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【本要約】我が闘争


2021/12/18

「過去を振り返る」という行為に、何の意味も見出せない。
「過ぎ去った時間に思い出を馳せる」なんて、暇な人間のすることだ。

時間あたりの作業効率と判断のスピードを極限まで上げることで成果を出してきた。基本は、今、現在、目の前にある案件にありったけの集中力を動員すること、今、この瞬間に集中することだ。

そこに過去が入り込む余地はない。目の前のことが一段落したら、また、新たな今に集中する。

「目の前のままならないこと」「納得できないこと」「許せないこと」と戦い続けてきた。

死を恐れるのは、死について考えるからだ。死について考えなければ、恐れるも何もない。忙しくしていれば、思考の中に、死の恐怖が入り込む余地はない。

借金は、時間をショートカットできる。やることは変わらず、手数料もかかるが、状況によっては、借金は悪いことではない。今の自分のための自己投資、今の会社のための事業投資は、必要な借金である。お金を作る時間を待っていたら、機を逸する。

嫌なことに費やす時間を何とかして失くすか、減らすかして、楽しい時間を少しでも増やすべきだ。人生には限りがある。

ものすごく楽しくて「時間を忘れて働いていた」という感じでもなかったのだが、そこに行けば、自分の席があって、パソコンがあって、やらなければならない仕事がある。その事実が新鮮なモノだった。少しずつ真人間に戻ってきているような安堵があった。

「何でもいいから仕事を下さい」

水が低きに流れるように、自然に身を任せる。力を抜いて流れに身を任せて、目の前のことにひたすら集中すること。そうしていれば、人は、いつのまにか、自分が在るべき場所に辿り着くことになる。

時代の流れや、自分の感情に素直に従った結果、今の自分があるに過ぎない。

パソコンやプログラムの将来について馬鹿話も交えながら語り合う時間も楽しかった。このときの仕事と遊びが混じり合ったようなスタイルが、生活の基盤となった。どこまでが仕事で、どこからが遊びやプライベートなのか。世の中の人々は、そこにしっかり線を引いたり、バランスを取ることを意識したりするけど、その感覚はない。

ただ楽しく働ければいい。そして、仕事より楽しいことは特にない。

「やらされている」という感覚はない。自分が触れているのは、未来を変えるかもしれないインターネットである。自分が「その変化の真ん中にいるのだ」という興奮は冷めることがなかった。

わからないことが、やらない理由にはならない。

「一度も触ったことのないソフト、知らないプログラミング言語を使わなければならない」からといって「その仕事をできない」と言うわけにはいかない。「できます」と明るく言い切って、後から必死で猛勉強すれば何とかなる。

タクシー代をケチるような仕事をしてはいけない。タクシーに乗っている間も仕事はできる。電車に乗る時間があるのなら、タクシーに乗って仕事をした方が効率がいい。タクシー代より低い時給しか稼げないなら、経営者失格だ。

起業してから仕事をもらうというより、仕事があるから起業した。

自分でプログラムを作っているので、仕事に自信があった。仕事のクオリティが次の新しい仕事につながっている実感が、働くモチベーションとなった。

多くの人は「人生がしっかりとした一本の線であるべきだ」と考えている。だから、過去と現在の人間性を比較したり、そこに整合性を求めたりする。人は、もっといい加減で相対的な存在である。何か一つのことがきっかけで変わったりするのではなく、そもそも一瞬一瞬が、別の新しい自分である。今という点の連なりを俯瞰で見れば、結果として一本の線に見えることはあるとしても、一本の線であることを意識して生きるのは窮屈だ。大切なのは、今、この瞬間である。今を生きることに全集中力を使う。

人の気持ちなんてわかるわけがない。
人の気持ちはわからない。だけど、できる限りわかろうと努力する。

私には、私たちには、今しかない。
今、やるべきことをやることしか、幸福になる道はない。
私は、私たちは、もっと幸せにならなくてはならない。


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