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「信じたこと」は実現するのか?

一言でいうと

人間の行動に依存することであれば、起きると信じるだけで起こせる場合もある

活用シーン

成功哲学・社会の常識に関する理解

内容

1982年社会学者W・I・トマスはこう主張した。
「人がある状況を現実と定義すれば、その結果としてその状況は現実になる」
つまり、信じれば、信じたことが実現するというわけだ。

それより前の1968年には、社会学者ロバート・K・マートンが「自己成就予言」という言葉を作った。
それは、
第一段階:今起こっている状況の誤った解釈
第二段階:その解釈が正しいという前提で行動が起こる
第三段階:十分な数の人がそれが現実であると思って行動すれば、実際にそれが現実となる
というステップを踏む。

『思考のトラップ 脳があなたをダマす48のやり方』
デイヴィッド・マクレイニー (著),

今回の話は、「引き寄せの法則」といったスピリチュアルな話ではなくて、社会の成り立ちを説明しています。

そのことを説明するのにこんな例がわかりやすいかもしれません。
ある銀行が経営危機に陥ったといううわさが流れたとしましょう。
(第一段階:今起こっている状況の誤った解釈)
すると、その噂を信じた一部の人が、取り付け騒ぎを起こし始めます。
預金のすべてを引き出そうと、行列を作るのです。
これが第二段階。

そしてその行列の様子をマスコミが映し出すことで、全国的な動きとなって人が銀行に列をなします。
実際にこれでつぶれそうになった銀行はあります。

かなり恐ろしいのは、女子高生の冗談話が取り付け騒ぎに発展した豊川信用金庫事件。

これに限らず、何度も起こっているので、皆さん記憶にある事件がいくつかあると思います。

これはネガティブな意味で、「信じたことがあわや現実になる」ところだったという状況です。


こういった事件が起こると、現実を形作るものの中でかなり大事な要素が「社会」と言えそうです。そして社会というのは周囲の環境だと私は考えています。たとえば、ムラだったり、クラスだったり、会社だったりもこういった社会の一つです。

ここに何かしらの「信じるに値する未来の姿」を信じ込ませることができれば、その社会を動かす、という応用もできるわけです。それがたとえば、会社のミッションだったりするわけです。

そして会社の二代目は、先代を動かす力にもなりえるのがこの社会の力です。だから私は拙著の中で、組織を掌握することから始めることをお勧めしています。


ワタシ、こんな本書いてる人です(^^)/

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