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JW363 讃岐ふたたび

【桃太郎編】エピソード33 讃岐ふたたび


第十代天皇、崇神天皇(すじんてんのう)の御世。

讃岐(さぬき:現在の香川県)でも、賊が暴れていた。

ヤマトの軍勢は、鎮定に赴く。

率いるのは、若日子建吉備津日子(わかひこたけ・きびつひこ)(以下、タケ)。

大吉備津日子(おおきびつひこ)(以下、芹彦)。

そして、タケの息子、武彦(たけひこ)(以下、たっちゃん)である。

讃岐の住人、アマンダと共に、海を渡った一行は、倭迹迹日百襲姫(やまとととひももそひめ)(以下、モモ)と再会するのであった。

地図(讃岐へ)
系図(吉備津彦)

モモ「エピソード293以来よ!」

タケ「讃岐でも、賊が暴れていると聞き及び、急ぎ参ったぞ。」

たっちゃん「伯母上! お久しゅうござりまする。」

モモ「何、言ってんのよ。まだ、半年くらいしか経ってないのよ?」

アマンダ「四道将軍(しどうしょうぐん)の伝承が長すぎるけん(から)、仕方ないわな。」

モモ「ところで・・・。なんで、あんたが、いん(いる)のよ!?」

芹彦「なっ?! 可愛い弟が来れば、それを喜ぶのが、姉というモノにござろう!?」

モモ「はぁぁぁ? なんで『ヒゲもじゃのおっさん』を可愛いとか、思わないといけないわけ?!」

芹彦「しまった! 謀(はか)られた!」

たっちゃん「伯父上? 自ら墓穴を掘ったような・・・。」

すると、そこに、讃岐の住人たちがやって来た。

その中には、サントス・ナビル・ロナウドの姿も有る。

サントス・ナビル・ロナウド「エピソード166以来の登場じゃ!」×3

タケ「おお! サントス! ナビル! ロナウド! 息災(そくさい)であったか?」

芹彦「それがしも来てやったぞ!」

サントス・ナビル・ロナウド「おお! タケ様! 芹彦様!」×3

たっちゃん「ところで、讃岐で暴れている賊とは、どのような者たちにござる?」

ロナウド「おお! タケ様の息子か?」

ナビル「昔のタケ様に、そっくりじゃぁ。」

サントス「おたしは、猛烈に感動している!」

たっちゃん「す・・・すまぬが、賊について、教えていただきたい・・・。」

モモ「まず、私から、説明するわ。伝承では、鬼と書かれてるけど、簡単に言えば、乱暴狼藉(らんぼうろうぜき)を働く、賊ってことね。」

ロナウド「あいつら・・・畑を荒らしまわり、村を襲って、いろいろと奪っていきよったんじゃ。」

ナビル「わしらも、これを撃退しようと戦ったんじゃけど・・・。」

サントス「敵(かな)わんかったんじゃ・・・。」

タケ「モモの神通力(じんつうりき)でも、賊を倒せなかったのか?」

モモ「タケェェ・・・何、言ってんのよ。私の神通力は、人を傷つけるようなモノじゃないのよ。」

芹彦「されど、エピソード162で、衝撃波を出しておったではないか?!」

モモ「あんなの、意識して出せるモンじゃないのよ!」

賊についての解説は、まだまだ続くのであった。

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