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新刊『見て楽しむ ことば図鑑』(幻冬舎)執筆裏話

明日22日全国書店にて発売される『見て楽しむ ことば図鑑』(著・みっけ/天野慶)。
100のテーマに沿ってたくさんの「ことば選び」をしました。

  1. テーマに関する言葉を複数の類語辞典で調べる

  2. 『日本国語大辞典』や『日本語大辞典』でさらに関連することばを調べる

  3. テーマの専門書を複数読み込み、さらに語句を足す

という作業をみっけさんと編集Sさんと共有したGoogleスプレットシートにまとめてゆきました。
それをみっけさんがあの素敵なデザインにしてくれました。


ビジュアルが何より楽しくて次々ページをめくってしまいますね

その「ことば選び」のあいだずっと、(からあげ……からあげ……)とつぶやいていました。

お腹がすいていたわけではなく(いや、すいていた時もあったのですが)、食べたいわけでもなく、禁からあげしていたわけでもなく……。

「ことば選び」、スタートは「すごい珍しくて素敵なことばをあつめるぞ~!!」と、どんどんマニアックな方向へ進んでいました。より専門的な、より雅で古のことばへ!!

そこで編集Sさんが、こう言ってくれたのです。

「天野さん!珍味ばっかり集めないで!オードブルにしてください。からあげ、からあげを入れてください!」と!!!


たしかに、創作用語辞典として使うのならば、素敵だけれどマニアック過ぎて使えないものがぎっしり並んでいるより、普段使いのことばから、ちょっと特別な物、さらに珍しいものと並んでいるほうが使い勝手がいい!!
ここですっと進む道が見えて、珍味ばかりに走りそうなときは、(からあげ、からあげ!!)とつぶやいていたのでした。

ちなみに「ことば選び」、集中が少しでも欠けると、ただ関連用語を並べただけの気の抜けたものになってしまうので、『のだめカンタービレ』ののだめちゃんが蛍を飛ばしていた状態に常になって選んでいました。(本当にそこまで追いつめないと、翌日見直したときにダメだ!とやり直すことになってしまった)
この夏ずっとそんな状態だったので、周りから見たらだいぶ怪しい人だったかもしれません(ごめんなさい……)。
資料を探してあちこちの図書館で「ことば選び」をしていたので、集中が切れると図書館の庭に出て、ブドウ糖入りのラムネ(トーマスとアンパンマンが好き。ぼりぼりしていて)をざらざら食べて、軽く体操してまた室内に戻る……を繰り返していました。
高校受験勉強のためによく籠っていた三鷹市の中央図書館にも通ったのも、とても懐かしかったです。大好きだった読み聞かせの部屋のステンドグラスを見て息抜きしたりもしていました。

そんな、からあげやラムネに支えられて書き上げた一冊です。
たくさんの人に手に取ってもらえますように、お役に立てますように。
どこまでもどこまでも、遠くへ行きますように。
どうぞよろしくお願いいたします!


この次のページの、夕方と夜も大好きです!

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