見出し画像

路地裏二十五時|詩


「路地裏二十五時」

使い捨てのカイロが
幾つも投げ捨てられた路地裏
微かな温もりだけを残して

愛だとか恋だとか
子供は多いほうがいいんだとか
そんな話をしているんじゃなくて

昨日は何を食べたとか
明日をどうやって生きるんだとか
そんな現実のほうが大切だって

白い瞳の少女は後ろ手に
一度だって振り返ることはなく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?