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「探究」担当の先生へ。高校生が “実践の場” として活用するために最適なプログラムを紹介

こんにちは!カタリバオンライン for Teensチームです。

2022年度から全国の高校に「総合的な探究の時間」が導入されました。
高校生が自分自身の興味関心に基づいたテーマを設定し、実践していくことが求められる探究の時間。生徒一人ひとりに個別で伴走することに苦労されている先生もいらっしゃるかと思います。

カタリバでは、探究学習に取り組む高校生のための無料のオンラインコミュニティ「カタリバオンライン for Teens」を展開し、全国から700校以上の高校生が参加。最近では先生方からカタリバオンライン for Teensへ高校生を送り出していただく機会も増えています。

今回は、探究学習に取り組む高校生が “探究学習の実践の場” として活用できるプログラムを紹介します。

✏️こんな先生におすすめの記事です
・探究学習で個別に伴走するのに苦労している
・生徒の探究学習が調べ学習で終わってしまうので、なんとか実践・アクションの機会を作ってあげたいと思っている
・探究学習を進めるにあたり、外部との連携・協働に課題を感じている

探究学習の実践・アクションの機会になるプログラムとは?

今回紹介するのは、カタリバオンライン for Teensが提供している実践コース「ワークショップデザイン」。自分の好きなテーマで、ワークショップの企画・広報・運営にチャレンジできます。

計5日間にわたって行われる、ワークショップの企画~実践の流れはこちら

●DAY 1:オリエンテーション
コースの流れの理解、ワークショップのテーマ考案、活動開始に向けての準備など
●DAY 2:企画書を作ろう
コース終了後の目標策定、企画書の作成、共有/相互フィードバックなど
●DAY 3:タイムライン・PR案をつくろう
具体的なタイムラインへの落とし込み、広報の基本を知りPR案を作成など
●DAY 4:当日に向けてリハーサルで実践しよう
リハーサルセッション、相互フィードバック、企画の磨き込みなど
●DAY 5:「高校生企画」として90分のワークショップを実践
集大成のワークショップ実践

目指しているのは 「徹底的に自身の"問い"を磨く学びの場」 。ワークショップデザイン実践者の高校生同士でディスカッションをし、多様な意見やアイデアを得て、一人ひとりが今一番届けたい想いを磨き90分のワークショップにチャレンジします。学校ではなかなかできない実践の場、そして、自走していくための最初の一歩にピッタリです。

これはほんの一部ですが、地域づくりや環境問題、ジェンダー、政治、韓国アイドル、アートなど、様々なテーマで高校生たちがワークショップを実践してきました。

これまでに開催したワークショップの実践(一部抜粋)

では、実際に探究学習のためにワークショップデザインを実践した高校生たちが、何をきっかけに参加したのか。また、そこでどんな気づきや学びを得たのか見てみましょう。

探究学習のために上手く活用している事例を3つご紹介!

事例1 「マイノリティ」にまつわる身近なケースを話し合うワークショップ

 "めの" さんのインタビュー記事はこちら

「発達障害をもつ方の生きづらさを解消する」という探究テーマをもつ “めの”さん。
探究学習を進める中で、「自分の考えをラフに捉えて興味をもってもらうにはどうしたらいいんだろう?」という問いから、ワークショップデザインの開催を決めました。

▼ワークショップデザインを実践して感じたことや、そこで得た気づきや学び
・ワークショップの作り方や内容で悩んだときにアドバイスをしてもらったので前に進めたし、孤独感もなかった
今後自分で企画したり、実施していく中での練習にもなる
・たくさんの視点をもつことで、相手に気づきを与えることができる


事例2 同世代と考える!メンタルヘルスワークショップ

 "ぺこ" さんのインタビュー記事はこちら

「心の健康」の重要性について探究している “ぺこ” さん。
「どうしたら真の自分と向き合えるんだろう?」という問いから、ワークショップデザインの実践を行うことに決めました。

▼ワークショップデザインを実践して感じたことや、そこで得た気づきや学び
・もっといろんな人の心に寄り添う方法はあるかな?という新たな問いが生まれた
・学校でもこのワークショップの実践を行うことに挑戦したい
・ワークショップを創っていく過程でどのようにしたら良くなるのか、自分なりの問いを立てていくことで成長することができた。終わった今、考えてみると自分が費やしてきた時間は全然無駄ではなかったし、有意義な時間にできたなと思う。挑戦には失敗はつきものだけど、これからも挑戦して色々な経験を味わっていきたいと思った


事例3 選挙での「投票」に向け、ちょっと気持ちを軽くするワークショップ

  "あかね" さんのインタビュー記事はこちら

学校では「若者の選挙の投票率」について探究している “あかね” さん。
自分は若者の選挙の投票率についてこのままではいけないと考えているけど、他の中高生はどう思ってるんだろう?という問いから、ワークショップデザインの実践を決意しました。

▼ワークショップデザインを実践して感じたことや、そこで得た気づきや学び
・直前(正直始まったときでさえ)まで私にはできないかも、賭けに出過ぎたかもと思っていたけど、こんな自分でも開催することができたし、参加者がたくさん意見交換してくれたのでスキルも磨けたし、自分に自信がついた
・イベントを創るときには本当にフィードバックが大事だということに気づいた。企画しているときも自分1人では改善できないようなことを他のメンバーが気づいて教えてくれたし、カタリバのスタッフさんたちもたくさんポイントを教えてくれた
カタリバは全国から高校生が集まるので、バックグラウンドがみんな違う分、自分の周りの人たちとはずいぶん考え方が違う人がいたので、普段得られないような意見もお互いに共有できた

オンラインならでは!全国の仲間と刺激し合って挑戦できる機会を

今回は、探究学習に取り組む高校生が “実践の場” として活用できる「ワークショップデザイン」コースを紹介しました。

ワークショップデザインを実践した高校生からは、「挑戦の機会」や「企画・広報・実践のノウハウ」、「同世代から受ける刺激」などを得られたという声が。

カタリバオンライン for Teensが目指しているのもまさに、自己理解を深める対話の場をつくることや、誰でも挑戦できる安心安全なスキルアップと実践の場をつくること。

先生方が生徒一人ひとりをフォローするのが難しいときには、ぜひカタリバオンライン for Teensを活用して、探究学習での活動を実践する機会・全国の高校生と対話する機会・同世代とお互いに刺激し合える機会をつくっていただけるとうれしいです。

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