見出し画像

螢火|詩


「螢火」

波、動きはじめたこと知る
振り返ることを拒んで

そちらの水は甘いであろうか
水面は穏やかに微笑み返す
ぼくが僕であるために
君はきみであり続けている

空、駆け上がる風は優しく
心のままに瞳そらせず
時の走る音ひとり傾けながら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?