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【レジェンド対談】周りはそんなに気にしていない #1148

明けましておめでとうございます。
おみくじは大吉が出るまで何回も引く派の森下です。

1月8日(明日)、ボクシングの村田選手と車椅子テニスの国枝選手の対談番組がありまして、その収録の現場にお邪魔させていただいたんですが、おふたりともメンタルトレーニングをしていただけあって、メンタルの内容をたくさん話していました。というお話です。

<レジェンドたちの対談>

先月、ボクシングの村田諒太選手と車椅子テニスの国枝慎吾選手の対談番組の収録にお邪魔させていただいてたのですが(僕が出演するわけではないけど)、

その収録ではかなりメンタルトレーニングについての話も飛び交っていたんです。

お二人とも現役時代にメンタルトレーニングをされていたそうで、メントレを受けたことでブレイクスルーになったとも言ってました。

お二人ともプロアスリートとして活動していたわけですから、僕らでは考えられないほどのプレッシャーを日々感じていたと思います。

その中で、プレッシャーとの向き合い方や不安との付き合い方はかなり意識していたし、トレーニングをしたそうです。

確かにレジェンドのお二人のレベルまでいけば技術や体力の部分は優れているのが大前提で、周りの選手だってたくさん努力をしてきて準備しているに違いありません。

その中で勝ち負けの差がつくのは、メンタル面の影響は少なくないんです。

高いレベルにいるからこそ、メンタル面の影響の大切さをより感じていたのかもしれませんね。

今回は収録の話の中で印象に残っていたこと、共感したことがあったのでそれを少し紹介していけたらと思います。

収録自体は3時間越えてたかので、だいぶ編集でカットされているかと思いますが、収録の裏ではこんな話してたよとか、スポーツ心理学的にはこうだよみたいな、僕なりの観点でお伝えしていきます。

番組の詳細はこちらです↓
「村田諒太x国枝慎吾 〜不可能を可能にするマインド〜」

<メンタルの強さ>

2人のレジェンドでも、僕らには想像ができないくらいのプレッシャーを日々感じていたそうです。

世界のトップに君臨していたアスリートだから、不安とかプレッシャーなんか跳ね除けちゃう強さがあるのかと思いきや違うんです。

むしろ、プロだからこそ、トップに君臨しているからこそ、不安やプレッシャーは大きくなるわけで。

村田選手は、周りから期待や評価をしてもらえるから、そこに執着してしまう自分がいたとも話していました。

「メンタルが強い」というのは、不安やプレッシャーを感じないというわけではなく、不安やプレッシャーを受け入れていくことなんです。

ちなみにみなさんはどんな時に不安を感じて、どんな時にプレッシャーを感じるでしょうか?

僕の現役時代(もう15年前くらいになります…)は、レース前日は不安だらけ。

タイム出るかなとか、決勝に残れるかなとか、いろんなネガティブなイメージが出てきでました。

なので、このレースでタイム出さないとダメというような、プレッシャーのかかるレースではあまり実力を発揮できないタイプでしたね。

ちなみに不安とプレッシャーは似たようなニュアンスで使われますけど、こんな感じで意味合いが違います。

自分の内側から出てくるネガティブなイメージが「不安」で、何かしらの外的要因で出てくるイメージがプレッシャー。

不安が大きくなるとプレッシャーも大きくなるんです。

<周りはそんなに気にしてない>

不安とプレッシャーは無くそうと思ってもなくならないわけで、むしろ跳ね除けようとしても無くなるわけではないので、余計大きくなるんです。

絶対に漏らしちゃいけない場面で漏れそうになった時に、「ヤバいおさまれ!」と思ってもおさまらなくて結局漏らしちゃうようなアレです。
#どんな状況やねん

プレッシャーは戦うよりもまずは受け入れることが大切です。置いておくとかそのままにしておくというようなニュアンスです。

そしてその状況や環境を受け入れた上で、何ができるのか、どうすればより良くなるのかを前向きに捉えていきます。

多くの人が「不安」や「プレッシャー」を悪いものだと思い込んでいますが、それらはあながち悪いものでもなかったりします。

例えば、まったくプレッシャーのない試合はやっていて楽しいでしょうか?

プレッシャーのない仕事をやったとしてやり甲斐や達成感はどうでしょうか?

僕自身はそれを楽しいとは思わないし、もっと責任感のある仕事をしたいと思います。みなさんはどうですか?

収録の中で国枝さんが話していたのは「自分が思ってるより周りは別になんとも思ってない」ということでした。

ミスをしたり、挫折をしたり、負けたりすることを恥ずかしいとか、評価が下がってしまうとか、周りを気にしているとどうしたって不安は大きくなるし、プレッシャーも大きくなります。

国枝選手も国内初のプロ車椅子テニスプレーヤーになったということもあり、勝敗や動向などがメディアを通して注目されます。

期待に応えないといけない、結果を出さなければというプレッシャーに負けそうな時もあったそうですが、ある時に周りの人はそんなに結果や評価をそこまで気にしてないことに気づいたんだそうです。

僕自身もそんなような経験があって(国枝さんレベルとは雲泥の差だけど)、講習会で人様の前に立って話をしている時に、いわゆる社会の窓全開で1時間半話していたんですね。

終わった後に気づいて、そのまましれっと無かったことにするのも恥ずかしいので、「みなさん、社会の窓全開でお届けしたんですけど、気づきましたか?」と、冗談交えながら聞いてみたんです。

そしたら、90分フルオープンだったにも関わらず、誰も気づいてないことが判明したんです。(気を遣ってくれたのかもだけど)

「意外と人のこと見てないんだな」「見てたとしても別に気にも留めてないんだな」と感じたんですよね。

元々、人の顔色を気にするタイプではあったのですが、その時から少しだけ「まぁいいか」と思えるようになったんです。

大して影響もない周りのことなんか気にしていても仕方ないと思えれば、自分のやりたいことややるべきことに意識を向けやすくなります。

不安やプレッシャーと戦うのではなく、プレッシャーはあるけれども、気にしても仕方ないかと思えることが、次のポジティブな行動を生んでいくのです。

そうすれば、自然と結果はついてくるし、評価もついてくる。結果や評価はオマケみたいなもんだということですね。

村田さんや国枝さんのようなトップアスリートの言葉からそう感じました。

<まとめ>

① 「メンタルが強い」というのは、不安やプレッシャーを感じないというわけではなく、不安やプレッシャーを受け入れていくこと。

② 不安とプレッシャーは無くそうと思ってもしても無くならないため、余計に大きくなる。

③ 「不安」や「プレッシャー」は悪いものではなく、良いものとして捉えていく。

まだまだ印象に残っていたことはたくさんあるので、少しずつ出していけたらと思います。

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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(6歳)と娘(2歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。

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