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新しい学びがめざす子育て

【204限目】2024.2.22

就学前の子育てで大事にしたい事

これからは、予測不応な時代だと言われています。多くの情報にあふれ、テクノロジーも進化していく時代に、子どもたちは入学していきます。

今の時期は親も子もワクワクしながら、また心配もしながらその時を待っていると思いますが、入学するまでは、あまり焦らず、目先の事だけ考えないで、子どもがどんな大人になって欲しいかを、長い目で子育てを楽しめたらと思います。


意欲を持つ子供に

子どもはたくさんの失敗をして育ちます。上手くいった時も大切ですが、失敗したりつまずいたりした時に、どうするかを考えることがより大切です。そんな時は子どもが育ついいチャンスだと考えてください。

子どもが分からない時は、自分で考えて、あきらめず粘り強く考えて、それでも分からない時は、先生や親に聞いて、最後まで取り組む力を育てることも大切です。

子どもが聞きに来た時は、すぐに答えを一方的に教えるのではなく、一緒に考えて子どもが頑張って考えることが大切だということを体験し、気付く事が大切です。そうすれば、考える力が付き、いろいろなことに興味を持ち、意欲を持つことが出来ます。

親は意欲が出てやる気がある子に期待をして、次から次へとさせてしまうことがあります。子どもはさせられていると感じたら、それが重荷になってしまうことがあります。

子どもは、親の期待に答えたいと、与えられたことにひたすら取り組んで、自我を出せずに、本当に自分のやりたいことも好きなことも出来なくて頑張ることがあります。

また、親は正しいと思うことを先々準備してレールをひいてその道を進んでくれたら安心し、子育てが上手くいっていると思っている人もいますが、それは考える力をつけるというより、人に頼ってあまり考えない子どもを育ててしまうことがあります。

子どもは自分で考え行動できるように、主体性を持たせてあげるように気を付けたいです。


子どもの“好き”を見つけよう

子どもの好きなことや、出来ることは個人差があります。大事なことは、子どもが好きなことを見つけてやり始めたら、親が一緒につき合ってあげることも大切です。

虫が好きだったら、虫の話に付き合ったり、一緒に虫さがしに行ったり、虫の本を見たり、虫が出てくる絵本や物語を見たりすると、文字に興味を持ち、お話の世界に入っていきます。そしてたくさんの種類の興味が広がっていきます。

子どもの興味・関心は、日常の生活の中や遊びの中にいっぱいあります。その“好き“を広げていくことで、たくさんの学びに広がっていきます。


親世代とちがった新しい学び

幼稚園・保育園でも年長の子どもたちは遊びの中で、不思議に思ったことを、何だろう?と考える学びをしています。

それを受けて小学校は、子供たちが主体的に色々なことに興味を持って、友達と話し合いながら、いっしょに考え力を合わせて学んでいます。

親世代は、静かに先生の話を聞いている授業をイメージして、色々なことを先に教えておかなければ小学校に入って困ってしまうかもしれないと、考えてしまう方が多いと思いますが、心配しなくても、自ら考えるということを大事にする子育てをしていれば焦ることはありません。

学び方が、新しくなっています。入学前から色々なことを教える必要はなく、やる気を持って入学を楽しみにしているお子さんがいれば大丈夫です。


小学校に入学すると

入学すると、最初に楽しい時間を中心に、学校探検をしたり、春の草花を見つけたりして学校生活を始めます。そんな時間を過ごすことで、新しい仲間と仲良くなって、安心して自分の思った事や気が付いたことなどを言い合えるようになります。

そして、その後に子どもたちの興味や関心に合わせながら、教科の学習を始めていきます。

子どもたちが見つけたワクワクした気持ちを大切に進めていきます。そして学校は楽しい所だと感じることが出来たら、たくさんの興味や関心を持ちやる気一杯の学校生活がスタート出来ると思います。

家庭でも、学校生活と同じように、自ら考える機会を大切にして、考えることが面白いと思えるような声かけをしたりいっしょに考えたりすることも、子育てで大切な事です。


「令和の日本型教育」

すべての子どもたちの可能性を引き出し、未来に向かって学びの新しい教育の型が、2020年代を通じて実現していくことでしょう。

そして学校教育だけでなく、様々な教育に関わる人たちが、これからの教育の在り方を考えていく時が来ていると思います。


【今週のけい先生】*担当:夫(父)

けい先生は、昨年の晩秋の写生会でスケッチしていた紅葉の公園の景色を、油絵で仕上げていました。土曜日のレッスンで、「いい出来栄えです。」と、先生から評価を頂いて、喜んでいました。


【編集担当より】
仕事柄、採用について考えることが多いです。「良い人を採用したい」というのは、どちらの企業も欲求として持っています。

もちろん、ポジションにあった高い経験・スキルを持っている方を採用することにフォーカスし、各社いろいろな工夫をされます。

しかしながら、採用において、個人的に一番大事だと思うことは、人柄と意欲です。特に、20代30代の採用においては、スキル・経験がないと仕事にならないことを除けば、そこのみで採用してもよいかもしれません。

どんな方でも新卒の時には、未経験で入社します。3年も経験すると充分に戦力になります。スキル・経験は、入社してからいくらでも伸ばせます。

素直に吸収できる人柄とその分野でスペシャリストになりたい欲求があれば、必ず成長します。人によっては、寝食を忘れて没頭することもあるでしょう。そういった方は、3年くらいのスキル・経験を半年程度で習得することもあります。

「天職」と言った表現を良くしますが、「自分のしたいこと」と「自分に向いていること」の両方を満たす方は、ほとんどいないです。ごく稀なことです。

仕事において最も強いのは、「仕事」=「趣味」になっていて、オン/オフの切れ間が無く、かつ向いていて稼げる仕事をしている人です。どれだけ優秀な方でも、こういった方には、勝てないです。周りを見渡しても、そういった方は少ないと思います。(そのうえで、社会に貢献できる仕事であれば、最強です。)

教育のことは専門ではないですが、10代20代の間は、何をやっていてもいいと思います。自分が好きなことが1つでも見つけられたら、それだけで大変すばらしいです。かつ、自分が得意なことやパターンを見つけられれば、それを伸ばすだけです。

学生の間に、もし自分が全力で力を注げるものがみつかって、少しでも人よりうまくできるのであれば、その後人生がきっと素晴らしいものになると思います。


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