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HSP | INFP | うつ病・PTSD | 40代後半独身女性の胸の内を吐露しています。

最近の記事

トラウマと生きる

トラウマという言葉を何気なく使っている私たちの中にも、トラウマについて深く理解していない人が多くいるような気がする。 トラウマとは、過去に経験した非常に強烈な精神的な出来事が原因で引き起こされる心理的な傷のこと。 簡単に言うと「心の傷」なのだ。 「トラウマになる体験」などと聞くと下記のような体験を想像する人がいる。 「戦争体験・事故や災害・虐待・失恋や喪失」 もちろんこれらの体験がトラウマになる可能性は非常に高いと言える。けれど、トラウマは実はもっと身近なことが原因

    • 大人の私と子供の私。

      2023年──振り返ると、春頃からPTSDの症状が悪化しフラッシュバックや不安発作に襲われるようになった。そんな日が何ヶ月も続き絶望していた。愛犬の闘病生活が丸3年を過ぎ治療を継続する為にもお金が必要だというのに、休職せざるを得なくなってしまった。正社員ではないので傷病手当もない中で生活は困窮していた。 両親との関係が現在は良好である一方で、辛い過去が私の心をよぎり、子供の頃の寂しい気持ちが再び蘇ってくることがある。しかし、同時に大人になった私は、両親が私の為にしてくれたこ

      • 愛されるよりも愛したい ~ 愛犬が教えてくれたこと~

        私は長い間、他者からの愛を求め続けてきた。親、友達、恋人…いつも心のどこかに埋められない空白を感じ、それが私を苦しめることもあった。しかし、愛犬のジャスミンとの出会いが私の人生を大きく変えることになった。 ジャスミンに出会ったのは16年も前のことだ。今ではすっかり歳をとり白髪も生えてきた。目はミルク色に曇り、よく見えていない。ピンと立つ耳もよく聞こえていない。家中を駆け回りお散歩が大好きだったジャスミンはヨタヨタと歩く。後ろ足が滑ってバランスを崩して転んでしまうこともよくあ

        • 音楽と映画の魔法 ~ 「うつ」と生きる ~

          私は長年、「うつ症状」と共に生きてきました。毎日が戦いであり、自分の気分を安定させることが難しいと日々感じています。しかし、そんな日々の中で見つけた少しだけ心を軽くする工夫があります。それは、過去の自分と繋がり、共感できる音楽や映画に触れることです。 私は40代後半の女性です。最近ハマっている曲は、20代の若者や海外の方に人気だという「日本のシティポップ」です。特に80年代や90年代前半のシティポップが好きです。 例えばこの曲↓ 松原みきさんの「Stay With Me」

        トラウマと生きる

          愛犬との共生で「幸せホルモン」の分泌を促す

          子供の頃、両親との間にあまりスキンシップがなく寂しい思いをしていました。幼少期までは「抱っこ」してもらう事が出来たのが、体が大きくなるにつれて頭をポンポンと撫でられるだけになり、小学校高学年になる頃には、スキンシップが完全になくなった記憶があります。中学二年生の時、母にくっつこうとした私は母に気持ち悪がられてしまいました。 スキンシップがなくなったと感じ始めた小学校高学年、私は洋画に夢中でした。中学時代も高校時代もたくさんの映画を見て過ごしました。父におねだりして「ロードシ

          愛犬との共生で「幸せホルモン」の分泌を促す

          幸せが「継続的な感情ではない」と知りホッとした話。

          長年「うつ症状」と闘いながら生きているから、自分は「幸せ」感じるのが難しいんだと思っていた。 けれど最近になって「幸せ」が継続的な感情ではなく断続的な感情であると知った。これは私にとって目から鱗の情報だった。なぜなら、私はいつも「幸せになりたい」と思っているからだ。 「幸せになりたい」と思っているという事は、「幸せではない」と感じているという事でもある。では、本当に私は幸せではないのだろうか?そう自問自答するまでもなく、私は明確に理解していた。平凡な毎日の中に「小さな幸せ

