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20231202_14条の平和原則について考えたこと_覇権で読み解けば世界史がわかる_紹介と感想56


はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"中立か、参戦か"までの部分を読んで感じた事を書きました。

 今回の記事では"「14条」の本性"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 第一次世界大戦後、アメリカのウィルソン大統領は"14条の平和原則"を掲げてパリ講和会議へと向かって行った。"14条の平和原則"は国際平和を愛したウィルソン大統領の思いが形となって表れたものという認識をしている人も多いが、真の目的は20世紀にアメリカが支配する新秩序(Pax Americana) の実現に過ぎなかった。

・第一条 秘密外交の禁止
 表現: 列強各国が裏で密約を結ぶことで対戦が生まれたので、今後は公開外交で正々堂々と話し合うべき。
 意図: アメリカの感知できない所で密約をさせたくない。

・第二条 公海の自由
 表現: 海は万国が平等に利用できるものであるべき。特定の国が独占しようとするから争いとなる。
 意図: 特定の国(イギリス)の制海権を奪い、19世紀までの旧秩序(Pax Britannica) を突き崩したい。

・第三条: 関税障壁の撤廃
 表現: 関税という障壁を作るので争いが生まれる。自由貿易として争いのタネを減らすべき。
 意図: 経済弱国の鎧(関税)を外すことで、経済強国アメリカの製品を売りやすい状況にしたい。

・第四条: 軍備縮小
 表現: 国際平和のために軍備を縮小すべき。
 意図: アメリカ以外の国を弱体化させ、圧倒的No.1の立場を実現したい。

 以下、略。

感想

 "14条の平和原則"について解説されていて勉強になりました。主な内容だけでなく、作ったアメリが側の意図まで記載されていて内容がより深く理解できた気がします。多くの場合、内容だけを見て意図を推測する必要があると思います。内容と意図が共に記載されているものを参考とすることで、今後読むことになる文章に対しても、内容だけを見て意図を推測できるように読解力を鍛えていけると良いと思いました。
 "14条の平和原則"の内容と意図を見ることで、アメリカの"自分たちの野望を美辞麗句で言い換える能力"の高さを学ぶことができると思います。"美辞麗句で言い換える能力"と言うとあまり良くない能力のように思いますが、この能力も使い方次第なのだと思います。悪く使おうとすると"14条の平和原則"のように、自分たちの野望を人受けしやすい言葉に言い換え、聖人のようにふるまう、という使い方もできると思います。しかし、良い方向に使えば、共に何か物事を進める際に"相手が納得しやすい言い方に変え協力を仰ぐ"ことや、"相手との良い関係性を維持する"事にも繋がると思います。相手によって適切な表現に"言い方を変える能力"は多かれ少なかれ必要だと思います。人を騙すという方向に使うのではなく、自分の人生を良くする方向に使っていけると良いと思いました。
 実際、内容面では公海の自由や、軍備縮小など良いものもあると思います。しかし、提唱者自身が率先して実施しているのか?という部分を見ていくと内容の裏に隠された意図が見えてくると思います。表向きの内容が良いものなので、それ故に疑う気もちが緩んでしまうこともあると思います。表向きが良いものほど、意図などを深く考える必要があると思いました。個人的にも注意しながら生きていこうと思いました。

最後に

 文章として表れた内容だけでなく、意図も考えながら読み解くことで、理解をより深めることができると思います。適した言葉に"言い換える力"も含めて、自分の人生のプラスに繋がるように活用できると良いと思いました。
 内容から意図を読み解き、同じ情報から得られる理解力を上げることで、自分の人生にとってプラスに活用できるように日々を過ごしていきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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