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【小江戸川越】俳句散歩(ことだまこ)

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川越を暮らしながら、春夏秋冬の風景やお店や人で俳句を詠んでいます。お散歩しながらの吟行を日々詠みます。
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#俳句女子

年の瀬のランチ静なる会話かな

年の瀬のランチ静なる会話かな

レーネカフェ川越 川越の観光エリアから外れた川沿いにある、ちいさなお店。自家栽培の野菜を使用し、パンもお味噌も自家製という丁寧な仕事には、一つ一つのお皿に、店主の愛情が詰まっています。

ランチは、パンかご飯の季節のメニューが週ごとで内容が変わります。席数が少ないため予約は必須です。今回ランチで伺いましたが、次回はスイーツもいただきたいですね。

今日の場所はこちらですレーネカフェ川越htt

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神無月ご縁手結びあるがまま

神無月ご縁手結びあるがまま

川越 メル珈琲 川越初雁中学校前にオープンした、自家焙煎コーヒーのお店。手づくりのランチとケーキも、ご主人が焙煎し、ハンドドリップした一杯と一緒にいただけます。

もとは昭和を感じさせる美容院だった建物をご夫婦でリノベーションし、書家であるご主人がメニューなども手がけられました。アンティークの家具や照明などに囲まれた空間に居ると時間が経つのを忘れてしまいそう。

ご主人が焙煎された豆は数

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みよしのの銀杏落葉よ神の池

みよしのの銀杏落葉よ神の池

浮島稲荷神社 浮島稲荷神社は、喜多院の場所から慈覚大師が移した、または太田道真が川越城築城の際に守護のために祀った、などの言い伝えがあります。

うきしま様と呼ばれる神社は、かつて末広神社とも呼ばれており、いつ頃建てられたかは不明だそうです。社殿は大正4年(1915年)に改築されています。

昔「七つ釜」と呼ばれる清水が湧き出ていて、浮島の名がついたと言われます。伊勢物語などで「三芳野の

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小春日の庭に鴉の行水す

小春日の庭に鴉の行水す

ヤオコー川越美術館 三栖右嗣(みすゆうじ)記念館として、ヤオコー創業120周年事業として2012年に開館。素敵な建物は、建築家伊東豊雄氏によるもの。故川野トモ名誉会長が買い求めたコスモスの絵がはじまりだったとのこと。

ギャラリー併設のカフェラウンジでは、美術館入場者は割引になり、知る人ぞ知る(笑)ヤオコーの「おはぎ」もいただけます。私はケーキセットをいただきましたが、作品を観ながらゆっくり

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よく噛めば笑顔ほころぶ胡桃パン

よく噛めば笑顔ほころぶ胡桃パン

BREDMAN(ブレッドマン) 川越パンマルシェでも人気の、6年目を迎える川越のベーカリー。武州ガスの隣で普段通らない道にあることもあってなかなか伺えませんでしたが、お店の場所を知ってからというもの、すっかりハマってしまいました。

小さなお店なので、パンの売り場よりも大きなオーブンが目立ちます。季節のパン、特にハマったのはイチヂクと胡桃のパン(3枚240円)は焼きたてはもちろん、帰り道に歩

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秋祭り十九の山車で祈り曳く

秋祭り十九の山車で祈り曳く

川越まつり2018 2018年の川越まつりは、10月20日土曜日、21日日曜日の二日間開催。川越氷川神社の神幸祭がその始まりで、慶安元年(1648)に川越城主松平伊豆守信綱が、川越氷川神社に神輿などを寄進したことから始まりました。

今年は寄進から370年の節目となる年。平成17年(2005)に、「川越氷川祭の山車行事」が国指定重要無形民俗文化財、平成28年(2016)に33件の祭礼がユネス

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眼つむれば稲こき唄を感じけり

眼つむれば稲こき唄を感じけり

濯紫公園 川越(たくしこうえん) 新河岸川沿いにある、広く美しい公園。菓子屋横丁から石原宿に近く、何度も川越に訪れている人に特におススメの休憩スペースです。

柳沢吉保の家臣、山東小市郎の別荘「濯紫園」という庭園がありました。その後水車が
つくられましたが、農家から住宅地へ移り変わる時代の流れで、取り壊されて現在の親水公園となりました。

現在も赤間川の灯籠流しが行われる美しい場所。目を

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