装釘のすばらしい書物05

「ランボー詩集」
世界詩人叢書5
大島博光訳 蒼樹社 昭和23年刊

和紙装、ボール紙函。表紙金箔
蔵書印あり


戦後用紙統制の下、印刷用紙の不足で、粗悪な用紙、仙花紙が流行する。
仙花紙(泉貨紙)とは紙の切れ端や様々な端紙を集めて用紙にした、再生紙のはしり。同名で和傘などの地紙に用いられた厚手の和紙もいう。
いわゆるカストリ誌などはこの仙花紙を使用していたため、本を作るときの紙のカスをトリ集めてもう一度創った用紙で作成した雑誌という意味があるそうです。
戦中戦後、洋紙が足りず、和紙で印刷した例もあるようですが、蒼樹社のこのシリーズはみな同じデザインで、函には箔も押してあるもので、果たして用紙不足のためか、それともデザインとして和紙を使用したのかは、不勉強ながらよく分かりません。ご存じの方がいらしたらご教授いただければありがたいです。

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