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「変わろう」の号令の前にするべきこと

こんにちは、michinaruの菊池です。

michinaruは「変化を起こす挑戦者をつくる」をミッションに、新事業創出、リーダーシップ開発、採用戦略策定などの支援をしている会社です。

先日TwitterでフォローしているGOの三浦さんがこんなツイートをしてました。

「今こそ変革(イノベーション)」「変わろう」は日本全体、会社でも頻出ワードではないでしょうか。

しかし「今年は変革がキーワード」と宣言するトップに対して、現場の反応はどうでしょう。結構シラケていたりしませんかね。どうせ変わるって言っても変われないし、とか面倒くさいことに巻き込まれたくないなぁと感じている人が多いのが常のような気がします。

未来は良くなって欲しいと願いながら、そのために今の自分の行動を変えることには億劫になるのが人間というもの。ましてや、誰かに言われた「変わろう」の号令はなかなか届きません。

どうすれば「変わろう」の言葉を自分事として受け入れてもらえるのか。

組織変革には「アンフリーズ(溶解)」「チェンジ(変化)」「リフリーズ(再凝固)」の3つの順序を踏むことが大切だと言われます。

四角い氷を丸くしようとするならば、まずは溶かして、形作り、もう一度固め直す、そんなイメージです。

逆に溶かさずにいきなりガシガシ変えようとすると、氷は丸くなるどころかバラバラに割れてしまいます。

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つまり「変わる」を実現するためには、まず最初に受け手に「アンフリーズ(溶解)」してもらうことを心がけないといけません。


初の黒人大統領になったオバマ氏は「Change!」のあとに、あの有名な「Yes,We Can(そうだよ、私たちなら出来る)」と勇気づけました。

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トランプ元大統領も「Make America Great Again(偉大なるアメリカカよ、再び)」と、かつての姿を取り戻そうと訴えました。

聴衆を動かしたメッセージには、受け手に強引な「変わろう」を押しつけていませんでした。

時代性に合わせ、時に勇気づけ、時に理想を共有し、受け手を「アンフリーズ(溶解)」させていたことが分かります。こうしたメッセージがあったからこそ、変化を受け入れようと聴衆は思ったのではないでしょうか。

冒頭のツイートも、「小さく変えるだけ」と安心を与えることから始めないとイノベーションは起きないという意図なのだと思います。

「変わろう」「変革だ」の号令をむなしく響かせないためにも、まずは聞き手が「アンフリーズ」する状態をつくることを忘れてはいけませんね。



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