見出し画像

コミュニケーション能力への支援(事業について)

事業内容:
・コミュニケーション特化型のオンライン療育
・保護者さん向け発達相談
・発達領域に関わる支援者へのSV、コンサルテーション

多様性。何でもあり。とはいっても、生きていくために身につけておいた方がいいものの一つが、コミュニケーション能力です。

得意とまではいかなくても、ある程度は力をつけておきたいものです。

他人とのコミュニケーションが苦手=ダメ、とは言いません。
いろいろな人がいる世の中、何が苦手であっても勿論いいのです。

本当は私もコミュニケーションは苦手な方です。特に初対面のかたとは緊張します。今は何とか仕事ができるレベルにはなっていますが、働き始めは苦労しました。

コミュニケーションの仕方って、教えてもらった人は少ないです。多くは実践あるのみ。見て真似をしたり、トライ&エラーで何とか形になってくるものです。

しかし、ここに問題があります。コミュニケーション能力は、単一の能力でできているのではありません。いろいろな力の集大成です。ということは、人によりその力それぞれに得意不得意があるのです。自分がどの力が得意でどれが不得意なのか。ここをふまえないと、コミュニケーション能力の効率的な向上は望めません。

例えばこんなかた、いらっしゃると思います。
・自分の気持ちや立場の説明が不十分
・聞いた内容と、本人が理解した内容にズレがある(認識の違いが多い)
・話し方に感情が入りすぎているように聞こえる
・得意分野以外の話題だと話せない

ざっと書いてみましたが、これらの現象の原因はそれぞれ違うのです。
それを考えずに『自分で身につけましょう』は、なかなか難しい要求だと思います。手探りではエラーが繰り返され、なかなか正しい対処にたどり着きません。

私はこれまでの仕事で、子どもだけでなく大人と接することもたくさんありました。その中で、社会的地位が高いとされている職業のかたでもコミュニケーションに苦労されているご様子を見てきました。

職場内においてもそうですし、夫婦関係において困ることが目立つようです。夫婦は協力して家庭を運営していく必要がありますが、コミュニケーションに難があると小さな問題が積もっていきます。そしてそれが見過ごせないほど積もり積もった時に、夫婦の危機を迎えているケースが数多くありました。

コミュニケーション能力は一生を通じて必要なものです。学業も大事ですが、こちらも本当に大事です。
なるべく人生の早い時期に基本を身につけておくとその分余裕が生まれ、別のことにエネルギーを回せます。

このような話をすると、過剰適応を心配されるかたもいらっしゃると思います。私が目指すのは、本人の意思を曲げて他人に合わせることではありません。自分の本当の気持ちや考えを整理して伝え、それでいて相手と穏やかなやりとりができるようなコミュニケーションです。まずご本人ありきです。

また『苦手なことを頑張るより、得意なことを伸ばしたい』というお声もあります。ある面では私も賛成です。その方が伸びやすいし、辛くありません。ご本人が将来的に障害年金が受け取れそうだったり、家でずっと過ごすことができる環境なら、その考え方もアリかもしれません。

でもそうではなく、社会に出ることが期待される人の場合は話が違ってきます。他人と一緒にいたり会話する必要があります。苦手だからと人との関係を避けたまま大人になると、困ったことになりやすいです。

社会生活で必要なスキルを今から身につけておくと、後々の人生が楽になる・生きやすくなるのではないでしょうか。

また、できることを広げておいた方が、職業選択のときに選択肢が増えます。あいさつができればOKという職場もあれば、報連相が必要な職場もあります。スキルが多くあると居場所が選べるのです。選べるということは、もし居づらくなれば別の選択肢を試せるということでもあります。

さて先程、『苦手なことを頑張るのはつらい』と読み取れることを書きましたが、補足があります。
つらいのは、取り組む内容がご本人に合っていないからです。ちょうどいい難易度であれば、そこまで苦痛にはなりません。

習い事でも同じですよね。受講レベルは段階を踏むように設定されているはずです。でなければ苦手意識だけが育ってしまいます。

長くなりましたが、こうした思いの元、この度コミュニケーション能力の向上に特化した療育を始めることにしました。

オンラインで実施する都合上、お引き受けできるお子さんにはいくつかの前提がございます。ご関心のあるかたはこちらhttps://communication-ryouiku.studio.site/をご一読くださいませ。
よろしくお願いいたします。

ASDやADHDなどの発達障害(神経発達症)のある方に限らず、コミュニケーションにご心配な点があるかたが対象です。(小学生~成人)

*保護者様の発達相談もお引き受けしております。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?