊の本
そして、一本のペンが、世界を変えられる。

湯浅の声

あなたには、あなたの正義があって、私には、私の正義があって、それは分かり合えないかもしれない。混じり合わないかもしれない。自分の正義と違うからって、相手の正義を否定してはいけない。人には人それぞれの正義があって、それは決してひとつになることはないのだから。

私たちは、私たちそれぞれの正義を尊重するべきなのだ。

正義は、個性とも言い換えることができるかもしれない。相手の正義は、否定できても、相手の個性までは、否定できないはずだ。思想は否定できても、人格は否定できない。私たちは、それぞれに、人格を持った人間だからだ。私たちは、相手の人格を認めるように、相手の正義を許す心が必要だ。

相手の正義を許すことで、相手の人格も許すことができる。それは、個人ではなく、思想ではなく、正義ではなく、もっと大きなモノ、世界の全人類からの視点を持つ、それは、人類愛である。全人類から見たら、正義も、思想も、個人もすべて、小さな点に過ぎない。

相手を許すことは、自分を許すことだ。
自分を許すことは、相手を許すことだ。

矛盾が生じても、お互いの正義を認め合うことだ。それが、平和への道程に違いない。
大きな愛をもって、すべてを許し、すべての正義を認め、すべての矛盾を受け入れる。
矛盾した世界を全人類が受け入れた時に初めて、世界平和が訪れるような気がした。


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