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人間の内側へ向かうベクトルも、そろそろ終焉。次はどこへ向かうの?

「いまではどんな人間も、
人生の意味を自分の中に
見つけ出す方法を知っている。 
しかし、人類がいつもそう運が
よかったわけではない。
ほんの一世紀たらずの昔まで、
男も女も自分の中にあるパズル箱に
やすやすとは近づけなかったのだ。
…略…
あらゆる人間の中にひそむ真実に
気づかずに、人類は外をさぐった
__ひたすら外へ外へと突き進んだ。」

これは、村上春樹や川上未映子が
愛読してきた、
アメリカの作家、
カートヴォネガットJrの
『タイタンの妖女』の冒頭です。

私はいつもこれを読むたびに
ウットリしてしまいます。

たしかにひと昔前、
19世紀、人々らは
奥地や秘境へ、向かうのに
夢中でした。地球を
知り尽くすのに必死でした。

そうして
20世紀になると、
心理学、精神分析、深層心理で、
自分の中へ、自我の奥へ
向かうのに夢中になりました。

さて、今はどうでしょう?
心理学から、脳科学に
主役は変わったようですが、
それもだいたい落ち着いて
きたようです。

さて、次はどこに向かうのか。

何か一つの分野に向かって
深めるのではなく、
いくつかの分野の間に立って
調和を保つ力が、
秘境探検や心理分析と
同じような力が大事に
なっていきそうです。

人間と地球、
人間とウイルス、
人間と人工知能、
人間とオゾン層、、、。

人類がみずからのためだけに
科学や文明を発展させて生きる
時代はもう、終わりを告げた
かもしれませんね。

男女もまた同じかもしれない。

男性みたいな女性が
社会を動かし、リードする。
その一方、
女子みたいな男性が
社会を楽しく滑らかにしていく。

面白い次代がやってきました。

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