          幸せが「継続的な感情ではない」と知りホッとした話。

          寝ても取れない疲れの原因はサバイバルモード 

          8時間以上ぐっすり眠っても疲れが取れない。栄養バランスの良い食生活を送っていてもエネルギー不足を感じる。適度な運動をしても慢性的な疲労が解消されないと感じたことはありませんか。 私は日々、この「慢性疲労」に悩まされています。自分なりに「慢性疲労」について勉強した結果、原因として「副腎疲労」を疑いました。副腎疲労に関する動画をたくさん見て勉強し、副腎疲労を改善する為の食生活について書かれた本を熟読し推奨される食生活を実行しました。けれど大きな改善は見られませんでした。 私の

          寝ても取れない疲れの原因はサバイバルモード 

          「未来の遺品整理」

          去年、一昨年と30代・40代の知人や友人のご両親が次々に亡くなっていった。肺がんを宣告され数年の闘病生活を経て70代で亡くなった方、膵臓癌を宣告され、あっという間に亡くなった方、脳卒中で突然亡くなった方などがいた。私は怖くなった。両親もいつ何時、亡くなってしまうのかわからないと、不安でいっぱいになった。 そんな時、YouTubeでゴミ屋敷を片付けるお掃除会社の動画が目についた。見てみると遺品整理や生前整理を業者に頼むのは、ごく一般的な事なのだとお掃除会社の社長が話していた。

          「未来の遺品整理」

          神田橋処方とフラッシュバック

          私はもう20年以上「うつ症状」と闘っている。それだけでなく30代に入りある出来事がきっかけでPTSD(心的外傷後ストレス障害)だと診断された。症状が改善された時期もあったが、トリガーになる出来事に遭遇するとフラッシュバックが再発する。 11月〜2月は私にとって「トラウマ月間」である。トラウマになる出来事が立て続けに起こった期間だからだ。11月が近づいてくると悪夢にうなされる、朝起きた瞬間溢れんばかりの涙が出る、不安発作が起きてうまく息が出来なくなるなどの症状が現れる。 今

          神田橋処方とフラッシュバック

          いつか虹の橋の向こうで

          先月、愛犬ジャスミンのお兄ちゃんであるダックスのウイリー君が虹の橋を渡りました。 あまりに突然のことでまだ信じられません。言葉にしてしまうと現実になってしまうのではないかと思い中々言葉にすることが出来ませんでした。 ウイリー君と出会ったのは約18年前。当時アメリカに留学していた私は学校を休学し帰国していました。アメリカで経験したある出来事が理由がでした。 知人と口論になり揉め事になった時のことでした。暴力を振るわれた後、髪を掴まれ体を持ち上げられるとお腹を強く蹴られ、ア

          いつか虹の橋の向こうで

           「心の安全基地」

          今日は父が顔を出してくれた。ジャスミンは大喜びで尻尾をブンブン振っていた。ジャスミンの喜ぶ姿を見て嬉しくなった。ジャスミンは父が大好きだ。 昨夜私は父に電話をかけた。不安な胸の内を聞いてもらう為だ。「死んでしまいたいと思うほどツライんだ…。」そんな気持ちを躊躇することなく話せる相手がたくさんいる人など存在するのだろうか。 私は気軽にそんな事を話せる友人はいない。 「仕事に家事に育児に、きっと忙しいだろうな」 「こんなネガティブな話、誰も聞きたくないよね」 そんな思い

           「心の安全基地」

          セルフラブという呪縛

          ここ数年日本でも「セルフラブ」や「自己肯定感」と言う言葉を至るところで耳にするようになった。 ●セルフラブ = 自分を愛する事  私が「セルフラブ」の概念に出会ったのは20年ほど前のこと。当時はアメリカに住んでいた。そしてアメリカで定期的に精神科医の先生や心理療法士からカウンセリングを受けていた。そのカウンセリングを通して嫌というほど「自分を愛する事」の大切さを教えてもらった。 カウンセラーに自分の悩みや葛藤を相談するたびに言われる一言がこれだった。 “You don’

          セルフラブという呪縛