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村上春樹を読まないなんて、人生、半分損してるよ?

村上春樹を偏見なく味わえた時代は
遠くなりにけり?

昨日、記事にも書きました
朝日新聞が選んだ、平成の名作30冊。

1位は『1Q84』、
10位は『ねじまき鳥クロニクル』
と、村上春樹が2作品エントリー。

平成作品の1位がこれかなあ…? 
これはなんだか納得がいかないような。
でも作品に迫力はみなぎってましたね。

でも、1位は高すぎかな?
きっとハルキストの組織票では?
と疑ってしまう。

でも、優れた作家やアーティストは、
熱烈なマニアを持つのが常。
「ハルキスト」という組織?(笑)が
できてしまうのも仕方ない。

そうすると、もう、
ハルキストの書いた書評が
出回ったり、
アンチハルキストの記事が
出回ったり、
もはや、曇りなきフェアなマナコで
村上春樹の作品を味わうのは難しい。

村上春樹が、
異端児として、1970年代に
文壇中心の昭和文学に、 
爽やかな新しい風を
吹き込んだ頃が、
本当に懐かしいです。

熱烈なマニアがいる事は、
クリエイターには大事で
ありがたくて、
うれしい事態だけど、
過熱しすぎはまた問題が…(汗)。

クールな視点がないのが、
熱烈マニアの怖いところ。

ノーベル賞の時期は毎回、
ハルキストが騒ぐけど、
もう春樹自身も困っていて、
最近は候補にも入れないで欲しいと
願い出たほど。

村上春樹は、これまで、
外国人が好きな日本美を書いたり、
また人道的、政治的な世界を書いたり
していませんからね。
どちらかというと、
あまりノーベル賞とは相性が悪い。

むしろ現実とは対面を避ける、
デタッチメントなライフスタイルが
彼の真骨頂だし、
基本的ポジションだったから。

(ここ最近は、反対に、
現実に関わろうとしていますね。
ラジオや村上春樹博物館など、
作品以外からもメッセージが溢れてる)

社会性、社会派の作品が
取りやすいノーベル賞ですが、
どう考えても
村上春樹に縁がうすいはず。
なのに、
ハルキストはどうして騒ぐかな?
彼らを追うネットニュースも騒ぎ過ぎ。

村上春樹を一番理解していないのは
彼、彼女らではないかしら。

おまけに、
ハルキスト=「メンへラのナルシスト」
という偏見が広まったせいで、
村上春樹作品に
今の若い世代は偏見を持ち、
近づこうとしない。
それは本当に損してるわあ。

村上春樹を読まないまま
一生を生きるなんて、
人生、損してるわあ。

みな損をしてる。
みんなが不幸…?
すべてハルキストのせい?

ためしに読むなら、
初期の短編集
『回転木馬のデッドヒート』と
『中国行きのスロウボート』辺りの
短編をちょこっと味わってみて
ご判断してみてはどうでしょう?

それで次も読むか、もう止めるかを
決めたら充分な気がするんです。 

あとは個人的な好みの問題でしょう…。

村上春樹が好きだから
イコール、その人はメンヘラな
ナルシストだなんて、
本当に間違った偏見ですから。涙💧。

最近、村上春樹は
読んだことがないし、
これからも読むつもりがない、
という若い世代に何人も出会い、
ショックのあまり、これを書きました。

村上春樹ばなれは、
煎じ詰めたら、
春樹がひとつの大きな「権威」に
なってしまったということでも
あるんでしょうね。

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