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日本初のD&Iに対する評価指標「D&Iアワード」をなぜ立ち上げるのか。

先日、やっとリリースを出せたのですが、企業のダイバーシティ&インクルージョンについて、1つ以上の取り組みから認定を付与する日本初のD&Iに関する評価制度「D&I Award」を立ち上げました。

立ち上げにあたって、なぜJobRainbowが?という声も多かったので、その理由と想いについて、ここで話させてください。

LGBT求人サイトを運営する株式会社JobRainbowを立ち上げて、今年で5年目、休眠期間を乗り越え大学院を卒業してから3年目が経ちました。

その中で、当時5名ほどしかユーザーがいない頃から、現在では65万人がアクセスするサービスにまで伸ばし、掲載企業も約400社、事業規模は初年度から81倍と、創業当時夢見ていた景色が段々実現しつつあるのを感じています。


JobRainbobow上だけでなく、社会全体でもLGBTの当事者がカミングアウトをして就活・転職をしても、特に変わらず採用をする会社もどんどん増えてきており、カミングアウトしたら全落ちした、ハラスメントを受けた、という声も非常に減ってきました。


一方で、そうした就職支援をしている中、障がいを持ったLGBT、外国籍のLGBTの方などからの問い合わせが多く寄せられるようになりました。


個人的にも人材紹介という形で、お繋ぎをしようとしても、LGBTという部分では特に問題なくとも、そのほかのマイノリティ性を持つと、極端に選考通過が減り、就活/転職が難しくなってしまう現状があります。


2016年1月、学生だった22歳の頃「すべてのLGBTが自分らしく働ける社会を創造する」というビジョンを胸に会社を創業しました。


でもそれはLGBTにだけ、取り組んでいるのでは決して成し遂げられないし、仮にLGBTの課題が解決された先、他の人が虐げられるのを横目に、自分だけが居心地のいい場所に居続けることも僕にはできません。


創業当初、ある企業の"ダイバーシティ担当"という役職の方にお会いした時の「うちは女性活躍のみでLGBTはまだ」という言葉に衝撃を受けました。


本来の意味での多様性とは、すべての人が持つ差異を彩に変えていくことのはず。日本ではダイバーシティという言葉が軽視されています。ダイバーシティは人の命に関わることであり、企業にとっては競争力の源泉になるものです。


ダイバーシティという言葉が持つ意味を、取り戻したい。そして、日本のすべての企業がD&Iを実現し、この言葉が必要とされなくなるような社会を作りたい。


その想いから、D&Iアワードを立ち上げました。


実際に就職支援の現場にいて痛感しますが、D&Iに一歩でも取り組むことは、何もしないことに比べれば、天と地の差があります。


なので今回、特定の点数を超えた企業にだけの認定ではなく、1つでも取り組んでいれば「ビギナー」を付与し、4つのランクで卓越した取り組みには「ベストワークプレイス」の認定をお渡しすることとしました。


スタートアップ部門や地方部門も取り入れ、まだ取り組みづらいフェーズの企業も後押ししていきます。


この投稿を見た企業の方は、絶対にご参加を頂きたいです。そして、ぜひ周りの企業の方にもこのD&I Awardに参加するように言って欲しいです。


いつもお願いばかりですみません。一緒に10年後、皆さんと変わった世界を見渡して、「自分たちがちょっとはこの変化を後押しできたんじゃないか」、そう思える瞬間を作らせてください。


よろしくお願いいたします。
https://diaward.jobrainbow.jp/

ちなみにD&Iについて学べるオンラインセミナーも開催するので、ぜひご参加くださいね。


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