大人の私と子供の私。
2023年──振り返ると、春頃からPTSDの症状が悪化しフラッシュバックや不安発作に襲われるようになった。そんな日が何ヶ月も続き絶望していた。愛犬の闘病生活が丸3年を過ぎ治療を継続する為にもお金が必要だというのに、休職せざるを得なくなってしまった。正社員ではないので傷病手当もない中で生活は困窮していた。
両親との関係が現在は良好である一方で、辛い過去が私の心をよぎり、子供の頃の寂しい気持ちが再び蘇ってくることがある。しかし、同時に大人になった私は、両親が私の為にしてくれたこと全てに深く感謝している。
子供の頃の私、いわゆる「インナーチャイルド」と大人になった私が同居していることに気がついた。
インナーチャイルドが暴れ回る時は、両親にキツく当たったり恨みつらみを言ってしまうことがある。けれどその感情を突き詰めると必ず一つの思いにた辿り着く。それは「ただ愛してほしかった」ということ。ありのままの自分を受け入れてほしかったという思いだ。
けれど、両親に傷つけられたことがあると同時に、彼らに何度も支えられ助けられてきたことも事実。
特に今年に関しては、両親のサポートのおかげで私は環境を大きく変えることが出来た。そして父の援助によって病気のジャスミンの介護を続けることができた。その支えに心から感謝している。またそれに対して異論を唱えることなく見守っていてくれる母にも感謝している。
今年は経済的にも精神的にも追い詰められており、正直を言うと誰かに感謝する心の余裕などないと思っていた。けれどそんな時こそ「今すでにあるものに目を向ける必要がある」と感じた。
私の心は殆ど毎日「今、もっていないもの」にフォーカスしている。
「経済的な余裕がない。」
「時間がない。」
「心の余裕がない。」
「自分の家族がいない。」
「ジャスミンが健康に生きてくれる保証がない。」
常に「ない」にフォーカスしている為、「不足」に対する不安感と焦燥感でいっぱいになる。だからこそ意識的にすでに「ある」ものに目を向ける必要がある。
「自分の家族はいないけど両親が生きている。」
「ジャスミンも生きている。」
「仕事がある。」
「快適に暮らすことが出来る部屋がある。」
そんな風に考えると気持ちが少し楽になる。
年末は決まって「今年も何も出来なかったな。」そんな残念な気持ちでいっぱいになる。けれど大人の私と子供の私が、手を取り合って必死になって守り通した命があることを忘れないでおきたい。
2021年の抱負:病気の我が子(愛犬)を守り抜く✅
2022年の抱負:病気の我が子(愛犬)を守り抜く✅
2023年の抱負:病気の我が子(愛犬)を守り抜く✅
Keilani
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