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#1|田舎→海外大進学→退学→20歳社会起業家の卵がなぜNoteを始めるのか


幼い頃から知的好奇心が非常に高いが故に学校で浮きこぼれしがちな子供たち、その子供をもつ親御さんのための事業開発に取り組む20歳社会起業家、KiKiこと渡邊眞雪です。

(そのような子供たちをギフテッドと呼びますが、自分としては対象の範囲をもう少し広いものにしたく、あえてギフテッドとここでは括りません)


プロフィール


田んぼが大好きすぎて農家さん感溢れるプロフ写真


渡邊眞雪(わたなべまゆき)2002年・新潟県長岡市生まれ。中学で日本脱出計画を親に宣言するも、中学生はまだ子供であるということから、一旦は日本にある特殊な高校に通い始める。16歳から教育で活動を行なってきた。卒業後はアメリカの大学に進学するも、紆余曲折あり退学。現在は日本に帰ってきて事業作りをしている。

武士道大好き、剣道大好き、田んぼ大好き。






1:小学校〜中学校


地元の中学校を卒業。公立の学校では適応できてはいたが、あまり居心地の良さを感じることができず、日本の学校を出たい欲が強かった。現状脱出のために大好きな英語猛勉強。



2:高校


高校からは、実用的な英語は全くできないまま、UWC ISAK JAPANという約80カ国から200人の生徒が集まる全寮制のインターナショナルスクールに合格、入学。国際バカロレアを始める。

高校の大好きだったアドバイザリー(🇯🇲🇸🇻🇯🇵🇻🇳🇬🇧🇦🇫🇸🇬🇦🇱)





紆余曲折ありまくりの3年間。


  • 複数の教育系学生団体発起、運営

  • インクルーシブな教育を広める教育改革大型ワークショップ主催(って言っても1回だけ)

ワークショップにて登壇している高校2年生のKiKi
  • U29のインタビューアーを約1年務める

  • 公立の小学校への出前授業を1年間務める

  • 国際バカロレアことIBと課外活動があまりにも忙しすぎて燃え尽き症候群になる。話すことも、目でものを追うことも、食べることもままならない毎日。なんとか復帰。

脳疲労?で動けなくなり自宅に強制送還された高校2年生のKiKi
  • 3年間試験勉強を一切せずプロジェクトにのめり込んでいたツケが周り、最後の1ヶ月半で2年分の勉強をするハメになったが、45点中40点取得。

  • 他にも諸々教育系、環境系のことについて本当に様々活動していた。


スタートアップウィークエンド第1回目大成功



コーチングのためにケニアに渡り同い年くらいの子達と戯れるKiKi



楽しかった高校生活(🇻🇳🇹🇼🇭🇰🇨🇳🇸🇬🇯🇵)






3: 海外大学入学「あ、辞めるかも」


アメリカのカリフォルニア州LA郊外に位置するPitzer大学に合格、入学。


入って1週間で「あ、これは辞めるかもしれない」と勘づく。


留学生同士でトランプして夜を過ごしている(🇰🇿🇨🇳🇲🇽🇧🇷🇪🇪🇹🇼)


興味もない必修の授業と課題におわれ、自分が大好きなプロジェクトや事業の遂行は難しく、パーティー・お酒・マリファナの匂い、自分のステータスを一生懸命見せようとするお金持ちが溢れるキャンパス、興味分野が違いすぎて話が通じる人がいない孤独な毎日。



しばらくすると鬱の初期症状と思われる状態になり、無自覚不登校になる。


環境のせいにしていた。




スラムで生まれ育った友人の体験



そんな一見キラキラしているアメリカ生活の中、一方で資本主義の被害者で溢れている社会を目の当たりにする。


フィリピンのスラム街で生まれ育ち、貧困から家族とようやく脱出できた同い年の友人。

「当時はスリや泥棒をしなければ生きることができなかった。お母さんは毎晩夜に働いていた。彼女の力に少しでも力になろうと犯罪を犯した。食べ物のために人が殺し合っているのも見たことがある。生きるためといえども、犯罪を犯してしまったことを申し訳ないと思っている。」


同年代でホームレスになった知人。


数年前まではすごく貧乏で毎日生活がままならなかったがやっとご飯もお腹いっぱいに食べられるようになったという同級生。



ふと、高校の時に映画の授業をとっていた際に分析した『パラサイト 半地下の家族』と『万引き家族』を思い出した。


両方とも資本主義の被害者である「家族」が懸命に毎日を生きている情景を描写している映画である。社会の構造上、貧困から抜け出せず犯罪を繰り返し生き長らえているのだが、映画の最後では両者とも必要な支援ももらえず、犯罪の裏側も社会に周知されず、犯罪者として歴史に名を残してしまう。


まさに、この映画分析で感じたこと、画面越しに見ていたことを現実で目の当たりにしていた。


経済の上に立つ1%の者たちにより作られるこの社会で、犯罪者として社会に映ってしまう経済の被害者たち。天にいた時は皆同じ暮らしをしていたかもしれないが、たまたま産み落とされた場所が違うだけでこんなにも人生のスタートラインが違ってしまう。



