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光る君へ 第二回の感想~父親たちの想い~

第二回、観ました。


ヒロイン元服

ヒロインも、15歳となりましたね。

貧乏ながらも、娘の晴れの日には、しっかりと装束を用意する、父の為時(ためとき)さん。

師貞親王(もろさだ・しんのう)の家庭教師になったおかげで、それくらいの費用は出せるようになったのでしょうか。

ヒロインの代筆業は、面白い発想だと思いました。

この頃から、物語を書く基礎を磨いていたという表現は、今後の展開に説得力を持たせる事でしょう。

麻彦(あさひこ)という人物に渡した、二首目の和歌は、源氏物語に出て来る、夕顔についての歌でしたね。

後年になって、物語にも使用したという表現なのでしょう。

今後も、そういった展開が散りばめられていくのでしょうね。


道長の冠

道長は、武官として出仕していましたね。

兄上たちとは違う冠で、弓馬の道に勤しんでいました。

職務中に姉上に呼び出されますが、このときの柄本佑さんの演技が素晴らしかったです。

何年経っても、忘れられないものだ・・・。

このとき、佑さんは、右の方を見ていました。

人は、何かを思い出す(思い返す)時、右脳が働くので、右の方に視線を向けてしまうのだとか・・・。

それを見て、好きな人がいるのね!と、心を読む、詮子様も流石ですね。

逆に、想像する時は、左脳が働くので、左の方に視線が行くそうです。

以上、昔、刑事さんから聞いた話でした。


孟嘗君を読ませる父

為時さんが、息子の惟規(のぶのり)さんに、孟嘗君(もうしょうくん)の話というか質問をしていましたね。

春秋戦国時代の戦国四君(せんごくしくん)の一人、孟嘗君。

始皇帝の曾祖父、昭王に招かれた際の逸話ですね。

盗みが上手な人や、モノマネが上手な人が出てきますが、どんな些細な事でも、才能を磨く事の大切さが語られていると思います。

為時さんは、才能を磨く事の重要性を、惟規さんに伝えたかったのかもしれませんね。


兼家の能力

兼家(かねいえ)さんは、息子すら駒と考える、恐ろしい人物として描かれていましたね。

息子の道兼(みちかね)さんに、非道な行いを、もみ消してやったのだから、手駒として動けと命じる場面。

でも、よく考えると、道兼さんは、そういう事に向いているような気もするので、兼家さんは、人を見る目が有るとも言えるかもしれません。

適材適所で、人員を配置する能力に長けているのかもしれませんね。

更に、カードを出すタイミングも見過ごせませんね。

道兼さんが事件を起こしたのは、六年前。

六年間も、息子の尻拭いをした事を黙っていたわけです。

そして、円融天皇に毒を盛れ、と命じる段になって、息子に話す。

こういう時のために「道兼やっちゃったカード」を取っておいたのでしょうね。

この場面からは、兼家という人物の交渉力なんかも見えてきます。


三兄弟は、コルレオーネ?

さて、脚本家の大石静さんが仰っておられますが、ゴッドファーザーと華麗なる一族を足して云々と・・・。

そう考えると、兼家さんは、ゴッドファーザーのドン・コルレオーネとなるわけで、三兄弟は、あの三兄弟?

道隆(みちたか)さんが、ソニー。

道兼さんが、フレド。

道長さんが、マイケルになるってことですかね。

マイケルが暗殺を決行して、裏社会の仲間入りを果たしたように、道長もいずれは・・・。


円融天皇の想い

詮子様ではなく、遵子(のぶこ)様を愛する天皇。

詮子様を罵っておられましたが、兼家さんの分身として、罵られているなどと思ってもいない詮子様は、ショックを受けておられましたね。

第一回でも、為時さんの申し文を読んで、自分の裁断が間違っていたというのか?と不快感を露わにしていた帝です。

親政をしたいという願望も見え隠れします。

そんな帝ですから、しゃしゃり出て来る兼家さんが、気に喰わないのは、推して知るべし。

でも、面と向かって不満は言えない。

そこで、詮子様にぶつける。

気持ちは分かるけど・・・。

そして、ちゃっかりと、息子の懐仁(やすひと)親王は置いていけ・・・。

遵子様との間に男子が産まれたら、懐仁親王なんて、さっさと放り出すのでしょうが、今は、懐仁親王だけが、唯一の皇子ですからね。

しかし、前回から、安倍晴明による術が作動していて、遵子様には、皇子が産まれない仕組みになっているようです。


花山天皇の登場?

次回は、花山天皇が即位するのでしょう。

しかし、母親と娘の両方と、やっちゃったなんて、もうちょっと後の話が、今の段階で出て来るとは!

若い時から、親子好きという設定にするつもりなんでしょうか。

それよりも、こんなディープで大人な台詞が聞けるとは!

最近の大河には無かったような気がするのは、私だけでしょうか?


歌は要らぬ

ヒロインが、好きな人がいるなら、歌を詠んであげるわ、と言いますが、それに対して、道長さんは、こう返事します。

歌は要らぬ。

道長さんって、遠回しではありますが、この時代で言えば、結構、ストレートな方ですよね。

好きな人がいるなら→まひろ、おまえだよ。→好きな人に、好きな人への歌を詠んでもらう事は出来ないだろ。→だから、歌は要らぬ。

あれだけ、いろんな歌を詠んでいるヒロインですが、まだまだ創造の産物。

本心から歌を詠んだ事がないので、気付けないんでしょうね。

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