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あしらの俳句甲子園2024その10 決勝戦の風景
思い返せば2023年、夏の俳句甲子園にボランティアとして参加していた。単なる北海道地区の予選の受付だけど。
ピンクの俳句甲子園と背中に印刷されたTシャツに違和感を覚えながら3校5チームの戦いを見つめていた。
松山の本戦で旭川東高校が予選から敗者復活で勝ち上がり開成高校と戦い準優勝した事を俳句仲間と熱く語り合った。
予選会場には新聞社もテレビ局も声をかけても来ない。北海道の人は俳句に興味な
あしらの俳句甲子園2024その9 俳句の妖精 後編
理科ではH2Oと習う若水を詠む。
中堅戦は、
若水や鯛めしの焦げ匂い立つ(辞令は突然に)
若水を綿に湿らせ唇に(蝦夷のきのこ)
夏井いつき組長の「若水で寿げっ!」と脳内でお言葉を浴びつつ(空想ですよ)私の介護と鯛めしの句のディベートが始まります。
鯛めし、お宅で炊かれるんでしょう。いいなぁ、まだ食べてないよ。松山来たのに。
幸の実ちゃんの質問、
「若水をなぜ綿に湿らせて唇
あしらの俳句甲子園2024 その8 俳句の妖精 前半
一つ前の試合が「若水」について熟知しているベテランの試合ならば、我々の二回戦は少し若水わかってないかも?と思わせる戦いではあった。「正月の水、それがどうしたの?」と我々は思っていたかもしれない。
うすうす審査員の方にも伝わっていたであろう。皆、頭を痛めたに違いない。
時間は少し戻ってその日の昼頃、実際に見た景色を詠んだ方がいいよと作戦会議で(説明に困らないから)職場の口腔ケアについての事を
あしらの俳句甲子園2024 その7 チームくじら雲を褒める!!
若水って知ってました?
知りませんでしたー!
井戸って北海道にあまりありません。
手押しポンプは記憶がありますが、冬はグルグル動かせないようにテープを巻かれてました。
なんじゃ、そりゃ?のお題、二回戦の「若水」。
チームくじら雲 vs 雪うさぎ
実質、これが決勝戦だったと思います。
しっかり「若水」の本質を分かって俳句を詠まれてらっしゃいます。
先鋒戦、
初水の豊麗線
あしらの俳句甲子園2024 その6 チームホッカイドー!
一回戦、蝦夷のきのこは対戦をお気らく女子会とする。
悪者の見事斬られる湯ざめかな(蝦夷のきのこ)
なるきのこさんの銭湯の脱衣所の俳句に対して、
湯ざめして甘皮かたく戻りけり(お気らく女子会)
きのこさんは男性だ。甘皮は爪に被さった薄い皮の部分。ネイルを知らなければちょっと理解が難しいかも。本当はきのこさんにネイルの事だよーと言いたかったと花河童さん。きのこさんが頑張って応戦してま
あしらの俳句甲子園2024 その5 本戦!頑張れ雪うさぎ!!
我々より先に雪うさぎが戦う。
一回戦
第一試合 歓迎-まなざしクイーン御一行様 vs チームくじら雲
昨年優勝者 チームくじら雲があっさり勝利を決めた。
第二試合は金に月で地元松山のカルチャースクールでチームを組んでいる。そして北海道で優勝経験のある雪うさぎだ。後から知ったが、地元のテレビのカメラが追っている相手に雪うさぎはどう戦うのでしょう?
先鋒戦は
洗濯機裏にパンツ落とし湯
あしらの俳句甲子園2024 その4 予選だよ!全員集合!!
エントリーは四十チーム。戦いの朝が来る。
前日、居酒屋で酔っ払った我々は各自引き上げ、それぞれの宿でお題に合わせて俳句を作った。
私は寝てからではないと無理そうだったので、朝6時に目覚まし時計をかけて就寝。花河童は深夜3時まで頑張ったのだとか。
参加メンバーのグループLINEに俳句を書き込み、お互いの俳句にどれが良いのか、どう変えたら良いのか意見を試合のギリギリまで出し合った。
会場へ行
あしらの俳句甲子園2024その3 前夜祭だべや!
あし俳には前夜祭がございます。
千歳空港へたどり着いた北野きのこ以外にも他の面々も早朝3時くらいから動き始めた北海道のメンツは松山入り&来る事が出来ないかも?と思っていた北野きのこ氏がたどり着いて安堵し過ぎ気が抜けて疲労困憊。
既に机のある場所には人が座っていたので北海道チームは後方の机が無い応援席ブースに腰を下ろす。
北野きのこはネットの句友さんに会えた喜びを爆発させて話
あしらの俳句甲子園2024 その1 旅立つ言い訳なんだ。
色々言い訳から始めてしまうの悪い癖だ。
自分の行動を正当化したい。
心を守りたいと言う防御反応であると思われる。
いつだって私は負ける側になる。
いや、良くなろうとしているが失敗して良くわからなくなる。
私は自己中の塊の一人に過ぎぬ。
2023年秋頃 あしらの俳句甲子園に行きたいと言っていたくららさんが帯状疱疹で大変な体調であり「行かなきゃ迷惑がかかるから」と杖をつきながら頑張っているのよと聞か
黄昏ジャイグルデイバ
ネタバレを以下含みます。
個人的な備忘録です。
(何本観たか、わからなくなってきたので)
演劇が好きで舞台にはよく足を運ぶ一人である私は高校時代は幽霊ではあったものの演劇部に入っていた。
舞台が2パターンあるときはどちらも見ることにしているオタクな人でしか今はない。
そんなオタクにはたまらない東京キャストと札幌キャストで講演される先週の土曜日は琴似のコンカリーニョに13時から芝居小屋
栄養士でゴメンね!第五話 ブラックアウト
2019年9月6日、午前3時7分。北の大地に住む私たちはほとんどの人がベットの上で寝たままシェイクされた。
北海道胆振東部を震度7の地震が襲ったのである。
その数分後には電力の供給と停止する。
経験したことのない、北海道がすっぽり真っ暗になるという大規模停電の始まりである。
保奈美さんはベットで体が右や左に激しくゆさゆさ揺さぶられるのにびっくりして揺れが収まったところで飛び起きた。ベッ
栄養士でゴメンね!第四話
その4、「病院管理栄養士 瑞穂さん」
胸ポケットに収まっているPHSが鳴った「3階の××さんなんですけど、パンの飲み込みが悪かったんですよね、パン禁にしてください」「わかりました、食札を変更するので食事箋の発行をよろしくお願い致します」そう述べてPHSの終了のボタンをピッと押す。今日の昼食はパン。パソコンで食札を新しく作成し、給食会社の管理栄養士の保奈美さんに渡した。
「パン禁、一人増えます。
栄養士でゴメンね!第三話
その3、「いんたーみっしょん かぼちゃでゴメンね!」
「おおーい、みんな揃ったか?」そう大きな声を上げたのは会社の上司で若槻さんだ。若槻さんは調理師さんから業務課の課長になった体の大きなおじさんである。今日は包丁でもパソコンでも印鑑でもなく、農作業用のツナギにスコップをもっている。
今日は会社の春の行事。シフトをすり合わせてなんとか参加出来るスタッフで町の郊外にある畑にやってきて野菜の苗を植