カートヴォネガット

隠れた日本の技術力の結晶。

日本の「技術力」は世界最高だとよく言われる。

だいたい自動車や電子部品がよく紹介されている。確かに最高の技術力だ。しかし俺は文系人間なので小さな電子部品の何がどうすごいのかが理論的に分からない。

でもみんな、一つ忘れていないか。

そう、コンドームだ。

あのスマートなデザインのパッケージにアルミの個別包装で厳重に梱包された匠の技の結晶。もちろん薄さでは世界最高クラス。最近ではゴムだけではなく

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金子由里奈:「物語的な展開がなくても、 物語はそこにある」 23歳の映画監督が語る自分らしさ

本を起点に京都に暮らす人にその人生を語ってもらう「キョウノホン」。
第一回目のゲストは23歳の金子由里奈さんです。

 金子由里奈さんは立命館大学の映画部に所属しており、自主制作を中心に映画を撮っている。2018年8月には映画監督である山戸結希さんが主催するオムニバス映画『21世紀の女の子』の監督公募において約200人の応募者から選出された。

 東京都出身の金子さんは、家族全員が映画や演劇に関わ

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Subba Factory - Ω

いまだ生まれいでざるもの、すべての純真無垢な、ほかと区別のつかない無のひとひらに告ぐ−−−人生にご用心。
 いや、魚生というべきか。私は、魚生ならぬ人生に罹ってしまった。人生に罹り、意識を持ってしまった私は、少し群れから外れて水面に上がった。すると、聞き慣れぬ奇妙な鳥の鳴き声が聴こえた。
「プーティーウィッ?」
 揺ら揺らと水面に泳ぎ上がった私の体は、その声に再び目覚めさせられ、群れの方へと戻され

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カート・ヴォネガット 『人みな眠りて』

★★★★★+♥

 ヴォネガットの未発表作品を集めた短篇集。1950年代に書かれたものなので、まだ作家としての地位を確立する前のものです。没後10年目にしておそらく最後の著作となるでしょう。蔵出しの1冊です。

 ヴォネガットは自分のお父さんに「おまえの本には悪人が出てこなかったなあ」と言われたそうですが、たしかにヴォネガットの小説には真の悪人というべき人は出てきていない気がします。すべての作品

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河出書房新社さん、5月には復刻版キャサリン・ダン/柳下毅一郎=訳『異形の愛』、ほか文庫版マリオ・バルガス=リョサ/田村さと子=訳『楽園への道』ボッカッチョ/平川祐弘=訳『デカメロン 下』を刊行予定。今月の27日にはカート・ヴォネガット/大森望=訳『人みな眠りて』を刊行。豪華だね。