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ゲームが会社をより良くする?

こんにちは、kaonavi404編集部です。
前回までデザイン組織やdesign boost PJTについてご紹介してきましたが、今回は違う話を挟ませてください。ブランドデザインチームが新たに立ち上げた研修「クエスト」の話です(ブランドデザインチームについてはこちらの記事をぜひ)。


● 新研修「クエスト」とは

クエストで何が思い浮かぶでしょうか?
…そうです、ゲームです!

「クエスト」とは、部署を飛び越えてパーティを組んで行う体験型(ゲーム型)の研修です。

なぜゲーム?と思われるかと思いますので、このクエストを立ち上げた背景についてご説明します。

● クエスト立ち上げの背景

クエスト立ち上げの際のポイントは3点。

学びへの意欲向上

一般的に、研修と言うと会社から促されて受けるものという印象があります(もちろん、そうでないものも多いとは思いますが…!)。その印象をまず覆せないかと考えました。能動的に取り組むことができれば、学びへの意欲が向上し、その他の研修や取り組みへの積極参加につながるのではないかと。

そこで、研修の核に据えたのが「ゲーム性」。
わかりにくいことや小難しいことに対し、ゲーム性を取り入れとっつきやすくする。これはカオナビが大切にしている「ゲーミフィケーションマインド」にも通ずるところです。

ユニーク・パフォーマーの育成

唐突に見慣れない単語が出てきましたね。順を追ってご説明します。
カオナビは、今年の7月に自社の人的資本経営に関する情報をまとめた特設サイト「kaonavi universe」を公開しました。

サイトの中で最も重要と言えるのは、カオナビが求める人材像「ユニーク・パフォーマー」の部分。どのような意味かと言うと…

バリューを実践し、カルチャーを体現している人材。
自己の能力を磨き続け、自律的に働き方を選択することで、他にはない成果を発揮する人材のこと。

特設サイト「kaonavi universe」

特に5つのバリュー実践については、業務を通じて身につくものもあれば、「コンフリクトを恐れない」のように、なかなか訓練が積みづらいものもあります。そこで、ゲーム性を取り入れた研修を通じて、バリューの浸透を図ることで、結果としてユニーク・パフォーマーの育成につながればと考えました。

新オフィスの有効活用

クエストはオフラインの研修です。カオナビはリモート主体の働き方ですので、オンラインの研修にすることもできました。

ただ、「LIQUID」というコンセプトを掲げ、様々な価値観がまじわり化学反応が起きる場を目指した新オフィス。それを有効活用しない手はないと考え、オフライン研修に踏み切りました。

リアルでパーティを組んで研修に取り組む。それが社員同士の距離を縮め、コミュニケーション活性化につながるとも考えました。

と、ここまでをまとめみると、ゲームというパッケージに包むことで、「学び・議論・交流」を加速させることができるのでは?という仮説が生まれました。

では、その仮説を実際にどう具体化させていったのか。ここからは、第1回目のクエストについてご説明していきます。

● クエスト具体化にあたって

研修制度を立ち上げるとは言ったものの、ブランドデザインチームは研修の中身自体は素人。そこで、様々な研修を手掛けてらっしゃる、株式会社 HEART QUAKEさんにご協力いただくことに。ただ、研修全体の体験設計や投影スライドのデザインなどはブランドデザインチームで行うことにしました。

研修プログラムは、参加者に対しどのバリューの理解を促したいかという観点で選定。そこで決まったのが合意形成ゲーム「NASAゲーム2025」です。カオナビのバリューの中でも通常業務で訓練を積みづらいと思われる「コンフリクトを恐れない」。合意形成ゲームを行うことでこのバリューを擬似的に実践していってほしいと考えました。

第1回クエスト 合意形成ゲーム「NASAゲーム2025」
ゲーム概要
ゲームのイントロダクションスライド。
HEART QUAKEさんのスライドをベースにしつつも、
今回用にオリジナルで制作。

● 第1回クエストの様子

当日は10部署33名が参加。4,5人1グループにてスタート!

アイスブレイク

せっかくリアルで集まっているのもあり、いきなりゲームに入るのではなく、アイスブレイクにも趣向を凝らし、「コミュニケーションダイス」なるものを用意。自己紹介+ダイスで出たお題の話をして、ゲーム本編までに打ち解けてもらえるように。

ワーク(個人⇒グループ)

15個のアイテムの優先順位をまずは個人ワークで考え、その後グループワークでお互いの意見を出し合いながら決定していきました。ここで重要なのは多数決としないこと。適切な合意形成ができるまで議論を尽くす。その部分を重点的に行いました。

コミュニケーションダイスだけでなく、ワークシートもオリジナルで制作。
参加者が取り組みやすいよう、デザイン・体験面でもバックアップしています。

得点発表

NASAの模範解答に最も近い答えを出した個人とチームには、宇宙食を贈呈。チームで考えた解答よりも、個人で考えた方が良かった場合もあり、「個人の意見をチームに活かすにはどうすべきだったのか」を考えるきっかけになりました。

振り返り

合意形成に至るための、質の良い話し合いにはどのような要素が必要なのか、なぜコンフリクトが必要なのか、今後の業務に活かせるポイントを全員で共有しました。

振り返りの抜粋。合意形成に向けてのポイントなどを
講師の方からレクチャーしていただきました。

研修の後は懇親会も!

このクエストでは部署を飛び越えてパーティを組んで取り組むのが特徴です。そこでは様々な交流が生まれます。その交流をさらに深めてもらおうと、研修後には懇親会も開催しました。

● 今後について

ブランドデザインチームでの初めての研修施策ということで、不安な部分はありましたが、終わってみれば多くの方に満足していただけたのは大きな収穫でした。
今後もバリュー浸透、ユニーク・パフォーマー育成につながるよう、ゲーミフィケーションはそのままに、テーマを変えてながら定期的に実施しこうと思います。

記念写真もパシャリ。
ちゃっかりカオナビポーズも。


ではまた、気軽にお越しください〜!
よろしくお願いいたします。

カオナビ コミュニケーションデザイン室
kaonavi404編集部