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Re:Mouse

ネズミは
悩んでいる。
仕方なく
「 チュー 」と
鳴いてしまうし。

-

そして
その後どこかから
「 もうチューは
聞き飽きたぜ 」と
必ず聞こえてくるのだ。

-

「 チュー 」
「 もうチューは
聞き飽きたぜ 」

「 チュー 」
「 もうチューは
聞き飽きたぜ 」

誰がこんな声がするように
プログラミングしたのだろう。

-

えらいネズミは
「 チュー 」意外を
言えるようになれば
よくないか?と

思いついた。

そのために体型を
変えようと
努力して
何年もかけて
ネズミは
丸くなった。

-

そして
ネズミは
「 ビースティー 」と
鳴けるようになった。

すると
あの声は
パタリと聞こえなくなった。

やったぜ。

-

あの声は
怒った。

ネズミの鳴き声が
変わったせいで
暇になったからだ。

以前のように
忙しくて
充実した日々を
取り戻したいと思った。

-

声は
大きな猫達を仲間にして
ネズミを
前よりもしつこく
追いかけて
もらった。

-

ネズミ達は
そのせいで、
以前のように
小さく俊敏ならないと
逃げられないように
なった。

「 ビースティー 」だなんて
言っられなくなった。

-

ネズミたちは
以前のように
俊敏になるために
命のために

小さい体に
戻っていった。

-

そして
また

「 チュー 」と
なくようになったなら

「 もうチューは
聞き飽きたぜ 」と
また声が聞こえるようになった。

-

その声は
前よりも
明るい感情が
こもっているようだった。

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