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1000円ちょっとで買える幸せ

私は頻繁に、ご褒美ということで自分を甘やかしています。多分他人からすると「なんのご褒美?」と聞きたくなるぐらい何度もしています。「今から仕事に行くご褒美」「1日頑張ったご褒美」「晩御飯を作るご褒美」「朝起きれたご褒美」など、挙げればキリがありません。
しかしSNSで節約アカウントを見ていると、私のご褒美はことごとく否定されています。いわゆる無駄遣いだそうです。…ですよね。1000円のご褒美でも10回あれば一万円になりますし仰る通りだと思います。
でも数千円で誰にも迷惑をかけずに幸せになれる手段をやらずして、私はどうやってこの世の中を生きていけばいいのでしょうか(大袈裟)。むしろ、数千円で幸せが買えるなんて、なんと安上がりな女なのでしょう!と、開き直った私が、私のためにしているご褒美を皆様に共有したいと思います。


カフェで飲み物とお菓子食べる

まず一つ目はカフェでお茶をすることです。はい、普通です。
恐らく日本中でも多くの方がしているであろうカフェ巡り。私はお酒があまり飲めないので、温かいカフェオレにケーキや甘いものを食べる方が大好きです。必ず一人で行き読書をしたり、noteのネタを考えたりしながらボーとしています。これは、もう最高です。一時間でもゆっくりできたら、家事をする力も、仕事場に向かう体力も出てきます。4時間働くために1時間で1000円を使う燃費の悪さですが、そうでもしないとなかなか準備ができない自分も好きになった36歳です。

あとは、図書館で借りた本を読み、新しい考えに触れることも好きです。新しい友人と話した感覚になるので、帰り道は本のことを考えながら頭を回転させています。

温泉で身体の芯まであたたまる

休日だけではなく、仕事の日も温泉に行くことがあります。温泉に入った日は眠る時まで身体の芯がぽかぽかで、ぐっすり眠りにつけるからです。本当に幸せです。しかも源泉掛け流しのお風呂だと、翌日もぽかぽかで足先までジーンと温かくとても幸せな気持ちになります。気持ちも良いし、健康にも良いので効果は絶大。何かあれば温泉に入ればいい、と完全に温泉を信頼しています。
温泉は「お疲れ様のご褒美」だったり「36年私の身体でいてくれてありがとうのご褒美」だったりします。

出勤前にカフェに行き、帰宅前に温泉に行き、1日2回のご褒美があることもあります。2000円かかりますが、仏のような心を2000円でGETできると思えばお買い得だと思っています。

スーパーで少し贅沢をする

いつもよりちょっと良い調味料を買ったり、地元の野菜やお肉を買う贅沢もしています。130円じゃないと買わないお菓子を、170円の時にも買っちゃうこともあります。それはだいたいムーンライトや、おかき、パスコの菓子パンのどれかです。最近は柿の種がマイブームで夫に内緒で食べています。(実は匂いでバレてました)。これらは「スーパーに来れたご褒美」「美味しいお菓子を食べれるご褒美」です。

あとは、スーパーの帰りに別のお店で大福やアイスを買うご褒美もします。「今日も無事に家に帰って来れたご褒美」です。YouTubeを見ながら食べたら、あとは眠るまでの数時間を過ごす気力が出てきます。

必要じゃないものを買う幸せ

これは最近購入したフクロウ笛の話です。
先日、長野市にある善光寺に夫と行きました。そこに工芸品で笛が売っていました。お値段は1000円ちょっと。

左がフクロウ笛

大きな目と丸いフォルムが気に入り衝動買いをしました。購入し早速笛を吹いてみると、低い「ホーー」とゆう音で本物のフクロウかと聞き間違えるほど素晴らしい笛でした。
観光客の多い善光寺前の道でフクロウ笛を吹く36歳女。夫に恥ずかしいと言われたので渋々中断。帰宅しフクロウの動画を数本見て、より本物に近くなる吹き方を勉強しました。

フクロウらしく吹けるようになると「似てるやん!」と夫が褒めてくれるように。夫も苦戦しながらフクロウになりきりますが、夫の笛の音を聞くと、ますます私も吹きたくなるので奪い返します。そして、一人で存分に笛を吹きます。吹いている間、頭の中では私は完全にフクロウです。

月が真っ暗な冬空で一番高い位置に鎮座し、星が力いっぱい輝きを放っている夜。その夜空の下にある真っ暗な山の中で、私はフクロウ笛を吹いています。小さな小屋の前に腰かけ、もうすぐで消えそうな焚き火が目の前にあります。虫の音もしない静かな山に、私のフクロウ笛の音が響き渡ります。たまに小動物が動く音が聞こえ、森の命の存在に触れることもあります。
…という妄想をしています。
実際はすっぴんパジャマで動画を見ながら笛を吹いているだけです。

毎日は吹けないので、お気に入りの棚に飾ってありますが、このフクロウ笛を見るだけで自然の一部になれた気になります。あの深い夜に一人で彷徨いながら笛を吹く情景が、頭の中にくっきりと出てきます。
私にとってフクロウ笛は「日常から離れるご褒美」で、「必要じゃないものを買える大人になれたご褒美」でもあり「子供心に戻れるご褒美」でもあります。

確かにご褒美はなくとも生きていけます。カフェよりも家でコーヒー、温泉よりも家で入浴、お菓子は我慢、フクロウにはならない。自制心がしっかりしているまともな大人であれば、きちんと対処できるでしょう。でも世の中にはこんな大人もいますので、自分のご褒美はたくさんしてあげてくださいね。


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