見出し画像

【小説】名作に欠かせないのは、喜怒哀楽…どの感情?

喜、怒、哀、楽、
羨、癒、推、愚…。
優れた作品に欠かせないのって
いったい何でしょうか? 

私は作家ではありませんが
漫画の編集の経験上、
喜怒哀楽は、描くのは
意外に容易なのは分かります。
どれも直接的だから。

最近、よく見るのは、
羨ましいという感情、
癒やされるという感情が
こめられてる作品です。

これは喜怒哀楽ほど
簡単ではないでしょう。

最近の本屋大賞系の作品は
まさに「羨」「癒」「推」が
重視されている気配がします。

ラノベや青春ストーリーが
こうした要素をたくさん
含んでいるのは、
私たちがそれらの感情を
求めてるからかもしれません。

ところで、
カート・ヴォネガットjrという、
アメリカの作家はこんな話を
していました。

名作、優れた小説というのは、
人間の愚かさが
描かれているものだ、と。

たしかに「愚か」は
本の売りにはなりにくい。
出版社や編集が
人間の愚かを強調しよう、
なんて、あまり言わないかも。

だって、皮肉として、
風刺として自分にも返ってくるから。

それに、書く側としても、
おもしろい風刺を書くのは
非常に難しいですね、
人間の愚かさは  
新人や作家志望者には、
なかなか書けないです。

愚かさを書けるなんて、
きっと実力まんまんですね。
愚かさは深さですからね。

あ、ひとついい案を思い付きました。
戦争をテーマや舞台にした作品を
書けばいいのかもしれない。
戦争を一見もっともな理由で
してしまう人間たちの生き様は
人がいかに愚かかを
陰に陽に描くことになりますよね。
悲しいことながら。

カート・ヴォネガットjrびいきな
私はつい、彼の格言を
信頼しちゃいます。

それにしても、この
「名作小説、イコール、愚かさ」
というのは、
当たってるように思います。
厚み、深み、といいますか。

私が小説を書けないのは、
人間の愚かさをきちんと
描けないからかなあ(汗)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?