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詩のようなもの

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夏の生命

夏の生命

あるひとが、「夏は命が溢れすぎていて苦手」と、だいたいのところこういう意味のことを漏らした。
ああ、その感覚、わかるかもしれない。

無遠慮に不躾に放出される生命。
加減を知らぬ如く生い茂る草。昨日の芽生えは今日の草叢。
飛び回る虫、這いまわる虫。はやい呼吸。流れてゆく汗。どこを見てもエネルギーが凝縮されている。
頭上の白く熱い光線は肌も目も焼く。
強すぎる光に反比例して、影は闇のように濃い。

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鬱金

鬱金

漢字を眺めていたらふしぎな気持ちになった
なんでこの字なんだろ
そもそも『鬱』ってどういう意味

ばばばとネットの漢字辞典ページへゆけば
1 草木がこんもりと茂る。
2 ふさがる。気分が中にこもる。
3 こもった気が盛んなさま。
とのこと

そうか
いずれにしろ陰の気に満ちた印象だけど、決して悪しき意味ではないな
生命力の行き場、発散の機会を待っているのだ

炒り卵

炒り卵

お弁当をサンドイッチにしてほしかった。
ツナとか玉子サラダとかのド定番のやつ。
けれど母は「傷むからよしなさい」の一点張りでいつもおむすび。
お友達にはサンドイッチがお弁当の定番の子もいて、かといってお菓子はともかくお弁当本体を「交換しよ~」などと言う頭はさらさらなく。
「いいなあ」という気持ちを素直に口に出したり、「サンドイッチは傷みやすいんだって!」なんて悔し紛れに言うような愚かなこどもでもな

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寝るのが怖い

寝るのが怖い

といって、同意してくれる人はどのくらいいるのだろうか。
意外と多いんじゃないかな。問いかけるクラスタを選んだらば。

起きられなくなるのではないかという恐怖がある。
起きられないといっても、そのまま永眠という意味ではなく、寝坊する/遅刻する怖さ。
絶対に寝たほうがいいのだ。
ちゃんと寝ればちゃんと起きられると思うし、起きた後も辛くないはず。

A.M. 03:07
もうこのまま仕事に行こうっておも

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