見出し画像

スコアを5打縮める為のフットゴルフマネジメント~アンジュレーションを読む②~

~前回の記事はこちら~



~繰り返しますが、マネジメントはカップからの逆算です~

1打目の置き場所の候補が見つかったら、その中で最適な置き場所を検討していきましょう。ここで最も重要なポイントは、”その置き場所は、2打目でカップを狙える場所かどうか”です。”1打目の地点から狙いやすい置き場所であること”もとても重要な要素の一つではあるのですが、仮にそこからカップが狙えないようであれば、そのマネジメントは失敗です。最小スコアで回ることがフットゴルフの競技特性であり、バーディーを狙うことがスコアを縮める手段なので、ボールを蹴る前には常に、次の1打が蹴りやすい置き場所を探し、狙っていく習慣を身につけていきましょう。

ではまず、一番奥の置き場所候補から検討していきましょう。一番奥から考えるのは、ゴルフもフットゴルフも、カップから近いところからプレーするほうが良いスコアで上がれる可能性が高まるからです。これについては説明する必要もないと思いますが、なぜそうしたほうがいいのかは理解しておくと迷いなくスムーズにプレーできると思いますので、是非とも覚えておいてください。

フットゴルフマネジメント1

さて、一番奥の起き場所ですが、ボールは止まりそうですが、どのルートを通せばあの窪みにボールを止められるでしょうか。実は私のイメージでは、この窪みは狙えないという結論になったのですが、その考えに至った思考の手順を一つ一つ説明していきます。

まず、下の写真の一番手前の矢印をご覧ください。これは、前回の記事で書いた、”絶対に蹴ってはいけない赤枠線内”を避ける為に、この矢印より右に蹴らなくてはならないという目印です。この矢印より左に蹴っていく場合、ボールを浮かせて一気に距離を稼ぎ、赤線枠内を跳び越していかなくてはなりませんが、ボールを浮かせるロングキックはコントロールも難しく、また、ボールが最初に着地した地点の傾斜によってバウンドが大きく変化してしまう為、今回のようなアンジュレーションが激しいホールでは実はあまり有効なキックではありません。思いも寄らない方向に跳ねていったボールは、転がった先にある別のアンジュレーションによって更にあらぬ方向に転がっていく場合もあり、大トラブルになるだけですので、できるだけ考えないほうが得策です。

フットゴルフマネジメント11


では、この白線より右に蹴った場合にどうなるかを想像していきましょう。前回の記事で、この右側の傾斜に蹴りこむのはあまり得策ではないという結論に至っていますので、傾斜を使わないそれ以外の選択肢で考えていきます。考えられる選択肢は2つです。

①フェアウェイを真っ直ぐに転がす
②フェアウェイなりにボールを曲げて寄せる


①が一番優しい方法なのですが、残念ながらフェアウェイを真っ直ぐ転がしてもカップは狙えそうもありません。まず、右側の斜面の矢印のある傾斜がきつく、左に流れてしまいそうなのと、流れた先のフェアウェイ(黄色い円のあたり)も微妙に左に傾斜していて、ボールが止まりそうもないからです。②も同様に、同じ傾斜の影響が大きく、どちらの場合も赤い枠の中にボールを収めるのは難しいと思われます。この傾斜がどれくらいの影響を与えるかは、実際に見に行ってみないとわかりませんし、更に言えば蹴ってみないとわからないのが本音ですが、サッカーボールは思っている以上に傾斜に影響されて曲がっていくのと、平らなところでないと止まらないということを考えると、今回はこの傾斜にのせてはならないと結論付けるほうが安全です。


では次に、二つ目の置き所について考えてみましょう。この置き場所は、手前にラインを遮る障害物が何もなく、かつ、カップ回りの傾斜が窪みに向かって下っている為、距離感さえ合えば狙うことはさほど難しくはなさそうです。

フットゴルフマネジメント7


最後に、一番手前の置き所ですが、これは二つ目の置き所と比べても、更に狙いやすいのは言うまでもありません。

フットゴルフマネジメント8


こうして、3つの置き所のうち、2つが「1打目に狙う場所」の最終候補になりましたが、どちらが次の1打を蹴りやすい(狙いやすい)か考えてみましょう。ここでは、右利きか左利きかでも判断が分かれるところだと思いますので、よりイメージがわかりやすいように、矢印を置いてみます。

フットゴルフマネジメント12


この矢印を見て頂くとはっきりとすると思いますが、この二つの置き所は、どちらも右利きには不利なポジションだということがわかります。どちらのポジションから蹴ったとしても、右側にある傾斜が邪魔でカップを狙えないからです。もしかすると、右側の傾斜の上にあるカート道を越えた先がカップに向かって下っている可能性もありますが、狙うリスクも相当高そうですし、現時点ではどうなっているかわからない為、選択肢としては消したほうがいいでしょう。以上より、右足で蹴る場合は、”3打目でカップが狙える位置に置く”という選択肢を考えなくてはならなそうです。しかし、これはかなり消極的な判断になりますので、”二打目は左足でカップを狙う”ということを前提にもう少し考えていきましょう。もちろん、左足に自信のない方は3打目でカップを狙うマネジメントでも正解です。

左足でカップを狙う場合、下の写真の黄色い円のところにバウンドさせるのが良さそうです。このあたりは、緩やかに左側に傾斜しているのは前述の通りですが、ファーストバウンドの置き所としては悪くありません。また、仮にバウンドが左に跳ねたとしても、左足で蹴ったときのカーブ回転と相殺される為、真っ直ぐにカップに転がっていってくれるでしょう。

フットゴルフマネジメント24


後は、どちらの置き場所から蹴ることを選択するか、ですが、手前の円から黄色い円までは結構距離がありそうなので、より安全なのは奥の円ということになります。

こうして、1打目の置き場所は二つ目の赤い円の場所と決めることができました。ちなみに、あの窪みが本当に大丈夫なのかどうかは、実際に見に行ってから決めるようにしましょう。ゴルフ場にある窪みは、大体が排水溝で、雨が降っているときなどは水溜まりになっていたりするからです。また、窪みにボールが沈みすぎると蹴りにくく、結果的にはミスマネジメントになってしまう場合もありますので、注意してください。


~次回の記事はこちら~


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?