【介入政策方針の転換🌈】『Japanese Foreign Exchange Interventions, 1971-2018:Estimating a Reaction Function Using the Best Proxy』:先行研究解説 No.11💝2023/10/30
Introduction:卒業論文は早めに仕上げたい💛
私もいよいよ卒業論文の執筆に
取りかかる時期がやって参りました👍
何事もアウトプット前提のインプットが
大事であると、noteで毎日発信してきました
これは、どのような内容で
あっても当てはまります👍
論文を一概に読んでも
記憶に残っていなかったり
大切な観点を忘れてしまっていたりしたら
卒業論文の進捗は滞ってしまうと思います
だからこそ、この「note」をフル活用して
卒業論文を1%でも
完成に向けて進めていきたいと思います
私の卒論執筆への軌跡を
どうぞご愛読ください📖
今回の参考文献🔥
今回、読み進めていく論文は
こちらのURLになります👍
『Japanese Foreign Exchange Interventions, 1971-2018: Estimating a Reaction Function Using the Best Proxy』
Takatoshi Ito(a), Tomoyoshi Yabu(b)
(a) School of International and Public Affairs, Columbia University, and GRIPS, Tokyo
(b) Department of Business and Commerce, Keio University
Japanese Foreign Exchange Interventions, 1971-2018: Estimating a Reaction Function Using the Best Proxy
December 12, 2019
Takatoshi Ito(a), Tomoyoshi Yabu(b)
(a) School of International and Public Affairs, Columbia University, and GRIPS, Tokyo
(b) Department of Business and Commerce, Keio University
前回のお復習い📝
4. Patterns of intervention
今回の投稿も、引き続き観察対象期間における為替レートの動きや実際の介入額などから考察できる観点を整理していくことにしましょう
表4は、年度別(4月~3月)の介入内容を示したものです
介入頻度(月数)、介入(累計)金額(年度別)、平均(月当たり)介入規模(年合計を割ったもの)を記載しています
ただ、介入月数によってその値は異なります
表4より明らかなことですが、頻度が減少しているだけでなく、1995 年以降1 か月あたりの規模が大きくなっているということを示しています
※これは、榊原氏が国際金融長に就任された時期と重なるように思いますが、特にここでは言及されていませんでした📝
1995年以前には、介入が行われた月は 178 か月で、総額は46兆円に達していました
したがって、月平均介入額は2,580億円ということになります
1995年以降、介入は41 か月間行われ、介入総額は78兆円に達しました
月平均介入額は1兆9000億円で、1995年以前の7倍以上となっていることから、介入政策の方針が転換したように思います📝
図4は、時間の経過に伴う介入の天井(ceiling)為替レートと下限(floor)為替レートの変化を示しています
最後の売りレートは、日本の金融当局がドルを売ったときの円/ドルのレートであり、最後の買いレートは、日本の金融当局がドルを買ったときの円/ドルのレートです📝
2つの価格の間のバンドは、次のことを意味します
通貨当局の為替レート変動の許容範囲、または為替レートの安定化目標となるターゲットゾーンということです
1971年から1990年にかけて、許容範囲の上限と下限はともに徐々に円高方向に移行しました
この図は、日本の通貨当局が対称的な介入の移動帯を持っていたことを示しています
このターゲットゾーンは時間の経過とともに変化しましたが、ほとんどの場合、床(floor)と天井(ceiling)は大幅に広がったように見受けられます
1992年までは介入は対称的(symmetric)でしたが、その範囲は変化し、長期的な円高傾向が徐々に許容されたということです
上の図は、1991 年以降、最後のドル売りレートが一貫して125を超え、最後のドル買いレートが125未満にとどまったことを示しています
最後の円買いドル売り介入が1998 年であるため、最後の売りレートは変わっていません(24年ぶりに円買いドル売り介入があったので、このような疑問にも対応できるような気がしますね)
したがって、為替レート変動の許容範囲(the tolerance band)は、77.5~140.6円と63円まで拡大したことになりました
1998年以降、介入はより一方的なものとなり、介入地点を円高側に変更するだけで、円高の速度を緩和し、2010年から2012年の1ドル=75~80円といった特定の水準を守るようになったという傾向が見受けられるのです
本日の解説は、ここまでとします
このような歴史や先行研究をしっかり理解した上で、卒業論文執筆に取り組んでいきたいです
読み終えた先行研究📚
『日本の為替介入の分析』 伊藤隆敏・著
経済研究 Vol.54 No.2 Apr. 2003
『Effects of the Bank of Japan’s intervention on yen/dollar exchange rate volatility』21 November 2004
Toshiaki Watanabe (a), Kimie Harada (b)
『The Effects of Japanese Foreign Exchange Intervention: GARCH Estimation and Change Point Detection』
Eric Hillebrand Gunther Schnabl Discussion
Paper No.6 October 2003
私の研究テーマについて🔖
私は「為替介入の実証分析」をテーマに
卒業論文を執筆しようと考えています📝
日本経済を考えたときに、為替レートによって
貿易取引や経常収支が変化したり
株や証券、債権といった金融資産の収益率が
変化したりと日本経済と為替レートとは
切っても切れない縁があるのです💝
(円💴だけに・・・)
経済ショックによって
為替レートが変化すると
その影響は私たちの生活に大きく影響します
だからこそ、為替レートの安定性を
担保するような為替介入はマクロ経済政策に
おいても非常に重要な意義を持っていると
推測しています
決して学部生が楽して執筆できる
簡単なテーマを選択しているわけでは無いと信じています
ただ、この卒業論文をやり切ることが
私の学生生活の集大成となることは事実なので
最後までコツコツと取り組んで参ります🔥
本日の解説は、以上とします📝
今後も経済学理論集ならびに
社会課題に対する経済学的視点による説明など
有意義な内容を発信できるように
努めてまいりますので
今後とも宜しくお願いします🥺
マガジンのご紹介🔔
こちらのマガジンにて
卒業論文執筆への軌跡
エッセンシャル経済学理論集、ならびに
【国際経済学🌏】の基礎理論をまとめています
今後、さらにコンテンツを拡充できるように努めて参りますので何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご愛読いただき誠に有難うございました!
あくまで、私の見解や思ったことを
まとめさせていただいてますが
その点に関しまして、ご了承ください🙏
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