ヒエラルキーの上立つものが、数え切れないほど多くのヒエラルキーの下に立つ者に支えられながら生きているのにもかかわらず感謝もしない。むしろ自分たちだけが頑張ったとさえ思っている。犯罪などの背景も知ろうとも努力せず、我らは完全なる被害者であるとさえ言う人もいる。



人間だけじゃない。動物や自然にしてもだ。人間が耕した畑を荒らすからといって悪者として殺される野生の動物たち。実際は私たち人間が彼らの住処を借りているのに「ありがとう」すら言わず無碍に殺していく。



効率を求められた資本主義社会で、豚、牛、鶏、魚は生命としてではなく人間の「製品」として殺されるために生まれ、育ち、死んでいく。私たち人間はスーパーに行けばすでにパックに綺麗に並んだお肉を目の当たりにし、その背景を考えることもしない。もしくは生命のリアリティを感じること、考えることを避けている。



「当時はスリや泥棒をしなければ生きることができなかった。お母さんは毎晩夜に働いていた。彼女の力に少しでも力になろうと犯罪を犯した。食べ物のために人が殺し合っているのも見たことがある。生きるためといえども、犯罪を犯してしまったことを申し訳ないと思っている。」

これを聞いた時は言葉が出なかった。なんて言ったらいいかわからなかった。





自分が恵まれて育ったからこそ、とてつもない数の人、動物、自然、地球の全てのものの上に、自分の命は成り立たせてもらっているのだということを実感した。




すごく胸が詰まる思いだった。

申し訳なく感じた。

自分が今生かされていることに、心から、本当にありがたく思った。




愚かな私



そんな中、今を環境のせいにして自分が自分の納得した生き方をしていない、生命を燃やして生きていない自分をアホらしく思った




生命を燃やして一生懸命に生きていないことを選んでいる今の私は、今まで支えてきてくれた全てのものに対してこの上なく失礼なことをしているのではないか。





納得いかないことがあるたびに、何かにすがり、環境のせいにし、言い訳をして生きる。これがどれだけ無責任で簡単なことか。




外れ者になるのはリスクかもしれない。だが、自分の向かうべきと思う方向に全力になれないことの方が人生における最大のリスクになるだろう。




社会の目なんて関係ない。



自分は一瞬たりとも、この生かされている生命を燃やしていない時間を作りたくない。



この立たされている場を最大限に活かし、社会的弱者に何かしらの形で還元していくのが私の使命だと強く感じた。





理想の社会像


私は人間が人間らしく生きることで心を満たし、人、動物、自然の破壊を止め、地球丸ごと幸に満たされる世の中を作りたい。


これに人生80年で辿り着くのは、私1人の非力さでは到底難しいだろう。


それでも自分の人生をこの大志に捧げ、日々に感謝し、社会問題の解決に1ミリでも近づけるよう幸せのタネを植え続け努力すること。それが自分のできる唯一の地球への恩返しなのかもしれない。



そう思い、事業作りに本気になる事を決意した。




4:海外大学退学


2023年6月に退学。帰国し、現在に至る。




5:現在の活動

経済産業省・ボーダレスジャパン・リディラバが共同主催する社会起業家アクセラレーションプログラム『ゼロイチ』にプレエントリー227名の中から12名のうちの1名に選ばれる。

ゼロイチ生と運営の方々@最終日


少しでも理想の社会像に近づくため、まず変革の一番最初のウネリとして着手しているのは「知的好奇心が非常に高いが故に」学校から浮きこぼれしてしまいがちな子供達が安心できる場所と人生作り。


世の中ではそのような子たちは「ギフテッド」と呼ばれるようになったが、私はそれよりももう少し広い概念の子供たちにアプローチをしたいと考えている。



自身の日本の学校での体験(また原体験については違うnoteで綴ろうと思う。)身近にいた仲間の体験、親御さんの苦しみ、日本とは異なる教育を体験して感じた使命から、



義務教育期間から子供たちが知的好奇心のままに学べ、自分の個性を守りながらも社会にうまく対応していける能力を培える場所を事業化
しようと日々命を燃やして駆け抜ける。





なぜ今、noteを始めるのか。


人生は選択の積み重ねであるが、特に今この地点は自分の人生のとても大きな分岐点のように感じる。

地球の幸せを追い求めるKiKiとして、事業の進捗、ぶつかっている壁、私の思想を度々ここに綴り記録していきたい。




KiKiが絶対に守りたいこと@2023

  • いいと思ったことは小さなことでも言葉にして伝える。

  • でも口開く前になんでも一旦止まって考える!

  • とりあえずなんでもやってみる。

  • 損得勘定で絶対に動かない。お皿洗いでも、ゴミ捨てでも、髪乾かした後の床掃除でも、意識してできることから周りを労う。

  • 身体は天からの借り物だと思って労う。

  • 常に感謝の気持ちを忘れない。「ありがとう」を忘れない。

  • 自分の弱みをもっと曝け出す。プライドほど、どうでもいいものはない。

  • 実るほど頭を垂れる稲穂かな

  • 敬天愛人(常に修養を怠らず、天をおそれ敬い、人を愛する境地に到達すること)



このnoteで、読者の皆様からのコメントや知見もお待ちしております!

最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。


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