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恋を背に|詩


「恋を背に」

白いツバメが鳴いた夜は
流れる風は少しだけ優しく
ひと知れず流した涙の分だけ
一人静と湖へと還りゆく

春を逐われた幼き雛は
移り香残して生きては行けぬ

さぁ 飛び立て
夢にまでみた桃源郷へ
ひとり逞しくその翼を信じて

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